「ダイヤのA・第47巻」だって皆が主人公だから




ベイビーステップのタクマ戦が佳境を向かえています。まぁ、雑誌のほうではとっくに終わっている状況ですし、勝ったか負けたかを言うと最新刊ですらネタバレになるので・・・・。
とはいえ、エーちゃんにとっては最初の目標だったタクマ。彼がいたから頑張ってこれた部分があると思うわけです。もちろん世代最強の池くんも影響を与えたと思いますが、エーちゃんがテニスを始める・続ける・楽しむを与えてくれたのはタクマだったように思います。それをここでやるか〜と思ったりもしますが。はたして、どちらが勝っているのか。非常に楽しみですね。









現在、大盛り上がり中の甲子園(高校野球)。地元チームが既に負けてしまってるのですが、今年は目玉となる選手が評判通りに活躍している大会だなぁと楽しんで見ています。我が巨人軍に入るのは誰だ?とか思ってみてますが、その前にペナントがね・・・・。
一方、ダイヤのA最新刊は春の甲子園大会をやっています。3年生たちが夢見た甲子園の舞台に、沢村を始めとする青道高校がやってきました。とはいえ最新刊でも御幸が言っていましたが、高校野球の醍醐味は“夏の甲子園”です。そんなこともあってか最新刊である47巻は、甲子園を描いたストーリーではあるものの、試合描写自体はかなりアッサリしています。むしろ、甲子園に挑むチームの面々や青道に関わってきた人たちのちょっとしたエピソードが描かれています。
・マネジの受け継がれる想い
・御幸&クリス物語
・3年生の進路と伊佐敷先輩の葛藤
・冬の鬼トレーニング編
・みんな故郷に帰る
・いざ甲子園へ!
細かく言うともっと分類できそうですが、ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。




行ったぞ甲子園

表紙は作中にも出てくる絵(写真?)なのですが、非常に良い場面だと思います。普通は縦に表紙を描きますが今回は横に描かれています。まさに甲子園にやってきたぞ!感のある表紙となっていますね。正直、この表紙を見ただけでこみ上げるものがあるというか、まさに47巻のテーマだと思いますが、この写真(表紙)を撮るまでに多くの支えがありました。選手の頑張りもそうですが、ここに描かれている面子だけでは甲子園へはこれませんでした。
そんなわけで今回の表紙は相当良いです。惜しむらくは、帯を取らないと全部が見れないということでしょうかね。是非勝って横にして見てもらいたいものです。




・マネジの受け継がれる想い
原作ではあまり場面が多くないですが、アニメではよく登場していたマネジたち。貴子センパイがとにかく好きでした。春乃、幸子、唯たちにとっても良い先輩だったと思いますし、青道マネジ魂を体現していた人だと思います。貴子も昔は春乃たちのような時代もあったのだと思うのですが、最初から完璧だったのでイメージ湧きませんねw
俺も大好きな3年生ズをずっと見守ってきた貴子センパイはどんな気持ちだったのでしょうね。夏の予選で負けた時の悲しみ、春の切符を得た後輩たちへの思い。やはり自分が費やした3年間の青春の1ページとして甲子園のベンチにいたかったのかなぁとか思ったり。
というか貴子センパイくらいの美人だと恋愛物語があってもいい気がするんですが・・・・。やはり女性ファンへの配慮でしょうかw?とりあえず俺と結婚して下さい。←




・御幸&クリス物語
結局は神宮大会を棄権した御幸。それでもチームは結果を残したのだから、強いチームになりつつあるのかもしれません。個人的には3年生+御幸チームの方が強いだろとか思ってますが(謎の思い入れ)、投手陣の成長を考えるとチームとしては今のほうがいいのかもしれません。
まぁ、そんなタラレバを考えていたら、やはりおクリス先輩が怪我をしていなかったら?とも思ったりするわけで。47巻では怪我をした御幸が、改めておクリス先輩の偉大さに気付くというストーリーでした。もう涙ドバーですよ。おクリス先輩といえば沢村とのストーリーが思い出深いですけど、その時から御幸がおクリス先輩にどれだけ憧れていたかが描かれていましたっけ。
なんかもうクリスが笑っているだけで嬉しいよ・・・・。




