Remember 別冊少年マガジン・2010終盤〜2011

別冊少年マガジンは面白い!!
別マガの面白さを例えるなら何でしょうね。個人的には“面白さの実験箱”だと思って読んでいます。週マガではなかなかやれないような取り組みを編集部として行なっており、読者を飽きさせません。なお、進撃の巨人を後で確認しようと別マガを捨てずに取ってあります。残念ながら創刊からある程度の時期まで捨ててしまってますが、2010年11月号からは手元にあります。創刊が2009年10月号なので、ほぼ1年分がありませんね。
・・・ということで、せっかくなら別マガの過去(メインは読み切り作品)を振り返ってみようかな〜というのが今回の目的です。今回は「2010年11月号〜2011年12月号」までです。



別マガ2010年11月号〜2011年12月号

ス、ステマじゃねーし・・・。







○2010年11月号



林原めぐみ×大今良時

この号から告知されているのですが、この年の12月からの単行本が毎月9日になったそうです。それまでは毎月17日(週マガ等と同じ)でしたっけね。あと、進撃の巨人ではリヴァイ兵長が別マガ初登場しています。ものすごくシビレましたね。そして、この号であづま春吉先生の「キリキリ」が最終回となっています。なお、あづま先生は、週マガでファイブレインの作画を上野春生という名前で担当していましたね。
特に読み切りは無かったのですが、巻中カラーで声優の林原めぐみさんと、マルドゥック作画の大今先生(聲の形で大ブーム中)が対談しています。林原さん曰く、大今さんは髪を切れとのことですww もちろん劇場版のマルドゥックについてのお話がメインとなっています。声と絵。お二人が作品に対して見ているものを語り合っています。これは面白い。あと・・・大今先生がべっぴんさんです!!






○2010年12月号



5分の1の悪霊

諫山先生のインタビューが載っています。また、あの伝説の企画「BJD」をやっています。高本ヨネコ先生とミヤジマ先生がそれぞれの作品を入れ替えた作品を載せてます。この二人、とても仲が良いですよね!ちなみにこの号の「ミヤジマがお知らせします」では、ミヤジマ先生が担当のスズキさんを殺してしまいました。あと、「バニラスパイダー」が最終回。作者の阿部洋一先生はまた2013年に戻ってきてくれるのが嬉しいです。
読み切りとして「5分の1の悪霊」が掲載されています。原作は樹林伸先生。作画を駿河比呂先生が担当しています。そもそもの企画が樹林先生によって立てられ、その企画の一つでもあったpixiv漫画コンテストで最優秀賞を受賞したのが駿河先生でした。お話は5人の男女の中から悪霊に取り憑かれた1人を見つけるというもの。犯人だと思わしき人間が二転三転し、実は解決役も二転三転するというお話。さすがは樹林先生だな・・・と唸らされます。また樹林先生原作で別マガに来てくれませんかね〜。






○2011年1月号



フェレット未飼育日記

進撃の巨人の超大型巨人フィギュアやさんかれあのおっぱいマウスパッドの全プレがありました。
そして、この号ではあの美少女漫画家・白井もも吉先生のデビュー作が掲載されています。フェレット未飼育日記」と題し、姉妹がフェレットを飼いたいと思うだけ、フェレットをどう育てるかの話をするだけの漫画が描かれています。この時から今の独特の雰囲気を出しています。なお、この時で15歳です!!ひゅう〜。家族内で「恋忍」が大人気だという逸材でしたよ。担当のF川さんに変なことをされてないかだけが心配でした。当時の感想→http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20101211/p2






○2011年2月号



聲の形

伝説聲の形が掲載されています。今更説明不要!マルドゥックの大今先生が新人賞に出した作品です。ここから大今先生の伝説が始まっています。説明→http://d.hatena.ne.jp/toldo13/20130224/p1 そういえば、この作品で連載が決まったそうですね。掲載誌は週マガ!!大いに盛り上げてほしいものですよ。


シスメン

sugaという名前、そして絵柄でバレバレですね。マックミラン一世風靡している須賀達郎先生です。デビュー作の「シスメン」が載っています。ぶっちゃけ絵柄が今と全然違う気がする!?マックミランでもいい味出しているデフォルメ化をより強調していますね。お話は三姉妹がラーメンを作るというものです。これで裸エプロンとかしてたら、まんまらー○ん娘なんですけどねw この時の巻末コメントで“もうしまに出たい”と言ってたので、いつか叶うといいですね!
なお、この号の進撃は放屁回でした。






