あの伝説がよみがえる・・・「カメレオン Seven Years After」



加瀬あつし“恋愛”警報発令

加瀬あつし先生が帰ってきます。しかもボーイ・ミーツ・ガールな恋愛漫画。しかも月刊少年マガジン。しかも伝説の漫画「カメレオン」の7年後。これで盛り上がらないマガジンっ子はいません!新連載を始めるにあたり、月マガ+で「初めてのラブコメであることをインタビューで語っています。このインタビューも超面白いので手に取ることがあれば是非是非読んでもらいたいなと思います。
さて、ここで一言だけどうしても言っておかねばならないことがあります。


どうして月マガだ!?



いつか語られることがあればいいなぁと思います・・・。週マガと何かあったとかは思いませんが。ただし、月マガでボーイ・ミーツ・ガールというのはとてもいい判断ですね。非常に楽しみです。持病の腱鞘炎に気を使いながら頑張ってもらいたいです。
さて、そんな加瀬あつし先生の新連載「くろアゲハ」の連載開始を控え、今月の月刊少年マガジンにて前日譚が描かれました。その名も「カメレオン Seven Years After」。先述していますが、くろアゲハという作品自体がカメレオンの7年後を描いています。つまり「カメレオン」と「くろアゲハ」の間を繋ぐ物語が今月号のお話になるわけですね。



「カメレオン Seven Years After」

まずカメレオンという物語についてですが、週刊少年マガジンで1990〜2000年に連載されていたヤンキー漫画です。弱いくせにハッタリだけで最後まで生き残ったヤンキー(もどき)の主人公・矢沢栄作。彼を中心とした下ネタとバトルと下ネタとヤンキーな下ネタ漫画です。基本的に喧嘩と下ネタしかなかったような気がします。それでも、彼を慕って集まるヤンキー仲間と面白おかしい青春を描いた傑作中の傑作。俺が後世に残したい週マガ作品の一つです。
千葉を中心とした作品ですけど、本当に千葉にはヤンキーとかいるんですかね?ちょっとよく分かりませんが、作中に出てくる“松戸苦愛”というチームの印象が強いおかげで、松戸市は怖いところだといまだに認識しています。怖いです。
さて、そんなカメレオンは主人公の矢沢栄作の東大合格とかいう不思議な終わり方をするわけですが(ヤンキー漫画ですが事実です)、その7年後を描いた作品が今月号。とはいえ基本的には「くろアゲハ」へと繋ぐための作品なわけです。下ネタ作品からボーイ・ミーツ・ガールへと繋ぐ中間点。それを忘れてはいけません。


くろアゲハはボーイ・ミーツ・ガール

来月号以降の主人公となりますが、片方は星野英太。単車乗りで童貞です。何故か女装していましたが、何気にこの女装状態がめちゃくちゃ可愛い。やっぱり加瀬あつし先生の描く“マブい女”は素敵ですね。ちなみに女装版英太くんがこれ↓↓↓


源氏名:エイラ(本名:星野英太)

これが女装だなんて信じられません>□<
で、そんな英太の女装姿が単車に乗っているところを見たのが、ヒロインの山本都姫(やまもとみやび)。彼女がエイラを見て一目惚れ(カッケー!な憧れ?)します。そうして来月号以降の話となります。




今月号ではそんな都姫を紹介するようなお話になってますが、何が一番すごいって都姫が2代目OZ総長を襲名することでしょう。



山本(兄)と相沢クンが喧嘩してます

カメレオン最終回でも描かれましたが、矢沢の相棒でもある相沢は警察官になっていました。カメレオンから7年後、配属されたばかりの相沢が(2代目OZを騙ったカスをぶっ潰した)都姫の兄貴と喧嘩しそうになってます。喧嘩っ早いのと、女に手を出すのが早いことで有名な相沢クンでしたが、高校時代も7年後も何ら変わっていませんね。だからこそ嬉しくもなりますが・・・。あーあ、俺たちのタンポンマンはどこへ行ったというのだろう。
そうそう、“OZ”ってなんぞ?ということですけど、矢沢が中心となってできた暴走族です。大人数ではないですが、矢沢が戦ってきた強者たちと作ったカリスマ集団。7年後、2代目を名乗ったOZが現れますが、ボコられておまわりさんに助けを求めるダセー奴らでした。だからこそぶっ叩いた山本兄、呆れた相沢。しかし、OZを煽った山本兄と相沢が喧嘩しそうになるという展開へ。


兄を止める妹

そして、それを止めたのが都姫になります。お兄ちゃんは何度も捕まってる超暴力派な人ですが、それを止める迫力を出せる妹。
あれ・・・これって相沢の妹・純菜と一緒じゃないか!!懐かしい懐かしい!!もちろん相沢も純菜を思い出し、都姫を気に入ります。そして・・・





お前が2代目OZをやれ

都姫がOZを引き継ぎ、これからなんやかんやあるであろう・・・ってところで、ボーイ・ミーツ・ガール(くろアゲハ)が始まろうとします。カメレオン大好きな人間からすれば、この展開はたまらんですね。ちょっと巻数多いですが、一度読むことをオススメします。傑作ですから!


バカがほっとかねーよ

とりあえず、カメレオン好きホイホイなお話だったと思います。現在分かっていることで、矢沢はアマゾンで行方不明、相沢は警察官、椎名はチカと結婚して料理屋。相沢妹の純菜は海外へ・・・ってことは、松岡くんと一緒でしょうなぁ。他にも出てきてないキャラはたくさんいますし、そんな彼らも絶対に「くろアゲハ」で出てくることは予想できます。というか、今でも矢沢は矢沢だなあ(涙)。10年位上経つのに色褪せないキャラたち。最高ですわ。
まぁ、一つ気がかりなのは、月マガ読者にカメレオンが通用するのかってことと、カメレオンを読んでない人たちでも受け入れられる物語になるかということ。そのあたりは上手いことやってほしいです。2代目を襲名した都姫に対し、相沢が過去の連中が〜と言っていることからも、確実に彼らは出てきます。特に矢沢の下ネタは出てくるでしょう。というか、物語上、矢沢は子供を作らないといけないのです(カメレオン最終話より)。どうなるんでしょうね。






何度も何度も言ってきましたが、加瀬あつしとは才能です。息をするかのように下ネタを作品にぶち込むことができ、それでいて違和感なく面白い。あまりにも稀有な才能過ぎて、マガジンはこの才能を手放してはいけないと何度もブログで言ってきました・・・けど、まさか月マガとはなあw 予想外でした。稀有なギャグ漫画家ということで、マガジンはもう一人保有しているはずなんですが、こちらも今現在マガジンから離れてて・・・。*1困った困った。
しかし、加瀬先生が戻ってきて本当に嬉しいです。加瀬先生の描く女の子がすんごい好きですし、彼女たちがセクハラされるのも大好き。もう一度、この新連載で講談社漫画賞を取りましょう!いける!何かいける気がする!来月からが楽しみです。



*1:高本ヨネコ先生のことです。