北欧の美少女と戯れたいなぁ「アルクアイネ−サンバベッジ妖精譚-・第2巻」



癒しのノルディック・ヒーリングファンタジー

記事タイトルは俺の願望を書いただけです。
サンバベッジ公国(キリンビバ○ッジではない)という架空の北欧国を舞台とした物語、アルクアイネ−サンバベッジ妖精譚-」の最終巻が出ました。ちなみに月刊少年シリウスでの連載でした。余談ですが、ここ最近のシリウスは面白いので要チェックです。ここ2年くらいですかね?新連載陣がどれも面白いです。手にとってみましょう!


ダメ・・・・ではない!!

腹ペコ少女・エイネ。そのパートナーであるハルアキの物語。この作品の世界では“妖精”という存在が当たり前に存在し、エイネはその妖精が起こすなんやかんやを解決します。ハルアキはそのお供といったところでしょうか(食事係とも言いますが)。ちなみにハルアキは日本からの留学生です。
エイネは妖精との問題を解決することを生業としていますが、市役所の職員だそうです。妖精発見課という日本にあったら冗談だとしか思われないような課名ですけど、サンバベッジでは重要なお仕事だそうです。


例えばサミアド

例えば、サミアドという砂の中に住む一匹ぼっちの妖精を探すお仕事のお話。下着が見えた!・・・・・・というのは置いといて、基本全力投球で妖精に体当たりするエイネ。
サミアドは1日に1度だけ願いを叶える魔法を使えます。ただし、数も少なくなり人間の前に姿を出しません。依頼人はサミアドに会って願いを叶えたいとエイネに依頼し、まぁ・・・・皆で穴を掘るわけですよ。妖精なんて存在がいるわりには、やることは結構体当たりなことが多い作品でもあります。基本的には探しっこか追いかけっこですからねw


追いかけっことか

例えばボーギーという妖精との追いかけっこ。ボーギーはいたずらが大好きな妖精です。先のサミアドもそうですが、ボーギーたちは実際に伝承されている妖精ですね。他にもたくさんの妖精が出てきていますけど、欧州にいる(と言われている)妖精が扱われているのが面白いです。もしかしたらいるかもしれない、いたら本当にこの作品みたいな感じなのかも?
北欧を舞台とした絵柄を含め、とても雰囲気を大切にした作品になっているように思います。それだけ作者さんがその雰囲気を大切にしているんだろうな〜と思わされる部分でもありますね。


妖精と共に

タイトルにあるアルクアイネとは“大いなる精霊”のことを指します。サンバベッジの人々は妖精と共に生き、お互いを尊重し合い生き続けています。
最終話では精霊の女王とその子供が出てきます。精霊の子供が迷子になり、エイネとハルアキが親を探し歩くというお話。その中で、サンバベッジと妖精との昔からの繋がりを目の当たりにします。種族は違えど絆は存在し、また新たな絆を築いていく・・・・。そんな最終話。なーんか話がまだまだ続いていきそうな終わり方でした。数十年後にエイネたち以外の妖精発見人がドタバタやっていそうなのが目に浮かびます。
この作品の舞台を日本に持ってきたら、妖精じゃなくて妖怪になりそうだな〜とか思って読んでました。ゲゲゲの鬼太郎・・・・とはちょっと違うかw




この作品の好きなところは、決して妖精とドタバタするだけではなく、人間も妖精との繋がりを持って成長していくことを描いているところですかね。あと何と言ってもエイネの可愛さね。



びゅーりほー

この作品の見どころは何と言っても、エイネの二の腕、ワキ、フトモモでしょう。特にフトモモね〜。挟まれたいとか思いながらいつも読んでいました(←作者が見たら泣きそう)。無防備な感じがたまらんです。北欧の少女たちは皆、エイネのようなのでしょうか。はぁ・・・・会ってみたい。まぁ、外国語喋れないんだけど。
いーっつも一緒にいるエイネとハルアキの恋中が進展してるのかしてないのかがずっと気になってました。多少、お互いに気にはなっているようですが。エイネがハルアキに告白したら、実はハルアキには日本で待つ彼女がいて三角関係にみたいな展開はありませんかね?(絶対にない








この作品には癒しがあった

絵柄の可愛さや北欧の雰囲気が相まって、この作品には癒しがありました。作者の三ノ咲先生がどこかで言っていましたが、読んで北欧の雰囲気を味わってもらいたいそうです。個人的には、逆に行ってみたくなりましたがw
妖精がいたらいいな〜とか読んでて思ったのですが、実物はもっと怖いものかもしれませんね。作中のような関係性が人間と取れていれば別ですが、やっぱり悪ーいやつもいそうですし。そのあたりはポケモンがリアルにいたらという議論に近いかもしれませんが。いや、やはりそこは日本人らしくゲゲゲの鬼太郎がいたらに近いかも?




決して世界を揺るがすような大事件を描いた作品でもないですし、キャラクターの恋愛を描いたような作品ではありません。人間と妖精との絆が描かれ、日常的に起きるちょっとした事件を集めた作品です。何度も言ってますが、北欧の雰囲気の良さも描かれています。だけどそれがいい。
講談社で言うと、シリウスという雑誌だからこそ、この雰囲気を描けたのかなと思っています。日常のような非日常、日本じゃない非日常のような、妖精がいる非日常のような。とても好きな作品でした。
いやー、こう書いててなんですけど、行ってみたいよね北欧。機会があれば〜とか思ってますが、なかなか行けないものです。俺にもエイネのような女性がいればいいんですけどね。うーん、誰か一緒に行きませんか?募集してます。