「きのこいぬ・4巻」世界で一番可愛いよ!



ぐうかわ。
前の感想:http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20120702/p1

近年における漫画の可愛いキャラランキングで瞬く間にトップに君臨することになった「きのこいぬ」。キノコなのかイヌなのか・・・。さっぱり分かりませんが、とにかく“可愛い”という事実だけで十分です。
絵本作家の夕闇ほたるの家に生えていたきのこいぬ。左耳がピンク色をしており、食べ物はたこ焼き(昔はメロンパン)。もちろんたこ焼き以外だって食べます。人の言葉を理解し、ひらがな程度であれば書くことも可能。その時点で、イヌどころかキノコとしてどうなんだ?と悩むところですな。ほたるの飼い犬であったはなこが亡くなり、天涯孤独の身となったほたるを元気づけるため(?)に出てきたあたり、愛おしい存在でもあります。


・・・ん、増えたか?

きのこいぬだけでお腹いっぱいになるほどに可愛いのに、4巻ではついに増えました。ええ、きのこいぬみたいなのが増えました。増えたんです。
いやあ、4巻でのきのこいぬたちの可愛さといったら形容のしようがありませんね。可愛さ2倍かと思いきや、可愛い×可愛いで可愛さの2乗状態。最強です。きのこいぬに似たもう一匹のきのこいぬ、名前は“プラム”と言います。ちょっと口元が違いますね。あと、本家きのこいぬの左耳がピンク色なのに対し、(多分)プラムは紫っぽいと思われます。カラーで確認していませんが、命名者が色で決めたと言っていたので・・・。ピンクの紫寄りと言うのが近いでしょうかね〜?一つだけ言えるのは、“きのこいぬ”という名前よりも“プラム”という名前の方がペットっぽいですよねってこと。



さて、そんなプラムとの出会いについて順を追って確認していきたいと思います。まず・・・








きのこいぬが誘拐されます。
えええええっ!?いきなり誘拐されんのかよ!!!誘拐した美少女は、上原あんずちゃん。ほたるの家の近くの河川敷沿いのマンションに暮らしています。以前、ほたるがきのこいぬと土手で戯れていたのを目撃していました。そんな彼女がプラムと暮らしており、且つ、きのこいぬを誘拐しています。
もちろん、ほたる作の絵本「きのこいぬ」も読んでいる。そして、ほたる自身のことも知っている(ほたるは彼女を知らなった)。その上できのこいぬを誘拐しました。いや、正確にはきのこいぬが連れて行かれることを了承したんですがね。きのこいぬは、あんずからした“きのこいぬに似た匂い”が気になって連れて行かれることを了承しています。それでもまぁ、偶然仲良くなった少女がきのこいぬを見たいと言い出し、流れで食事を作ってもらい、いつの間にかきのこいぬと共に消えていた・・・というのは、ほたるからすれば誘拐みたいなものですけどね。





プラムとは・・・?

話は変わって、プラムについて。そもそもプラムとは何者か?端的に言えば、きのこいぬの兄弟だそうです。先のほたるときのこいぬを見た土手での一件で、実はきのこいぬの胞子を持ち帰っていたあんず。きのこが生えててもおかしくない場所(押し入れ)で成長してました。すくすくと言うよりは、急に登場したと思われます。胞子を持ち帰った半年後だったそうですが・・・。ただ、押し入れを開けて、こんなのがいたらビックリしますわな。可愛いけど、絶対に驚くでしょw 一歩間違えればバケモノですからね(酷
それはそうと、きのこいぬの胞子から誕生したということは、子供という位置付けになったりしないんですかね??あくまでも兄弟ということでいいのですかね??あと、もっと言えば、きのこいぬが大量繁殖してもおかしくないですよね??そのあたりどうなんだろう。


意思疎通は無理らしいです

きのこいぬが活発なのに対し、プラムは大人しめな印象です。なお、生物特有の言葉で会話はできないようです。そんな二匹の会話は・・・携帯電話のメール欄。ボタンをポチポチと押しながら文字を表示して、意思疎通を図ります。・・・うん、つまりは人間とも喋れるね。


きのこいぬからのメール at 監禁場所

なんだこの生物・・・。

胞子で増える→キノコっぽい
あんずから匂ったプラムの香り→イヌっぽい
携帯を使って日本語で会話可能→ほぼ人間

うーん、もう全く分かんねーなwwww 特に最後の人間みたいな部分。ほたるの悲しみを分かってあげられたり、人間の言葉を完璧に理解し、携帯電話の使用を伴うものの会話まで可能になってしまった生物。キノコやイヌよりも人間に近い存在じゃないでしょうか。・・・住民票くらいならあげてもいい気がしてきますね。



きのこいぬの笑顔

4巻でのきのこいぬの誘拐騒動。一番気になったのはきのこいぬの笑顔ですかね。誘拐され、あんずの家でも大切に扱われていましたが、終始かたい表情でした。ほたるがきのこいぬを発見し、再会できた瞬間にきのこいぬの笑顔が戻りました。ふーん、と思うかもしれませんが、意外と重要なことですよこれ。
きのこいぬはほたるの笑顔を取り戻すために現れた生物なんだと思っています。そんなきのこいぬはほたるがいないと笑顔にはならない。それだけの絆ができあがっているということに他なりません。ほたるもほたるで、急にいなくなったきのこいぬと“死んでしまった”飼い犬のはなこを重ねあわせていた節があります。もう完全に家族ですね。お互いを安心させられるのは、お互いしかいない。俺はきのこいぬにずっと笑顔でいてもらいたいんです。それは素敵な家族でも同族がいる場所でもなく、ほたるがいる場所でしかあり得ないものなんですね。ほたるときのこいぬにはずっと一緒にいてもらいたいです。





さて、結局はきのこいぬの機転で誘拐騒動は収まります(きのこいぬの機転という時点ですごい)。騒動の発端の一人でもあるあんずの母・つばきは、小学校時代のほたるの友人でした。好きでほたるをかまってたけど、ほたる的にはいい迷惑だった的なアレです。父親が出てないこと、つばきも絵本作家であるということ。このあたりは5巻以降で面白くなってくるかも知れませんな。無意識にとはいえ、あんずもつばきも・・・ほたるに惚れてそうなのがまた面白い。
それと、誘拐騒動の発端はもう一人います。いや、もう一匹と言ったほうがいいかもしれません。



犯人はプラム・・・だって恥ずかしかったもん

普通に考えれば、わざわざきのこいぬを誘拐せずにプラムってのがいるんですけど・・・と訪ねていけばいいんです。誘拐(=ほたるを介さずにきのこいぬとプラムを会わせる)する必要はないんです。しかし、実際にはプラムが恥ずかしがったため、誘拐することと相成りました。


プラム的にはこうです。
きのこいぬ発生→ほたると会う→きのこいぬを絵本化→プラム登場→ほたるがプラムも絵本にするかも?→プラム恥ずかしい///


プラムも可愛いな(結論)。
可愛いもの好きの人は絶対に読んだほうがいい作品です。オススメ。超オススメ。これできのこいぬが喋り始めたら超ヤバイですね。アニメ化待ったなしですよ。



以下、余談。




最後のお話での、このきのこいぬが可愛いと思いました(小並感)。