国立に諸行無常の響きあり






東京に住み始めて最初に使った書店「東西書店」さんが閉店となりました。場所は立川と国分寺の間にある国立駅
それなりのレベルだろうという自負はある漫画読みの一人ですが、そんな人間がとても嬉しくなる品揃えだった書店です。もちろん立川付近勤務、立川付近住まいの自分にとっては行きつけの本屋でありました。何がスゴいって昭和48年創業で、今年で42年も営業していたということ。自分は生まれてません。というか10歳先輩ですね。東西先輩ちーっす。


せっかくだしということで、8/31の22時閉店に行って来たわけですよ。そしたら人、人、人じゃないですか。個人的には前日の国会前に負けない熱気があったと思います。いや、国会前は知らんけど。ただ、毎週のようにやっていた国立駅前での安保法案反対の人たちの数とは比べものにならないくらいには人が集まってました。というか、国立駅前にこんなに人だかりができたのを初めて見ましたがな。すげーな、東西書店。
まぁ、それだけ愛された書店だったということでしょう。22時閉店というアナウンスだったのに、人が集まりすぎてレジが追いつかず、結局22時20分くらい?にシャッターが閉まりました。店長の最後の挨拶があったり、鳴り止まない拍手があったり。悲しいですけど、これはこれで幸せな結末なんだろうなぁと思いました。というか、そんな素晴らしい書店の最後に立ち会えただけでも自分は幸せものかもしれません。
あ、↑の写真の一番下は東西書店横の自販機が撤去されていた写真です。その隣に証明写真機があるんですけど、それが撤去されると国立駅付近に証明写真機がなくなる(はずな)ので、残しておいてもらいたいものです。


でまぁ、あんまり言いたくないけど、国立駅前はこの書店がなくなると・・・・戦力がガタッと落ちます。もうこうなったら立川駅付近で買うしかないかなぁと思ったり。


ちょっとだけ思い出を語るとするなら、あれだけの品揃えをしていながらマガスペが置いてなかったんですよねw 当然、定期購読させてもらいました。←この時点で俺が誰かは書店の人にバレる。
あと、毎月本当にお金を落とした思いでしかございません。もっと買えばよかった???と思った部分もありましたけど、これ以上はもう無理>□<ってレベルでは買っていたので、あとは他の人に頑張ってもらいたかった?というか、諸行無常だなぁと思ったり。


やはり漫画は地産地消だと思います。行きつけの書店を見つけて、行きつけの書店で本を買って、店員さんと不思議な絆?ができたり。それがやっぱり楽しいと思います。しかも、その行きつけがレベル高いとやっぱり嬉しい。とりあえず東西書店さん、ありがとう!!とだけ言いたい。それ以上の言葉は見つかりませんね。
そうそう。既に辞めた?アルバイトさんたち、社員さんもいたのかな?よく分かりませんが、あー昔見たことある人だーって人が名残惜しそうに集まっていました。こうやって集まるあたり団結力もあったのかもしれませんな。すんげー余談になってくると、可愛いなと思ってた店員さんがいたんですけど・・・・それはまぁ割愛。



話は本筋にいきます。まぁ、これだけ愛されていた書店でも潰れてしまう時は潰れてしまうのだなということですよ。もうね、そういう時代なんだと割りきって生きるべきなのかもしれません。難しい時代になったものです。雜誌の部数も減ってるようですし、売れる本は限定的だし、でも書店が宣伝して売れるという時代でもないですし。この先どうなるんだろう・・・・という不安しかありません。はあ・・・・。
でも、書店って、本を売る場所じゃなくて、買いたい気持ちを売る場所だと思うわけですよ。書店に行って、その書店のレイアウトやPOPを見て、ちょっとでも買いたいと思ったらレジに持っていく。その本が面白かったらなおさら最高。そんな出会いを与えてくれる場所が書店だと思います。やっぱり人生に書店は必要です。絶対に必要です。もうこれ以上、自分の人生で行きつけが消えていく場面を見たくないよ・・・・。つらい。