この世界の全ての人が「AKB49」を読んでくれることを祈りつつ感謝

週マガで連載している「AKB49」がついに今週で最終回を迎えました。あまりにも感動的、あまりにも完璧すぎる最終話を読んで、我が人生に悔いなしの状態です。
一番わかりやすい最終話の話をしているのは、ご存じヤマカムさんでしょうか。この記事などは非常に秀逸で、ほとんど言うことはないなと思った次第です。本当に強いて挙げるとすれば、寛子を応援する謎のTwitterアカウントの黒神様の話なんかもあったらなぁとか思いました。とりあえずは、個人的にも大満足の最終話となりました。3月には最終巻が出るはずなので、また読み返したらボロボロと泣きそうな予感。良い・・・・。非常に良い・・・・。
そんなことを含め、今回はAKB49を簡単に振り返っておこうかなと思います。


(2009年7月第1回選抜総選挙:1位、前田敦子
(2010年6月第2回選抜総選挙:1位、大島優子
1巻:前田敦子、2010/10/17、研究生編
2巻:大島優子、2011/3/17
(2011年6月第3回選抜総選挙:1位、前田敦子
3巻:渡辺麻友、2011/6/17
(AKB49総選挙)
4巻:高橋みなみ、2011/9/16
5巻:柏木由紀、2011/11/17
6巻:篠田麻里子、2012/1/17、第3回総選挙
7巻:板野友美、2012/3/16、GEKOKU嬢編
8巻:小嶋陽菜、2012/5/17
(2012年6月第4回選抜総選挙:1位、大島優子
9巻:指原莉乃、2012/7/17、&Jewel編
前田敦子引退)
10巻:宮澤佐江、2012/9/14
11巻:峯岸みなみ、2012/11/16
12巻:松井珠理奈、2013/2/15
13巻:松井玲奈、2013/4/17、第4回総選挙(重要)
(2013年6月第5回選抜総選挙:1位、指原莉乃
14巻:北原里英、2013/6/17、チームのぞみSKE編
15巻:島崎遥香、2013/8/16
16巻:横山由依、2013/10/17
17巻:山本彩、2013/12/17、チームのぞみNMB
18巻:渡辺美優紀、2014/2/17
19巻:小笠原茉由、2014/4/17
(2014年6月第6回選抜総選挙:1位、渡辺麻友
大島優子引退)
20巻:山田菜々、2014/6/17
21巻:須田亜香里、2014/9/17、チームのぞみHKT編
22巻:兒玉遥、2014/11/17、莉空スキャンダル
23巻:川栄李奈、2015/2/17、寛子スキャンダル
24巻:宮脇咲良、2015/4/17、歌ステ&第5回総選挙
(2015年6月第7回選抜総選挙:1位、指原莉乃
25巻:有栖莉空、2015/6/17
26巻:水野春子、2015/9/17アフロディーテ
27巻:岡部愛、2015/11/17、おかえり岡部編
28巻:吉永寛子、2016/1/15、ラストスパート


○最終巻の表紙は・・・・
予定では今年の3月に最終巻が出る予定になっています。どう考えても表紙は浦川みのり・・・・と言いたいところですが、意外と浦山実と浦川みのりの2ショットかな〜?とか思っています。25巻以降のオリキャラ表紙だと単独表紙(それ以外はAKBメンバーとみのりの表紙)になっているので、もちろんみのり単独表紙も捨てがたいところです。



第1巻表紙に合わせてくるのも面白いか?あっちゃん→みのり

作中で神崩しだ!と燃えに燃えていた時期もあったので知っているかと思いますが、AKB48には神8と呼ばれる人たちがおり、第1巻〜第8巻まではその神8が表紙に登場していますね。その後、現実世界のAKB48にも影響を受けつつ、SKEやNMBといった他のグループだったり若いメンバーなどが表紙を飾っています。似ていたかどうかは(もごもご)。雰囲気は掴めていたと勝手に思っています。ははは。






○あっちゃんの話題



普通の女の子でした

終盤になってくるにつれて印象が非常に薄れていきますが、そもそもの話として、AKB49はあっちゃんがいてこその物語でした。あっちゃんがいなければ、みのりも寛子もAKBにはいなかったでしょう。あっちゃんからは、アイドルの凄さというものを作中で学ばせてもらったように思います。また、時折みのりを奮い立たせるために出てきたりもしていますし、本当に本当に重要キャラだったと言わざるを得ません。


