モテる“私モテ”がここにある「私がモテてどうすんだ・第1巻」



私がモテてどうすんだ

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」という作品があります。通称“私モテ”。アニメにもなっているほどに人気作品です。この作品は、もちろん講談社作品ではないのですが、喪女が痛い言動を繰り返す作品になっています。それが共感を呼ぶのか、イタタタとなってしまうのを楽しむのか・・・。なかなかの人気を博しています。
なお、講談社にも“私モテ”があります。タイトルは私がモテてどうすんだ別フレで連載している作品なのですが、こちらは完璧にオタク(腐女子)な女子高生が主人公となっています。簡単に言うと・・・






before


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after


なんということでしょう。二次元、三次元なんでもござれな最強腐女子・芹沼花依が美少女に変身してしまいました。で、そのままモテ始めます。
元々は巨大な体格をしていました。体育の時に男子にぶつかられ肉布団のおかげで無傷だと言われるような人だったんです。リアルで掛け算を嗜み、腐の仲間と掛け算の順序について談義をするような人。しかし、ある日とんでもない事件が起きてしまいます。




シオン死亡―

大好きなアニメ「mirage saga(通称ミラサガ)」に出てくるシオンというキャラが作中で死んでしまいます。その後、悲しみながら飲まず食わずで1週間を過ごしてしまい、結果痩せてしまったと・・・
んなわけねーだろ!
・・・というツッコミも当然起きるわけですが、それ以上に可愛いくなりすぎた芹沼に皆がメロメロになってしまいます。芹沼自身も自らの変貌に驚き、家族も、友達も、恋愛対象として自分を見てこなかった男子たちまでもが彼女の変身ぶりに驚いてしまいます。まぁ、痩せた理由が大好きな2次元キャラが死んでしまったというのがアレですが・・・。


芹沼ラヴァーズ

しかしまぁ、変わりすぎですよね。髪型は確かに一緒。ただ、目の面積とかどこに眠ってましたん?あれ、そもそもメガネは?なーんてこともほどほどに、彼女の魅力に魅せられたイケメンが4人・・・。五十嵐、七島、四ノ宮、六見。彼らは太っていた頃からも付き合いがありました・・・が、もちろん恋愛対象に見ることはありませんでした。しかし、美少女となった芹沼の笑顔にいちいちコロリといきやがって・・・。
五十嵐、七島はクラスメート。五十嵐は結構強烈なアプローチをしてきます。七島はシオンに似ているとのことで、死んでしまったシオンを思い出して芹沼が泣いてしまうそうな。四ノ宮は後輩のツンデレ少年で可愛げがあります。六見さんは部の先輩で心の広いのほほんとした人。ちなみに、六見さんのみ初見で芹沼を見抜いています。


ウヒョオーッ

まぁ、全員腐女子(芹沼)へのネタ提供でしかないのですが・・・
腐女子腐女子ということ、オタクはオタクということですよね。お前ら(男オタク)が仮にイケメンになったら絶対に悪いこと考えるだろ・・・。それに比べて芹沼ときたら・・・。というか、腐女子の皆さんの業の深さよ。
まぁ、まだ1巻ですが、今後も誰ともくっつくこと無く自らの道を進みそうですよね。ずっと妄想してそう。それだけ芹沼のこびりついた性格的なアレがアレであり、今後も面白いことをしそうです。なお、1巻でもそうとうやってくれてます。漫画でもよくあるオタクの行動が痛いということではなく、基本的に擬態する方々ですから、なんというか・・・頭の中で考えてることが面白いです。
あと、1巻で既にカミングアウトはしています。その時のイケメンの反応をどうぞ。






あ うん

芹沼がオタクであることを知りながら、やっぱりアタックを仕掛けるイケメンたち。これだけは言わせてもらうと、多分、本当に多分なんですが、芹沼は元々性格がいいんですよ。元々、“悪い奴じゃない”というのに“美少女化”が加わって猛アタックかけ・・・って、結局顔じゃねーか!!
まぁ、元々が控えめな性格(に見えるだけ。脳内妄想はパない。)なため、痩せて美少女化してしまったら、すごい優良物件に見えてしまうわけですよねー。主人公の芹沼的には、男同士でイチャコラしてくれてるだけで幸せなのに、私がモテてどうすんだ!というまさにタイトルどおりの流れになるわけですよ。





最初はイロモノ漫画だろうなぁと思ってたんですが、なかなかどうして面白いじゃないですか。オタクがリア充に引っ張り込まれてないというのが清々しくて好きです。1巻ラストで夏休みデートをイケメンから誘われ、全てオタイベに費やしたというのはやるなぁと思いました。2巻以降はもっと腐女子度が上がるとのことなので尚更楽しみですな。オススメ〜。