「ヒナまつり」新たな物語の始まり




Charlotte(シャーロット)」が面白い。アニメの1話目とか何だこれ?とか思っていましたが、まさかこんな展開になろうとは。まぁ、伏線というよりは、ここに違和感ありますよね〜というのがはっきり分かるアニメだったなとは思いますけど。終盤からの物語に何が起きるか分からない感は異常。切らなくてよかった。ちなみに↑漫画版はアニメと同じ展開で進んでいます。アニメの台詞を漫画で読むとまた違った味わいがある・・・・はず。
とりあえずまぁタイムリープしてみたいよ。











特殊能力というよりは超能力者を描いた物語ではありますが、ヒナまつりの最新刊が出ています。変な奴らの変な物語。ヒナまつりは何度タイムリープしても絶対に同じことを繰り返すだろうと確信できてしまう作品なのがすごい。
意味わからんけど何かすごい。

 
無駄な超能力

もう説明するまでもありませんが、突然やってきた謎の超能力者・ヒナとそれを保護してしまった(というより家に住み着かれた)極道の新田のお話。超能力で何かをするわけでもなく、むしろ超能力が足かせとなって新田をただただ悩ませるだけなお話でもあります。何故か中学に通うことになったり、ヒナのせいでOL&バーテンダーと化した友人、ヒナが所属していた組織からの刺客などなど。もう色んな意味で可哀想な奴らばかり。傍目から見るとだーれも幸せになってませんが、現状を割りきって生きる人たち、つまりは色んな意味で強い人たちばかりなので、なんやかんや上手く?いっています。
・・・・なんだこの説明。




語学を学んだ賜物

個人的には、主人公たちより瞳のいるいないがこの漫画を決定的に面白くした要因だと思ってます。というか、いまだに瞳のバーテンダー話を繰り返し読んでしまいますし。だって中学1年生がバーテンダーですよ?別にそういう夢があったわけでもなく、ロクでもない大人たちに振り回された結果、可哀想なことになっているという。しかも、なまじ腕がいいというのが何とも・・・・。
バーテンダーという色んな人と出会える職業につき、人脈を広げ、学業の合間に色んな仕事をしている状態。だんだんと割り切っていく瞳のいじらしさたるや。
というか誰か止めろよ。
大人になるってこういうことを言うんだねぇ(違
説明不要ですが、以前に語学留学と間違えて(取り違えられて)、軍的な訓練に参加させられています。そのおかげで銃の扱いも可能となっております。汚い英語ですが喋れるようになってもいます。・・・・何でもできすぎるってのは考えものですな。中学1年にして闇の世界に生きるモンスターが育て上げられていく様を見続けていきたい。どうでもいいですが、どれも中学1年からすると違法の類です。


父親の理想像

あと、序盤から本筋(ヒナ&新田)と関係のない物語をやっていたアンズ。彼女も超能力を使えますが、特に何もしない模様。というか最後に超能力使ったのっていつだっけ・・・・。
しかしまぁ、彼女を見ていると、子育てに必要なのは超能力を教えることじゃなくて人間力を育てることなのだと実感させられます。ちょっと教養の点が不安ですが、人を思いやれる優しさを持った子に育ちました。それに比べてヒナは・・・・。


憎い

9巻では何故かアンズを数日引き取った新田が描かれてます。いつもは悪魔のような少女に翻弄されていたのに、たった数日でも無垢な少女を見てしまったがために、天国があることを知ってしまったがために、アンズが暮らしている中華料理屋の夫婦に憎しみを抱いています。
そりゃそうだ。方や何もしない上に文句だけは一流の壺割り少女。その一方で、同じ超能力者なのにもかかわらず、お手伝いは率先してやってくれる、子供が好きそうなところへ連れて行くとはしゃぐ、理想の子供像。相当な両極端の少女を見てしまうと、何かを呪わずにはいわれないでしょう。仮に俺が新田だったら・・・・、俺が新田だったら・・・・、やっぱりヒナを育てなくちゃならないよ・・・・な。←色々と考えたけど、あの無法者を野放しにはできない
アンズは蜃気楼みたいなものだったんだよ・・・・(›´ω`‹ )





悪魔のカミングアウト

というわけで悪魔・・・・じゃなかった、ヒナのお話。彼女は9巻で雪山に遭難しています。ついでに、ついに友人たちの前で超能力を使ってしまいますが、どうなったかはお楽しみ。イクラが好きなんだなぁ、というのだけはよく分かりました。
雜誌では読んでいないので、何かおかしいとは思って9巻を読んでいました。あれ?何か終わりそうな雰囲気だぞ?という感じ。瞳、アンズ、ヒナという主要三人娘の物語が閉じそう?という謎めいた展開の中、まさかまさかの方向へ行ってしまいました。しいて言うなら未来の物語?あえて言うならテコ入れ?そんな不思議な感覚に唐突に落とされた気分を味わえます(ポルナレフ状態)。まぁ、単行本派の皆さんは楽しみにしていてください。





予想外の展開以降、どうなるのかは読んでください。重要なことやりおった!と思う反面、その重要なことの次の話がロックージョンでいいのだろうかとは本気で思いましたが。あの出来事以降の各キャラの話題はほとんど出ていないので、瞳は?アンズは?という期待があります。10巻はどうなっているのだろう。
相変わらずセリフ回しのタイミング、言葉選び、全てが最高の漫画ですね。シュールすぎない程度がとてもよいと思います。ありえないだろうけどギリギリありえそうな展開を持ってきたり、それを割りきって生きていく姿がとても面白いです。マジで10巻以降の展開が楽しみ。しかしまぁ・・・・雛祭りやってないのは気のせいだろうか。




ヒナまつりKindle版が安くて嬉しいですね。来月からKindleでも消費税がかかる?という話題もあるみたいなので、その前に買えるものは買っておきたいです。