ゆるふわな、JKたちが、殺し合い「少女決戦オルギア・第1巻」



ゆるふわJK

おまっとさんでした。ヤングマガジンサードの時代がやって来ましたよ。今月でサードの単行本第二弾が出てます。個人的にオススメの一つでもある「少女決戦オルギア」の1巻も今月発売となりました。
いきなりの余談ですが、作者の江島絵理先生は、あの進撃の巨人の作者である諫山創先生と専門学校時代の同級生なのだそうです。もっと言うと、進撃スピンオフの進撃中の作者である中川沙樹先生の先輩でもあり恩師らしいです。これはもうオルギアも進撃の巨人と言ってしまってもいいかもしれない(暴論)。
まぁ、冗談は半分にしておいて。このオルギアという作品、講談社というかヤンマガ系列としては珍しい絵柄をしているように思います。むしろ、こういった新人さんを隠し球としてヤンマガが確保していたことに驚きです。最初はおっ?と思わせる絵柄でしたが、今ではヤンマガ本誌にいても不思議じゃないなぁとか思ったり。←絵には詳しくないのですが線がふわっと?してます


殺しあいましょう

さて、オルギアという作品。女の子好きにはたまらないかもしれません。かなりキャッキャウフフです。ただし、そんな女の子たちが殺し合います。good!アフタヌーン「マテリアルポルカという、これまた女の子たちが殺し合う作品がありますが、その作品ほど殺伐とはしていません。殺伐としていないのです・・・・。


ほのぼのパート

というのも、殺し合いとは別の日常パートがとてもほのぼのとしているからです。このギャップが本当にすごい。
正直言うと、日常パートだけで作品ができるだろ!と思わせるほど。男性がほとんど出てこないので、百合百合っとした作品にもできるでしょうし、ゆるふわ〜な雰囲気が某けいおん漫画に近い雰囲気も感じさせます。想像してください。某けいおん漫画の女の子が・・・・夜な夜な殺し合いをしていたとしたら。


主人公は強い

この作品は水巻舞子という少女が、大切な友人を守るために夜な夜なバトルロイヤルに参加するお話です。ちなみにそのバトルロイヤルですが、某Fateのように魔術団体が関連した争いになっています。ただし団体数は相当あるようで、100以上の団体が1人の女子高生を選出し争わせてます。さらに、その女子高生たちは魔法や剣等々の力・この世界では降神(エンチャント)と呼ばれますが、特殊能力を身に纏わせて戦います。
作中では主人公の身に宿しているものが明らかになっていなかったはずですが(雑誌では作品紹介でポロっと書かれてたけど)、例えば、ミカエル、ガブリエル、アポカリプス、フェンリルテュポーン、ラファエル、スサノヲを宿している人たちは“七柱”と呼ばれ、所属する団体もかなり強力らしいとのこと。1巻でもこの七柱が出てきますが、確かにかなり強い。しかし、主人公の舞子も負けず劣らず強い・・・・という設定。






揉むほどないね

ちょっとだけ書きましたが、舞子は友人である緋乃を守るために戦っています。緋乃はどうやら悪魔憑きらしく、ほっておくと死んでしまう・・・・らしいです。それを救うには、バトルロイヤルの勝者にのみ与えられるサンダルフォンという最強の怪物を所有するしかないとのこと。一応、悪魔憑きの証拠として首周りに痣が大きく広がっているのですが、それを隠すように常時マフラーしています。
舞子と緋乃が仲良く生活する裏で、主人公の舞子は命がけで戦ってます。日常パートでは緋乃によるワシワシが見れますが、そんなほのぼのを吹っ飛ばす程度には夜パートは壮絶です。というかグシャグシャ?首をブスブスっと刺されたりもしてますので、耐性がない場合は要注意かもしれませんね。まぁ、それもこれも緋乃のためですので・・・・。





雪の女王

1巻では超強力なライバルも登場しています。なんと舞子たちのクラスメートであり、完璧超人タイプのメガネっ子。通称・雪の女王そんな彼女が舞子の前に立ちふさがり、バトってます。そんな雪の女王がどの程度強いのかはご想像に任せます・・・・が、七柱と対等と言われる舞子が苦戦しているということは??
友達付き合い全くなし。クラスでも浮いていると言って差し支えないレベルの女の子が、なんとバトルロイヤルに参加していた。多少クラスメートが敵であったことに舞子が動揺したことを差し引いても、面白いくらいに雪の女王は圧倒的でしたよ。まぁ、とある介入もあり引き分けで終わりました。


昼でもこんにちは

何気に昼パートの方がバチバチ状態になってますが(笑)。
友達付き合いがなかったのにクレープを食べに行くことになった舞子と雪の女王前の晩にガチで殺し合いをしていたのに!次の日にはクレープを食べに行くことに!!どんな日常パートになるかは2巻以降のお楽しみですが、一応は夜以外に能力を使うことは禁止されているので・・・・多分殺し合いにはならないはず、多分だけど。






ほのぼの4コマ

あと、サードでも掲載されているのですが、オルギアの4コマ漫画が単行本にも収録されています。一部でもカルト的人気を誇る4コマ。かなり面白いです。ストーリー度外視で女の子たちがキャッキャしているので、本編の死んじゃう展開とかないんですよねー。メタ発言が多いのが特徴でしょうか。こっちも楽しく読んでもらえればいいなぁと思います。





サードだからできる漫画だなぁと思いました。サードってまだまだ無名雑誌なのはしょうがないと思うのですが、なんでもあり感が強く面白い作品が多いです。できれば雑誌を読んでみて、多彩感を見てもらえたらなぁとか思ってます。←講談社の回し者らしい発言
とりあえず、可愛い女の子たちが殺しあう。可愛い女の子たちがキャッキャする。そんな相反する物語になってます。もう少し付け足すなら、大切な友人のために人殺しをする主人公の物語でもあります。個人的に気になってるのは、七柱の能力もさることながら、前回の争いでサンダルフォンを得た魔術団体はどうしているのかということ。あと、舞子が所属している団体が本当にまともな団体なのかどうか。緋乃の悪魔が誰かの仕業だったりしないか等々。読んでみるとただのドンパチ漫画ではないことがよくよく理解できます。あとは、これから出てくるであろう能力たちがどれほどすごいのかも楽しみにしています。
http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20150406/p1にも書きましたが、今月はサード作品が7作品も出ています。どれも尖った作品ばかりなので、好きな作品に出会えるかも??まずはオルギアおすすめでっす。