ロボット新時代の幕開け「BUSTER DRESS・第1巻」




スパロボOG ムーン・デュエラーズ(以下、OGMD)をクリアしました(現在3周目)。OGシリーズでは、基本的にレオナ(ズィーガー)とエクセレン(ヴァイス)で特攻するスタイルなんですが、今回はスパロボJシリーズの機体が強くて、こいつらだけでいいじゃないか・・・・と思ったりもしました。2周目ラスボスですが、レオナ・エクセレン組、カルヴィナ・ギリアム組、イング・リョウト組だけで倒せました。←当たらなければどうということはない
おそらく古臭いスタイルというか、昔でもレオナ・エクセ特攻なんてやらないと言われそうですが。まぁ、最近のスパロボだと誰を育ててもそれなりなのは良いことなのでしょうね。逆にヒューゴとかタスクとか使わないですし、何気に親分とかも使わない方です。レオエク特攻で蹴散らし、ボスには虎龍王とGコンパチの覚醒熱血祭りが基本路線です。同じことやってるって人がいたら握手しましょう。









鉄の巨人

ふと思ったのですが、ロボット漫画って少なくないですか?人が乗るようなロボットを描いたアニメやゲームは見かけますが、漫画となるとなかなか無いような気がします。昔であればパトレイバーでしょうか。講談社だと、シドニアであったりサクラブリゲイドといった作品が、近年、頑張っているように思います。シドニアはアニメにもなって有名ですが、シリウスで連載しているサクラ〜もかなり良いロボットものなのでオススメです。漫画だからこそできるロボロボしい作品が量産されるといいなと思います。
そして、別冊少年マガジンでは、これまでのマガジン史の中でもかなり稀有なロボ作品を生み出しています。貞松龍壱先生の「BUSTER DRESS」。正直、マガジン編集部を褒めたたえたいです。よくぞこれだけの才能を持ってきたな、と。素直にロボットがかっこいい作品を世に出してくれたな、と。ロボットが超かっこいいです!!!


このロボット漫画がすごい

作品のタイトルにもなっている『バスタードレス』という単語ですが、単純に解釈するとドレスをバスターするというものになります。なんじゃそら、という気にもさせますが、別に変態がドレスを破いてまわるようなお話ではありません。この作品に出てくる知能を持ったロボット兵器を称して『バスタードレス』と呼ぶそうです。一応余談ですが、このバスタードレスという単語は作中でもちょっと意味深では?と思う部分もあります。特にドレスを着たあの子が気になる・・・・。


表紙カバー裏

貞松先生は精力的?にネットを活用しているので、調べれば、わりと設定絵などを見ることができると思います。ちなみに、↑は表紙カバーを外したところで見れるバスタードレスの設定絵。おいおい、かっこよすぎですか?男の子なら、この設定絵を見ただけでもテンションマックス!ですよ。
これは主人公が乗る『ガンホーク』と呼ばれるバスタードレス。作中の設定では、ほとんど同じバスタードレスは無いそうで(多数出てくるバスタードレスを貞松先生は設定作ってるってこと?)、乗り手に合わせたフレームを組んでいるようです。バスタードレスは量産機のようで量産機ではないということです。さらに、それぞれのバスタードレスには特殊なAIが組み込まれており、戦闘のサポートや的確なアドバイスをくれるわけです。さて、そんなAIを皆さんならどう思うでしょうか?やはり道具?もしかすると仲間?家族?主人公の葵晴斗(あおいはると)は、ガンホークを大切な家族のように思っているようですが・・・・。






ガンホーク(銃を持つ鷹)

唯一の家族・兄を失った晴斗。兄が死んでしまった宇宙で働くことを決意し、新しい家族となるガンホークと共に戦います。作中では様々なバスタードレスが出てくるものの、どうもガンホークが特殊なAIなのでは?と思う描写が多々あったりします。晴斗が戦闘で勝てるようなサポートというよりは、晴斗を守ろうとしていると思わせるところがあったり。他のAIが機械的な会話しかしないのに対して、少々人間味のある会話をしてくるなど。そして、これが話の重要な要素となっていきます。


舞台はセカンドアース

晴斗たちバスタードレスを操る部隊は、セカンドアースと呼ばれる太陽系12番目の惑星に向かいます。セカンドアースは、人間が飽和してしまった今の地球から抜け出すべくテラフォーミングされた惑星・・・・のはずだったのですが、謎のテロにより占領されてしまいます。今の地球に住む人たちの暮らしを守るため、晴斗たちはセカンドアースへと向かいます。


まぁ、単なるテロではなかったわけですが・・・・。







待ち構えていた白いバスタードレス

第1話はここ(http://www.shonenmagazine.com/bmaga/busterdress)から読めます。第1話のラストで出てくる白いバスタードレスとの、セカンドアースでの出会いが晴斗の運命を大きく変えていきます。というか、この白いバスタードレス(名前はアストランティア)がかっこいいですね。あと、1巻の中で晴斗がこのアストランティアと話す機会もあるのですが、その場面が可愛いので必見です。


ちなみに、このアストランティアもガンホークと同じく人間味のある会話をしてくれます。他のAIは機械的な言葉しか話さないのに。ガンホークやアストランティアと、それ以外のバスタードレスの違いは何なのでしょうね。さらに、この違いがテロ(と目されているグループ)との戦いに重要な要素となっていくわけですが、ほどよいネタバレになるので読んでほしいところです。









ガンホークと晴斗のこれから

正直言うと、晴斗って頼りないんですよ。精神的に弱い気がします。家族?であるガンホークには強く言えるけど、他の人にはわりと弱気な気がします。いわゆる内弁慶ですね。あと、他人の好意に鈍感なタイプでもあります。まだ1巻ですが、すでにヒロイン候補が2人と1デジタルいるんですけど、うまいこと恋愛話とかになるといいなぁと思っています。もちろんゴリゴリの硬派でもこの作品は面白いでしょう。ただ、女の子たちが可愛いので期待はしています。
とある理由でガンホークが動かなくなる第1巻。謎のテロ組織どころか、国を地球を滅ぼしかねないお姫様がセカンドアースにいたという事実。セカンドアースをテロ組織から解放する目的でやってきた晴斗にとっては、踏んだり蹴ったりの展開が待ち受けます。そこから成長していく姿に期待したいところです。まさかミイラ取りがミイラになるなんてなぁ・・・・。





読感としては、スパロボを“読んで”いるようだ」でした。この感情を理解してもらえれば嬉しいです。ロボット作品を漫画で読める、しかもかっこいいロボットたちが活躍するのを読めるのは至福です。何度も言いますが、よくぞこの才能を連れてきてくれました!別マガに限らず週マガなどは、基本的にSFやファンタジーをやってもロボットはなかなかありませんでしたからね。ここからロボットブームが?なーんて期待したりもしています。機体だけにね。
実のところ、1巻ではまだまだ真相にもたどり着かない状況ですし、晴斗があたふたしているだけと言ってもいいかもしれません。とはいえ、謎の敵が晴斗に固執していたり、仲間の女の子の裸を覗けたり(重要)、バスタードレスたちが超かっこいい作品となっています。特に伏線となりそうなところが見えており、物語としても厚みが出そうなところは期待大。機体だけにね。おそらく2巻以降からもっと面白くなると思います。
それと、何といってもバスタードレスというロボットのかっこよさは素晴らしすぎです。おそらく、ここ最近スパロボをやっていた影響がある気もしますが・・・。というか、スパロボに出てくれないかな???講談社が誇るロボット漫画たちがスパロボに出たりしたら面白いと思いますけどね〜。