進撃面白大集合!「進撃!巨人中学校・第3巻」



神々しいオーラとは・・・

進撃の巨人と言えばもう一つの作品ではありません。女性誌のARIAではリヴァイ兵士長のスピンオフが始まっており、シリウスではラノベ進撃の巨人のコミカライズをやっています。しかし、忘れてはならないのは、時間軸どころか世界設定をごちゃ混ぜにした「進撃!巨人中学校(以下、進撃中)」でしょう。
原作の進撃の巨人ではシュールな笑いが時折混ぜられます。進撃中ではその笑いの部分を抽出して煮詰めたような作品となっており、そもそも巨人と同じ中学校に通っている設定、エレンがとにかく痛いという設定がなかなか渋いです。
ギャグ作品ということで、どちらかと言えばキャラ漫画になっているかな〜という印象。ただし、元々のキャラが濃いので、ギャグをさせれば・・・そりゃ面白いですわ―ヽ(・ー・)ノオテアゲ-


メッシュ生地なんですよ(ドヤッ

例えば、引きこもりのアルミン。そもそも引きこもりという時点でアレなのですが、彼を守る唯一の装備が布団であり、頭に布団を被れば何とか外に出られる・・・という設定になっています。おい!俺たちの知ってるアルミンじゃないぞ!というかゲスさが一個もないwwwというかドヤミンになってますやん・・・。



チラトルさんとか

進撃の巨人のベルトルトは無口であり、且つ、実はとんでもないことをしていた人でした。一方、進撃中のベルトルトさんは、何か暗くて痛い奴になってます。・・・というか、進撃中で痛くない奴を探すほうが難しいんですけど。
いくらスピンオフの進撃中といえども、元の設定を大きく変えることはできません。そのため、ベルトルトがアニにKOIGOKOROを持っていると原作で描かれてすぐに、そのネタを使いました。作者の中川先生はそのあたり貪欲で、原作設定を使って話を作っています。いや、考えるのを放棄しているんじゃないかとかではなくてですね・・・。あははは。
というわけで、ベルトルトさんはチラトルさんと呼ばれたりしています。3巻では、ライナー、ユミル、クリスタがお祭りに行くという状況になり、ベルトルがアニを誘うというお話がありまして・・・。


結果がこれ・・・









型抜きしてくれないか?

暗ーいwwww暗すぎるよwww
進撃中のベルトルトさんは暗くて残念な人です・・・。









七三野郎め!

作品が進むにつれて主人公エレンの影が薄くなっているような気がしないでもないですけど、とりあえずエレンの説明をば。主人公のエレンはとにかく巨人が嫌い(原作通り)。大好物のチーハン(チーズハンバーグ)を巨人に食べられた恨みを晴らすべく、とりあえず巨人に食ってかかる少年になっています。触らぬ神になんとやらとはよく言いますが、他の人は基本的に巨人に関わろうとしません。それなのに熱血的に巨人に特攻するエレンは周囲から白い目で見られ、あのミカサにすら常識を問われる少年だったりします。端的に言うと、痛い少年なのです。
そうそう。この世界の巨人は基本的に人間を食べることはしません。ただし、人間の食べ物を奪うようなことはします。ただし、普通の学校生活を送りますし、勉強やスポーツなんかにも勤しむ姿が作中で描かれます。個人的には前巻のエロ本を恥ずかしそうに買う巨人たちに好感が持てましたね。


・・・というわけで、それほど巨人は人類の敵というわけではないんです。ただ、エレンほどではないにしろ、巨人に対抗しようとする組織は存在します。それが「進撃中調査団」。リヴァイが部長で、エルヴィンが顧問の先生をやっています。・・・で、エレンはその顧問としてのエルヴィンを認めないとか叫んでいるわけで。



エルヴィン「3秒はセーフ」
サシャ「そっか!」

そっか!じゃねーよww
サシャめ、進撃中でもギャグセンスを見せつけてくれるじゃねーか。いやいや、エルヴィンの話でしたね。エルヴィンは皆から慕われる先生であり、的確なアドバイスをしてくれる良い先生らしいです。はたしてエレンの言うとおり、顧問として認められる存在なのかどうか・・・は、まぁ買って確認してください。言えることは、エルヴィンはやっぱりエルヴィンだな・・・ってことですかね。





においに敏感です

この作品の優れている点の一つは、「死なない」ことだと思います。ギャグ漫画ですし当然なのですが、進撃本編では数多くの惜しいキャラたちがいたことを忘れることができないわけで。しかし、この作品ではこれまでに死んでいったキャラが生きています。彼も彼女も生きています。もちろんミケも例外ではありません。
3巻を大きく分けるとしたら3つ。エルヴィン編、ベルトルト編、そしてミケ編だと思います。それぞれ面白いのですが、個人的にはミケ編は・・・夜に読むべきではないと思っています。というか夜食テロになってしまうんですよ!!!


女の子にとっては別バラでっす

調理部だったナナバとゲルガーによるミケへの食べ物テロなお話になっています。なお、↑はその争いに巻き込まれたリヴァイ班のペトラ。カレーだったり、うなぎだったり焼肉だったり。チーハンやうまかっちゃんといい、この作品は食べ物に対して割と貪欲だと思います。
色々あってのナナバたちによる復讐劇だったのですが、どうやらミケが作った料理を食べてくれないというのが根本だったらしいです。ちなみに、ミケの言い訳が・・・






親以外が作ったもの食べれないんです

えっ、ええぇ・・・。
でも・・・なんか・・・ミケっぽいかも。




とにかくもう進撃キャラがものすごくドタバタしている作品です。本編でいなくなってしまったキャラも元気に変なことをやってます。だからこそ楽しい!面白い!あと、ずっと言っていますが、進撃中のギャグセンスの波長と進撃本編のギャグの波長がどことなく似ているな〜とか思ってます。だからこそ違和感なく読めるのかもしれませんね。進撃好きなら是非読むべき!オススメ〜。




ところでクリスタ⇒ヒストリア問題はどうするんでしょうね。意外とアリなのは、双子でヒストリアという少女が別にいるとか面白そうですが・・・。