サウナ中毒者たちからの金言「マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜・第1巻」




ちはやふるもようやく最後の全国大会となっています。どうなるかは雑誌でだいたい把握していますが、やはり横に太一がいてくれたらなぁと思ったりもします。とはいえ、今まで皆のために色々と犠牲になってきた太一が成長しようとしている姿は応援したくなります。太一がいなくなって、今まで背中を見せることで皆を引っ張ってきた千早が、皆の背中を押す役割になっているのも見逃せません。もうすぐ映画もありますし、今年はかなりのちはやふるな一年になるだろうなと予想。そういや個人戦ってあるんだっけ??











ちはやふるといえば、漫画で学ぶかるた入門書と言っても過言はないでしょう。近年だと漫画で学ぶラグビーといえばALL OUT!!を挙げるでしょうか。風俗を学びたければ「匿名の彼女たち」を読め、となるわけです。
とにかく漫画で新しいことを学べることはとても素晴らしいことだと思います。というか、“自分の知らなかった様々な事象を教えてくれる漫画”というだけで評価は相当に高くなります。個人的にめちゃんこ好きなタイプの作品となるわけですよ。というわけで、今回は“サウナ”のハウツー本を紹介。




サウナって、サウナって・・・・・結構奥深いんだね!!







中毒者1000万人

「マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜」という作品ですが、これを描いているのが謎の“サウナ大使”ことタナカカツキ先生。ちなみに表紙の右上にいる方です。そもそもサウナ協会ってあるんだという驚きと、そのサウナ協会から認定されたサウナ大使が描くサウナハウツー本というだけで興味を引くではありませんか。
公益社団法人日本サウナ・スパ協会http://www.sauna.or.jp


お風呂は好きなんです、お風呂は。出張でホテルに泊まるときも、できるだけ大浴場のあるホテルを選んだりもしますし、スポーツジム後の風呂も長湯が多いですね。旅行なんか行った日には風呂>食事>観光くらいの位置づけで生きています。でも、サウナはどこか敬遠していたんですよ。だって何もせず熱い部屋にいるだけでしょ?何が楽しくているんだ?何で辛い思いをするんだ?と思っていたわけですよ、この本を読むまでは。








ととのいました!

“ととのう”という概念がサウナにはあります。
サウナ中毒者、いわゆるサウナーの方々は、この“ととのう”という感覚に包まれているようです。それは、サウナに入るだけではない、サウナと水風呂と休憩の繰り返しによって紡がれる魂の開放。気持ちいという感情ではなく、ととのうという心情が身体を包むのだとこの漫画は説いています。うーん、なんかすげえ。


サウナのハウツー

サウナ→水風呂→小休憩→サウナ→水風呂→小休憩→サウナ→水風呂→大休憩

基本は上記の流れによってととのうことが可能になるそうです。もちろん個人差もあるようです。とはいえ、よくよく思い出してみると、風呂場で小休憩しているオッサンが結構いるんですよね。もしかすると彼らもととのう途中だったのかもしれません。
余談ですが、例えば水風呂一つとっても色々と流儀があるようです。入り方とかではなく、温度などもととのうためには重要な要素になるようです。作中では名古屋の「ウェルビー:http://www.wellbe.co.jp/event/morinosauna/推していましたが、水温が14℃(←水風呂としては冷たい部類)なのがとにかく良いそうです。さすがにそこまで極めるには至っていませんが、そんな概念もあるのだなということが作中で描かれます。



ロウリュ

そして、サウナ自体にも色々とあるようです。近年、どうやらサウナブームが来ていたようですが、それを牽引しているのが「ロウリュ」というものです。そういや聞いたことあるな〜程度でしたが、サウナの中で水蒸気を発生させ、スタッフさんが風をおこすことで熱風を楽しむものだそうです。ちなみに、フィンランド発祥のサウナ風呂とのことで、作中では大阪の「ニュージャパンスパプラザ:http://newjapan.co.jp/spa_plaza/が紹介されていました。
あ、この本の巻末には各都道府県のオススメサウナが載っているので一読をオススメします。残念ながら近場にはなかったですが、2巻以降の情報に期待したいところです。←トッププロサウナーが選んでいるので間違いないと思います


というわけで、サウナに入ったことはありますが、ロウリュはないんですよね。いきなりロウリュに突入してもいいものなのでしょうか?できればロウリュのない普通のサウナでととのう感覚を得てからの方がいいのでしょうか?いきなり熱風に当たったら倒れそう??うーん、それでもロウリュで頑張る熱波師さん(タオルなどで風を作る人)を見てみたいし、ロウリュ後の熱波師さんへの拍手ってのも見てみたいものですが。







偶然さんという要素

作中では基本的に、サウナ大使であるタナカカツキ先生と、偶然さんと呼ばれるオジサンが登場します。もちろんサウナ大使も博識ですが、この偶然さんという人もなかなかすごく、サウナを楽しむだけではなくてサウナの提供側を育てることを無自覚にやっている人だったりします。偶然さんの家の近くのサウナ屋さんでは、偶然さんによる独り言にも近いアドバイスにより、居心地の良いサウナが出来上がっているそうです。そのあたりはサウナ大使ではできない部分。
それ以外にも、偶然さんのサウナの楽しみ方がサウナ大使とはまた違うもののため、いろんな角度からのサウナを見て取ることができます。この手のハウツー本で陥りがちな知らない人“だけ”向けではなく、サウナを知っている者同士の会話があることでハウツー本としての深みを与えているな・・・・と勝手に思っています。そういう意味でも、偶然さんは重要ですね。←匿名の彼女たちで言う滑方先輩みたいなものです


他にも、ちょっと変わったサウナーさん、サウナーと熱波師さんとの関係、良いサウナとは、女性サウナー物語、マナー(タトゥー)問題などなど。サウナだけでこんなにも話が作れるのか??と本当に驚くばかりな作品です。







水風呂は重要

でまぁ、ちょっと自分の話になりますが、そもそも行ってるスポーツジムだと水風呂がないんですよねぇ。というか、小休憩もしづらいですし。本当のサウナを堪能するためには、サウナの基本を押さえたうえで、サウナに突入する必要があるのだなと思います。それでなければ、ととのうことって難しいのでしょう。そういう意味では、大前提たるサウナの基本を学ぶために、この作品を読んでおくことは重要なのでしょうね。







漫画的な面白さもありつつ、今まで知らなかったサウナを知ることのできる良い漫画だと思います。だてにサウナ協会が推奨していませんよ。
昨今の現代人は、暇があればスマホを見て時間をつぶしますが、サウナに入ったらそんなことはできません。というか、スマホなどに時間を取られすぎなのかもしれません。そういう意味でも、スマホを手から離し、じっくりとじりじりとサウナを堪能する時間を作ってみるのもいいかもしれません。そもそも“ととのう”というものを体験してみたいですしね。
本当のサウナを堪能できていない人向けに。サウナを知らずに生きている人向けに。まずはこのハウツー本を読んでみてはいかがでしょうか。サウナの世界へようこそ!!←まずは自分からですけどね