AKB48=あっちゃん

何気にAKB48のメンバー単独で話を描いてもらったのってあっちゃんだけだったような?という気がします。あっちゃんこそがAKB48であり、あっちゃんがセンターで努力していたからこそ今のAKB48も存在できるのではないでしょうか。そんな彼女の卒業のために、AKB49でも思いっきりあっちゃんのためだけの話を描いています。


圧倒的な人気を誇りながらも
AKB史上最も多くの人に嫌われたその少女は
誰よりもAKBを愛し
AKBのため 不器用に笑っていた

このようにAKB49内でも評されて作中から消えていきました。いまだにこの文章を見ると泣けてきますね。いや、別にあっちゃんが好きだったというわけでもないですが、アイドルとしての生き様が本当にすごかった、素晴らしかったなと思うわけで・・・・。そのあたりは、みのりたちにも引き継がれたように思います。




○総選挙の話
そういえば、じゃんけん大会なかったですねね。一方、総選挙の方はわりとしっかりやっていた印象があります。単行本の1巻が出るまでに、すでに2回ほどリアルの総選挙をやっていました。この時点であっちゃんと優子の熱い熱い争いがあったのですが、AKB49側にはそれほど関係なかったです。総選挙と卒業の話は切っても切れない話となりますが、あっちゃんのリアル卒業に合わせて作中でも卒業させていますし、優子引退はさすがに伸ばし伸ばしになっていますが、色々と言及されていました。



作中での総選挙1回目

でまぁ、総選挙の話はAKB49という作品にとっても重要な話題となります。3回ほどやっていたかと思いますが、特に1回目(6巻)と2回目(13巻)は非常に重要なものとなりました。
まず、1回目のAKB49作中の総選挙ではみのりたちはランキングに入っていません。↑のとおりの結果ではありますが、この頃では愛ちゃんから下はリアルAKB48の総選挙では公開されていません。つまり、1〜40位までは公開される=41以下の順位だとリアルの総選挙にも影響を与えないことになります。一方で、2回目のAKB49作中総選挙ではみのりたちもランキングに入ってきます。


第21位!浦川みのり!!

この時から、AKB49はAKB48とは袂を分かつことになります。もうちょっと言えば、64位で春子が呼ばれた時からAKB48のリアルとは完全に別の物語となりました。逆に、ここからAKB49で何をやってもいいぞ!となり、チームのぞみ編なんてものが始まるわけです。あまり理解しきれない人もいるかと思いますが、GEKOKU嬢編はあくまでもみのりたちは研究生という扱いなわけです。つまりは、テレビで輝かしく活躍するメンバー(=AKB48のリアル)に絡むことはありませんでした。それが、総選挙でランクインすることで色々と崩れていく、もとい、色々と創造されていくことになります。ちなみに、リアルの第5回総選挙では指原が1位を取っていますが、AKB49の第5回では・・・・・。
もうちょい余談をいれるなら、64位で春子が呼ばれたことで全てが変わったと考えると、やはり春子という存在は大きかったよなぁと思うわけで。何気に表紙に登場できるだけの存在だったと思います。少し最終話付近の話をするのであれば、春子が声を上げることで動いた部分もあります。そもそも、みのりというか実に下着姿とかをバッチリ見せていたのは春子ですよ。普通の女の子なら、一番怒っても仕方のないポジションなんですけど・・・・。アイドル性がみのりや寛子に適わないと、一番AKB48の等身大な部分を体現したかのような彼女が、一番重要な部分を任されていたなぁと回想してみたり。読み返すと春子の場面がかなり多いです。

・・・・というわけで、2回目のAKB49作中の総選挙を踏まえて、ようやく?AKB49らしさが出てくることになります。
あと、めっちゃ余談なのですが、3巻発売以降にマガジンの誌上でキャラ投票をやっています。詳しくはこちら(http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20110804/p1)なのですが、1位がたかみなというね。たかみなはAKB49の最初から最後まで重要キャラとして描かれてますし、今やっても1位を取るんじゃないか?と思ってみたり。この時で一番納得できないのは、やはり愛ちゃんの順位か・・・・。




