現代魔女たちの非日常的な日常「現代魔女図鑑・第2巻」




いや〜純潔のマリア面白いですよね。特に現在放映中のアニメがすごくいいです。ぶっちゃけ3巻(+1巻)でどうやってアニメやるんだろう?なんて思っていたのですが、なかなかどうして面白いじゃないですか。予想していたはるか上の出来に満足しています。
原作よりちょっと幼い感じのマリアはもちろん、エゼキエルがやっぱり可愛いという・・・・ね。最高、超最高です。本当は純潔のマリアのexhibition版を取り上げようと思ったのですが、どうやってもアニメのネタバレになってしまうので、どこかで機会があればやりたいものです。まぁ、アニメ派の方は特にexhibition版は後回しのほうがいいかもしれませんね。







恋と魔法と絆の物語

さて、こちらも魔女を描いた作品。講談社ではありませんが、元講談社伊咲ウタ先生の「現代魔女図鑑」という作品です。とにかく絵がいいんですよ。きれいな線で、可愛い女の子を描く素晴らしい漫画家さんの一人です。その上で、“絆”を大切にしている作風も特徴でしょうか。元々はアフタヌーンの新人賞である四季賞出身で、グフタで「サヤビト」を描いていました。いつか講談社に戻ってきてくれたら嬉しいな〜とか思っていますが。


魔女的オムニバス

この作品では“魔女”という概念が日常に混ざったお話になっています。魔法がものすごく当たり前、というわけでもないですが、それでも魔法という概念があるのは普通。そんな世界でのオムニバス形式な漫画です。ちなみに魔女は男性であっても魔女と呼ぶようです。また、魔女になる家系というのも存在するようで、そのあたりの設定は伊咲イズムといったところですかね。作品の楽しみの一つだと思います。
例えば、2巻に出てくる料理教室を開いてる魔女さん。JK?に魔女的な料理教室を開いています。ちなみに恋に効くクッキーなんてのを作ってます・・・・が、真面目に作った女の子だけ効き目があったようで。その効き目のオチが伊咲先生らしいな〜とか思いました。あと、この魔女さんが結構肉食系なのもフフフッとなってしまいました。エロエロ最高です!
なお、この料理教室話では伊咲先生なりの魔法の解釈が描かれているので、個人的には必見だと思います。


魔法ロケット

で、2巻のメインは何と言っても「高校魔法ロケット」でしょうね。魔女高校生が自らが住む土地、自らが描いた魔法陣、自らの力を使った箒ロケット(人は乗ってる)を高く高く飛ばす競技。4人1組なんですが、とある高校の魔法ロケット部と病気がちな女の子を描いたお話です。物語内での魔法ロケットのテクニック、この回の主人公とヒロインの絆がとても素敵です。


検査の結果が良かったら

主人公・コーちゃん、ヒロイン・ユーリ、二人はイトコ同士で、よく一緒にいました。病弱なユーリを心配するコーちゃん。一方でコーちゃんは魔法ロケットにのめり込んでいくんですが、その辺りのすれ違いが描かれています。そんな二人を助けようとする魔法ロケット部の面々、実はとてつもない経歴を持っていたとある魔女さん、そんな人たちの力を借りて空へと駆け上がります。


日本一早い初日の出を・・・・

この時のね、日本一早い初日の出がね、超いいんだよ!!!世界一ロマンチックなあけまして〜が見れます。
あと、個人的にはカラス話があって河野さんの名前が出てきた時にちょっとニヤリとしてしまいました(1巻参照)。それと、表紙を外した時の衝撃ね。これも期待して良いと思いますぜ。へいへい!




兄妹?のお話とか

2巻では他にも兄妹のお話なんかも収録していますが・・・・ブラック伊咲ウタが顔を出しております。※説明しよう!基本的に伊咲先生はブラックな側面を持っているので、可愛い絵をしながらかなり悲しいお話をやったりします。1巻はわりとそんなブラック伊咲ウタが出てきてます。むしろ魔法ロケット話のホワイト伊咲ウタが珍しいのだ!←わりと失礼なことを言っている気がする
1巻の話をしておくと、好きな女の子が死んでしまう話とか成長しない女の子の話が、かなり胸を締め付けられるパティーンでした。で、2巻ではお兄ちゃんが死んでしまった妹魔女が・・・・というお話。なぜ、小さい頃に死んでしまったお兄ちゃんが大きくなっても生きているのでしょう。不思議ですね。






とにかく一度読んでもらいたいです。まず絵の良さにやられるでしょう。その後に控える絆の物語に心打たれるでしょう。きっとそう。そうに違いない!そんな魔法にかけられてしまうこと間違いなし!
やはり、恋もある、青春もある、そして絆があるというのが良いですね。それでいて魔法が日常に溶け込んでいる風景が素敵。前作に比べてホワイトなのも大好きですよ。何気にオムニバスの中の物語が繋がっているのも好みです。まぁ、まずは絵柄から入ってもらえればと思います。
・・・・で、どんな魔法を使えば伊咲先生の連載が講談社で見れるのですかね?




1巻がキンドルで安くなってますよー。