・3年生の進路と伊佐敷先輩の葛藤
この47巻で第一部完なわけです。47巻までを読み切って思ったのは、ダイヤのAの主人公って3年生達じゃないか?と思いました。沢村にとって超えれない先輩たちがいて、彼らは彼らなりの努力をしてきた。でも甲子園には届かなかった。それなのに後輩たちは甲子園でプレーした。話としては単純ですが、3年生たちから見れば複雑だったと思います。それが青春だとも言えますが。
沢村からすると、3年生がいたから成長できた部分は大きいですよね。てゆっか、沢村にとっての3年生が彼らで良かったと思うばかりです。
とはいえ、3年生たちの思いも千差万別。今後の進路の話も出てきましたし、たるみきった増子さんもいましたし(東さんもだけどなぜ太るのか?)、伊佐敷の中途半端になったままの気持ちが描かれたり。伊佐敷って良い先輩ではあるのですが、申し訳ないですけど結城ほどの実力はないわけですよね。そんな伊佐敷に着目するあたり流石としか言い様がないです。後輩を羨ましがったのも伊佐敷、監督の胴上げを真っ先にやろうとしたのも伊佐敷。
めっちゃ活躍してほしいキャラではありますが、それでも等身大なキャラでもありました。結城たちがいたから今の伊佐敷がいるのかもしれませんし、1学年下だったら甲子園に行けたのかもしれませんし、もしかしたら結城たちの学年だと活躍しなかったかもしれませんし。あーこんなタラレバばかり思いつかせるのは、やっぱり青春だからかもしれませんねぇ。3年は短い!甲子園に行けるのも一握りすぎて辛い!!






・冬の鬼トレーニング編
二度とやりたくねぇ!
・・・・多分、全国の高校球児が思ってそうですね(笑)。1年というサイクルで見ると、冬がやはりトレーニングとして一番重要な時期のようです。夏大前のトレーニングも過酷でしたが、冬のトレーニングは基礎体力作りがメインとなるためか、夏より辛そう。自分が体力全盛期でもサーキットトレの時点で音を上げてそうですわ。見るのも辛いwwww
まぁ・・・・沢村たちはあと一回これをやるんだけどね。






・みんな故郷に帰る
沢村の故郷話はよく見かけますが(主人公なので当然か)、他のメンバーはあまり描かれていませんでしたね。というか青道が他の都道府県から選手を集めているので、それぞれにも故郷があるわけで。まぁ、こちらも人それぞれなストーリーとなっていましたけど、御幸話はこう・・・・くるものがありましたね。御幸頑張れ!と声を大にして言いたい。
あとはまぁ、若菜が可哀想だなと思いました。←これ以上の発言は避ける





・いざ甲子園へ!



18番

これが見たかった!
第一部は3年生の物語だったと書きましたが、これからは本当の沢村の物語が始まるのではないかと思いました。甲子園のバックスクリーンと“18”という数字。高校野球だとエースナンバーは1ですけど、やっぱり18という数字はいいですねぇ。プロ野球好きならエースナンバーをつけた主人公として見えちゃうかもしれません。まぁ、高校野球のエースナンバーである1をつけて甲子園に次こそは立っててもらいたいものです。
余談ですが、↑のコマが第一部最後のページになってます。3年生の物語であった第一部ですが、締めを主人公がやるという構成、第二部こそは沢村が〜という意気込みが感じられる見開きとなっており超お気に入りです。一つ不安があるとすれば、わりと沢村が完成されてきているので、第二部以降でどう成長を描くかが気になります。






もうこれが最終回でもいいのでは?とか思ったりもしましたけど、寺嶋先生がまだ頑張るようなので読者として楽しみに読みたいと思います。ただ、単純計算として沢村の3年生編が90巻を超えそうだな〜とか、70巻あたりで夏の甲子園編があるとしたらかなり壮大だな〜と思ったりもしてます。いや、2年生沢村が甲子園優勝ってのも見たいし、3年生沢村がエースやってる姿も見たいんですけどね。まぁ、沢村3年生編になると御幸がいなくなるので、青道は勝てるのか??と思うところもありますけど。あまり考えても仕方のないことですが。
球漫画は数あれど、ここまで1年のサイクルを含めてじっくりと高校野球を描いた作品はなかなか無いと思ってます(ドカベンはフィクション)。高校野球は、先輩がいて後輩がいて、勝って負けてを繰り返す果てない物語なのだと、ダイヤのAを読んで改めて思わされました。青春最高じゃんよ。



・・・・俺の青春はどこに置いてきたんだっけ(遠い目)。