○これは・・・・



柏木さん「アイドルだって恋するんだよ?」

8巻でのお話ですが、柏木さんがこんなことを言ってましたね。もちろん「ファン」に、という話題です。しかしまさか、数年たった後でこんなことになろうとは・・・・・。







○研究生編



アイドルみのりが生まれた日

寛子をAKBのセンターにしたいという謎の不純な動機によりAKB49は始まります。その謎の動機により、ある意味、みのりという存在は寛子のファンでしかなかったわけです。そんなみのりが、寛子のファンではなく、アイドルとして生まれたのは奥平先生による生誕祭のお祝いからでした(3巻)。最終話付近で奥平先生がみのりの秘密を守ろうと力説したのも、何気にみのりの生誕祭。うーん、いい話だ。
序盤では、愛ちゃんの妨害とかありつつも輝いて見せたみのり、上述のアイドルみのり爆誕、1万円公演、そして1万円公演での寛子とみのりの関係性、裏方さんの話、寛子の家のお話などもありました。今思うと、助走だけでかなり激アツな作品だったんですね。





○GEKOKU嬢編



愛ちゃん可愛い

えーっと、GEKOKU嬢と&J編は個人的にも一番お気に入りのシリーズだったりします。ただ、どうしても愛ちゃんの61話〜65話がかなり神がかっててですね・・・・。可愛すぎて、何度も何度も読んでしまいます。はぁ・・・・愛ちゃん可愛い。
さて、GEKOKU嬢編ですけど、研究生とは思えない勢いがありました。某テニプリではありませんけど、GEKOKU嬢のこの勢いですらAKB48の神メンバーの足元にも及びませんとか言われたら、ガクブルものでしたね。そんなGEKOKU嬢のライバルとして描かれたのが&Jでした。のぶ子、じゃなかったMAYAが愛ちゃんに逆恨みしてたというのは何とも(苦笑)。愛ちゃん神がかってるからしょうがないと言えばしょうがないけど。とはいえ、のぶ子ママの財布からお金取ったり〜あたりの話は涙涙でした。
どうでもいいですが、物語終盤でAKBのトップメンバーたちと戦った歌ステですが、何気にGEKOKU嬢編で&Jと一緒に出てたりします。やっぱりGEKOKU嬢って有名なんじゃないか???まぁ、みのり、寛子、愛ちゃんの3人のアンバランスでバランスのとれたチームワークが磨かれたのも歌ステだったりしますし、いい仕事してますね。さすがはタモさん。







○チームのぞみ編



莉空という存在

そして、研究生から各チームに配属されるか?と思いきや、新キャラの莉空が登場し、みのりと寛子と一緒に全兼任になります。その裏で愛ちゃんがチームBに行きつつ、チームBを圧倒してたりするのもこのシリーズ。
全兼任では、SKE、NMB、HKTと西へ西へと突き進んでいきました。個人的にはSKE編が一番好きですかね〜。成長した姿もそうですが、SKEの熱さがとてもよかったと思います。今のSKEは・・・・・まぁいいや。NMBでの某師匠との対決も熱かったですね。あと、HKT編は前の2チームに比べてたいしたことない?と思いきやの莉空からのどんでん返し。ぶっちゃけ泣きましたね、ええ。莉空についてはこのシリーズ、そしてスキャンダル編まで含めてトラブルメイカーだったり、奇跡の子すぎたり、重要キャラでしたなあ。
この作品って波が大きいような気がします。雑誌で読んでいると、うーん?と思うことは多々あるんですけど、そこからの加速によるまとめ方が本当にすごい。どの編も総じて、終盤力による魅力がすごすぎると思うわけです。SKE編もNMB編もHKT編も、終わる頃には涙が流れてしまいます。
あと、このシリーズが一番長かったですね。何度も何度も読み返すと面白いシリーズだったと個人的には思っています。みんな・・・・みんな・・・・AKBのこと好きすぎんよ・・・・。





○そして終盤へ・・・・
AKB48の話からさらに羽ばたいて、みのりは世界へと旅立ったりしていますね。実は重要なシリーズになっていたわけですが、とりあえず愛ちゃんの家族問題だったり、みのりの正体の話題が火をつけていきました。愛ちゃんが最終シリーズへの捨て石になったのは見逃せませんが、まあ、この辺りまで来ると語ることも減ってしまいますね、なぜか。
それはそうと、最終話手前で奥平先生の頑張りによって秘密は守られました。ふと、今さらながら思ったのは、みのりの正体がバレるとしたら、何のこだわりもない浦山妹ではないかと思います。ははは。









最終シリーズはまた最終巻が出たあたりにでも。