○2011年3月号



ラブの華トラブル

伝説が今甦る―
ラブプラス」「惡の華」「カウントラブルの単行本発売記念に贈る高本ヨネコ先生メインの合作です。俺としてはかなり面白かった作品です。ラストはとんでもないこと(某作ヒロインによる妊娠END)になってました。別マガでも最初で最後の企画となっています。合同って大変なんだと思うんですけど、またやってほしいものですよ。


押見修造×高本ヨネコ

そんな高本ヨネコ先生が押見先生にインタビューしています。押見先生による惡の華の解説が読めるのですが、かなり爆発していますね。というか別マガ史の中でも五指に入る偏った性?偏ったフェチズム?に対する考えを持つ二人だからこそのお話がたくさんあって読み応えありました。何故か高本先生にはモザイクが入ってるのが気になりますが・・・。恥ずかしがり屋さんなんでしょう。


ちきゅう観測隊

「ちきゅう観測隊」が別マガにも載ってました。週マガに出たりマガスペに出たり別マガにも出たり・・・。大変な作品です。もちろん待望された単行本にもこの号のお話が収録されてますよ〜。
余談ですが、5ヶ月ぶりの新連載として神さまの言うとおりが始まってます。もちろんあのだるまさんがころんだをやってるわけで・・・。ここからあの悪夢が始まったわけです。あと、XXXHOLiCが最終回を迎えてます。個人的には別マガ作品と呼ぶには難しいところがあるな〜と思ってますが。






○2011年4月号



恋忍最終回

柴田ゆにか先生の「撃鉄の黒腕」が開始した号です。2012年に終わってしまいますが、柴田先生の次回作を待ち続けてますよ!
さて、ここまでやたらと「恋忍」高本ヨネコ先生」に言及していますけど、どうしても言いたいことがあるわけですよ。今の時代の中、これだけ下ネタを扱う作品が受け止められるかは悩みどころではあります。しかし、マガジンという括りの中で、これほどまでに高品質な下ネタを提供できる作家さんはそうはいません。正直、高本先生は加瀬あつし先生と同じくらいに重要人物です。何が言いたいかというと、高本ヨネコという才能をもう一度・・・別マガで読ませてほしい!!
復活を待ち続けてます。絶対に手放してはいけない才能ですよ。ついでに2巻も早く読みたいな・・・って。






○2011年5月号



スイートプールサイド

5月号ということは雑誌自体は2011年の4月に発売されているわけです。その1ヶ月前、あの日本を震撼させた大地震が起きていたわけです。そのせいもあって、巻末コメントには震災に言及する方が多くいました。雑誌が出たということだけでも奇跡なのかもしれませんね。
新連載として「スイートプールサイド」が始まっています。新連載と言いながら、押見先生の初期作品を再掲載たものとなっています。元々はヤンマガで短期掲載したものなのですが、その時の掲載が2004年なので絵柄はちょっと違ってますね〜。内容は何と言うか・・・“毛”についてです。ツルスベ男子が毛深い女子の毛を剃ってあげるというお話。昔から押見先生の才能が爆発しているのがよく分かります。
そうそう。この号の「空が分裂する」の挿絵を鈴木央先生が担当していて印象的でした。






○2011年6月号



魔法の手のタマ

進撃とモンハンが謎のコラボをしていました。まぁ、モンハンと言いつつ超大型っぽいアイルーがモンハン日記に登場するという内容でしたが・・・。あと「一時平安!」が新連載として開始してます。自転車で京都まで行くとかすごいお話でしたね。
そして、超人学園石沢庸介先生のデビュー作「魔法の手のタマ」が掲載。魔法という言葉がタイトルに入っているんですが、基本的に主人公の女の子は素手で戦ってます。拳でどんな敵でも倒してしまうあたり、確かに魔法とも言えますが・・・。魔法を使うのではなく起こす主人公だったというオチは、今の石沢先生作品と変わらずにハートフルでした。デビュー時を見ても大きく芯が変わらないというのは作家さんとして重要ですよね〜。なお、石沢の頭文字は“こ”なのであしからず。この魔法の〜をマガスペで掲載後、マガドラで2度登場→今に至っています。超人学園は終わってしまってますが、また別マガ枠で戻ってきてほしいですね〜。もしくは痔の治療に専念しているとか・・・?(←






○2011年7月号
すみません!雑誌が見つかりませんでした!!
どこいったの〜?






