結婚してええええええええ!(叫び)「ナビガトリア・第3巻」



幸せの指針・北極星(ナビガトリア)

うん・・・・もう記事タイトルが記事タイトルじゃないですね。でも、そう叫びたくなる作品でした。東京暮らしの女性が一人で島根へ・・・・。そこで出会ったとある一家との物語です。
人生の方向性がわからなくなった時に見つけた北極星「ナビガトリア」。道に迷っても、明かりがなくても、そこだけはずっと夜空にいてくれる。そんな存在に出会える物語です。


島根に馴染みました

そもそも、主人公のこよりは東京でOLをしていました。デザイン会社・・・・の事務をやってました(これも後々問題となるけど)。ネット上で仲良くなった友人を頼りに島根に行ったら、そのネットの友人は中学生(野々村家次男・実)でした。なんじゃそら!と思ってたら、その家の長男・昭の婚約者だと周囲に勘違いされ、なんやかんやありながら島根の野々村家にお世話になるというお話。なおこの間、東京の仕事をクビになってます。
野々村家では、ばあちゃん、長男・昭、長女・梢、次男・実という家族構成になっており、長男の昭が男手一つで野々村家を支えていました。そのため、自分たちが足枷になってるんだろうと心配になってた梢と実、またそんな昭を心配する周囲の面々。そんな状況で東京から女性がやってきたら・・・・そりゃねぇ。
3巻となった今では、(周囲が勝手に勘違いした)昭の婚約者として、周りにも馴染んできてます。なお、この間、こよりの初めての島根友達が昭の元カノだったり←!?


二人で・・・・

最初は本当に周囲の勘違い。野々村家に住み込むことの経緯として、こよりに仕事が無くなったことへの勢いもありました。あと酒グセね。というか、彼女はかなり勢いだけで生きている部分もあるわけで。逆に、昭が家族を最初に考える冷静野郎ということで、バランス取れてた・・・・はず。また、東京の女性(こより)を田舎に繋ぎ止めるわけにはというストッパーもあり、なかなか素直になれない昭・・・・というのもあったり。
そんなわけで、なかなか付き合うようで付き合わない二人。でも、確実に距離が近づいていく様、親のいない家族の間にあったちょっとした無理の解消、こよりが来たことで野々村家にも変化が訪れていきます。特にこよりと昭の関係性がすごく良い。良いのです。


傷心旅行島根to島根

さて、3巻ではちょっとした事件がこよりに発生します。仕事上のお話ですが、その傷心旅行に島根を選択します。というか島根の玉造温泉島根から島根へ!!(←昭はこよりが東京に戻ったかも?と思ったらしい)
野々村家への報告はほとんどせず、いきなり消えてしまうこより。そんなあたりが彼女らしい!と思いつつ、野々村家的には大騒動なわけです。↑は野々村家に戻った時の言い訳練習


でまぁ、島根って出雲があるおかげで、独り身の女性が温泉=失恋と思われたみたいw。こよりに会いに来た昭がストーカーと勘違いされるお話もありますが、面白いのでぜひぜひ読んでください。





結婚することになりました

出会って三秒で結婚!なんてのはあり得ないわけですよ(多分)。やっぱりお互いに考えを共有するための時間って必要だと思います。野々村家からいきなりこよりが消えたら、昭だって慌てます。昭にとって、こよりは大切な存在になってたわけです(ストーカー扱いされたけど)。東京とか島根とか関係ない。そんなものどうでもよいくらい・・・・こよりが野々村家に入ることを、こよりを野々村家に迎えることを望むわけで。まぁ、何も事情を知らない周囲的には「あ、はい。知ってました。」な状況だったりしますけどね。


ハートマークとか

結婚が決まってからの二人のラブラブっぷりがなんともまあ・・・・。いや、わりと良い距離感だなあ〜というのはあったんですけど、ここまでベタベタするのは・・・・何かこよりっぽい。もっとベタベタしたかったんやろか。なお、結婚式は出雲大社であげることに・・・・って、出雲大社でできるの!?←こより&こより母もビックリしてた
えっ、出雲大社で式をあげるのって、いくらかかるんだろう?どうやって申請するんだろう?いや、出雲大社で結婚式〜なんてのは思ってない(&予定もない)ですけど、世の中は知らないことがいっぱいですなぁ。




髪が真っ白になっても

で、この場面がとっても好き。紆余曲折ありましたが、ずーっと幸せな家庭を築くのだろうなぁと思わせてくれて、終始(*´ω`*)←こんな感じでした。
それに終盤では家族もしっかり増えてますし、幸せそうでなによりですよ。こよりが昭にご報告したときの昭の喜びっぷりがまた・・・・。





1巻レビュー(http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20130424/p1)でも書いたんですが、別に世界を救うようなお話でもないし、これぞ青春!という作品でもないんです。モヤモヤしていた東京の女性が島根でナビガトリアを見つけるお話。結婚を意識してしまう年齢だからでしょうか、田舎という舞台だからでしょうか、こみ上げてくるものがあります。とはいえ、結婚してくれる相手もいねーよチクショー!半分、結婚かーいいなーな気持ち半分ですが。まぁ、色々と心配していた自分の知り合いが結婚するまでの話・・・・といったところでしょうかね。
もちろん島根に行けば出会いがあるというわけでもないんでしょうけど、ちょっと行ってみたいなあとも思ったり。検討してみようかな・・・・。そう考えると島根のいい宣伝漫画になってますね。


かなりの余談ですが、田舎での生活・結婚ってどうなんでしょうね。自分が、田舎を飛び出して、今では東京暮らしですけど、田舎なりの良さと大変さというのが分かってしまうだけに、この作品でのこよりや昭の立場というのをなんとなーく実感してしまいます。(都会での暮らしもまた大変なんだけども・・・・。)
個人的に、昭にはこよりが必要だったと思います。もちろん野々村家全員もそうですし、野々村家と関係ある人たち全てにとって、こよりという存在は重要だったのだろうなぁと思います。もちろんそれは逆もしかりだと思ってますけどね。一寸先は闇、だけどナビガトリアを探して頑張らねばな―と思った作品でした。いい大人だから読みたい、読んでほしい!オススメ〜。