○2011年8月号



カエルミチ

この号で「スイートプールサイド」が終了。陰毛エンドですよ、陰毛エンド。すげー作品でした。
読み切りには中村歩先生の「カエルミチ」が掲載。新人漫画賞の特別奨励賞でした。少年漫画と評していいのか?と賛否両論だったそうですよ。内容はSFもので、ドアを開けたら謎の世界に迷い込むというお話。主人公はその世界に同じく迷い込んだ人間と元の世界に帰る方法を探します。バケモノバケモノアンバケモノだらけの世界で無事に帰れるのか?とドキドキさせられます。また、主人公に色々と尽くしてくれた人間が、実は主人公と元の世界で仲の良かった少年が大きくなった姿だったという・・・。さて、この作品を描いている中村歩先生ですが、現在「ネムリノフチ」というホラー作品を連載中ですね。あの作品の恐怖感はここから来ているのでしょうな。






○2011年9月号
特になし!
ゾンビっ娘カラーが印象的な号でした。巻末コメントで神さま〜の金城先生が“次号予告漫画のファンです”と言ってます。ここからあのマガラボの・・・






○2011年10月号



魔王の教室

進撃の巨人講談社漫画賞授賞式の模様がカラーページで登場。編集のF川さん、O黒さんが体を張っていました。超大型巨人の抱き枕カバーも出てきてますが、一度は現物を見てみたいものです。この号で「嵐の伝説」が終了し、「みつあみこ」が開始してます。どちらも独創的なギャグが素晴らしい作品・・・ですが、ベクトルが全く違うのが面白いです。
読み切りに吉河先生の「魔王の教室」が掲載されてます。とある小学校のクラスに魔神太郎という・・・本物の魔王が担任としてやってくる物語。いつもの吉河テイストで描きつつ、吉河先生の小学生にどこか違和感?を覚えたりww ただ、この作品で別マガに連載を持っても何ら不思議ではないレベルだったと思います。絶対に面白くなるのが分かります。今は週マガでキスしまくり漫画を描いてますけどね〜。


未来ケー彼女

奇才・月子先生による読み切り「未来ケー彼女」も載っています。月子先生は本当に多才というか、筆が速いというか、不思議なフェチを持ったキャラを描くというか・・・。月刊ヤンマガ、グフタ、別マガ、モーツー・・・と兄弟誌によく登場します。どの作品も外れがないのがすごい話ですわ。実は別マガでも描いていたという事実が驚きです。内容は・・・何だろう。担任が変態で女の子のパンツを履くのが好きだったというお話でした(少し語弊あり)。何にせよ、月子先生の描く女の子はベラボーに可愛いですな。また、別マガに読み切りでも描いてほしいものです。






○2011年11月号



逆レイパーが生まれました!






○2011年12月号



カオスウィザード

別マガが生んだ最強の女子野球漫「マックミラン高校女子硬式野球部が新連載として登場してます。俺も敬愛する須賀先生がシスメンからパワーアップして帰ってきました。余談ですが、この後週マガで連載を開始しますけど、実はこの時の別マガの巻末コメントと週マガ移籍後の巻末コメントが全く同じだったりします。意外と手抜きだったりするのかも??
また、現在も連載が続いている「カオスウィザード」の最初の読み切り版が載ってます。新人漫画賞受賞作だそうですが・・・今も昔も全く変わりませんね(褒め言葉)。使い魔とのエロエロシーン、黒光りするオッサン、謎の生物・・・。この時の人気から連載に繋がったのでしょうね。とりあえず読み切りを載せるというのも大切なんでしょうな。







次はRemember 別冊少年マガジン・2012をやりますかね。いつやるかは不明ですが。2012年は今のイケイケな別マガを形成した重要な年だと思っています。逆に創刊時の2010年はヨロヨロしながらも方向性を探しつつ、2011年はある程度の安定をもたらそうと奔走した年だったように思います。どの雑誌にも歴史あり。たまに振り返るのも面白いですよね〜。そして・・・疲れましたww