サヤビトが最終回でした(pд`q。)・他「good!アフタヌーン・♯29」

○表紙は純潔のマリア



純潔のマリアが表紙でした

爽やかな表紙ですね。俺も空を飛んで優雅にお散歩したいものです。一体何が見えるんでしょうか・・・。
それにしても純潔のマリアの表紙率の高さは相当なものですな。今月で29号目ではありますが、これで8回目です。複数回の表紙登場はウィッチで4回、ハルシオンで2回、ビブリアで2回、鉄風で2回です。それ以外の作品でも表紙はありますが、1回程度です。うーん、そう考えると相当なもんですよ。グフタの看板作品としての地位が確立されています。


彼氏ができましたー!!!

あれ、結構な佳境じゃないかこれ・・・?
まさかというには失礼かもしれませんが、マリアに彼氏ができました。ジョセフの男らしい告白を持って、マリアに彼氏ができました。おめでとう!と言ってあげたいところですけど、かなりアッサリでしたかね。幸せになった途端、武器を全て花に変えたあたりは微笑ましかったです。でもまぁ、あれだけ悶々としていたマリアに彼氏ができたというのは喜ばしいです。ジョセフから好きだと言われて、皆の前で告白の返事をしたあたりも何か・・・マリアらしいw
そういや純潔を失うと魔力も失うんでしたっけね。このままさっさと魔力を失って普通の女の子として生活すれば〜と思いきや、大天使様がお呼びのご様子。来月はお仕置き必至ですな。ただ・・・今の流れだと、早々に終わりそうな気が・・・。来月はどうなるんだろう。





亜人がエグくて何故面白い



亜人は死にません

今月単行本が発売された亜人ですが、これがなかなかエグいんです。それでいて面白い。一読をオススメしたいところです。ただし、明るい話しか読めません〜という人にはオススメできないかも。
人間のようで人間ではない?それが亜人という存在。自分が亜人かどうかは分かりません。見分ける方法、いや、自覚する方法は・・・死ぬこと。亜人の特徴は死なないこと。死ぬ場面に遭遇して、初めて自分が亜人であることを知ることができます。ただ、亜人だと分かった時、その後は大きな苦痛を伴うことでしょう。人間は亜人を・・・人間と認めていません。人権らしい人権はありません。
主人公のケイは亜人であることが分かり(車に轢かれた)、現場から逃げ出します。偏見の目から逃げるべく、友人のカイと一緒に街を離れたのが1巻。今ではケイは捕まって、実験ばかりされています。いや・・・実験というには酷いものですが。
自分は死なない。でも、痛みは感じる。そして人間は自分を調べるために切り刻む。腕を。指を。そして心の臓を貫くこともあります。でも・・・死ねない。それは地獄と言っても過言ではありません。人間が作り出した、亜人への地獄です。今月号は本当に・・・見るに堪えないものですよ。作品としては面白いんですがね。逆にそれが辛い。
まぁ、亜人という存在が数少なく(日本で4人)謎が多いこともあり先はまだまだどうなるやら。まずはケイが助かるといいなぁ。





○新連載が面白い!



新連載「とっかぶ

アフタヌーンの新連載は続々と面白いのが出てますね。後述しますが、アウトブレイク、マテリアルポルカ、甘々と、九泉之島といった新連載陣は相当に面白いです。それに加えて、今月から始まった「とっかぶ」もなかなかに素晴らしい作品でした。


通りすがりのヒーローです

特別課外活動部、略してとっかぶです。細工した先生のPCからテストの答案を盗み出していた主人公の倉下くん(通称くらげ)。変にヒーローへの思い入れが強いヒロインの丹ノ宮さん。そんな凸凹コンビがおりなすお話です。特課部は学内でも退学手前の生徒を入れて監視する部活であり、前述したとおりくらげは悪ガキだったわけです。一方の丹ノ宮さんが何をしたのかはまだ不明。少々の頃、アリとキリギリスの話を聞いて、何でアリはキリギリスをたすけなかったのか!?と言うほどに正義が大好きです。
ヒーローになりたい!・・・そんな丹ノ宮さん、そしてそれを叶えるだけの頭脳を持つくらげ。凸凹のようで、上手くやりそうな予感。今月号では、お地蔵様を盗み出していましたが・・・。変に行動力があるヒロインのおかげで面白そうな放課後が描かれそうです。
俺としては作者の桑原太矩先生の描く女の子、とりわけ丹ノ宮さんが激烈可愛いと思うわけですよ。眉毛がいいですね。あと、フトモモも見逃せません。絵がいいというのはそれだけで武器ですよ。先の方で挙げていた新連載陣も絵は格段に上手いように思います。さすがはアフタ系列だな・・・と思わされますよ。とっかぶでは、どの作品よりも柔らかいイメージがあって好印象です。今後は丹ノ宮さんが無理矢理くらげを引っ張る形でしょうかね。今後も楽しみです。





○この読み切りが面白い・その1



読み切り「二通のラブレター」

毎月一度のお楽しみ。四季賞新人王戦です。今回は2011秋で佳作を受賞された田中琢朗先生の読み切り「二通のラブレター」が掲載されています。
現新聞部の部長・佐倉千春が前部長の鮫島直人先輩からラブレターをもらう。それにドキドキしていたら、実は・・・というお話。登場人物が個性的で面白い。冒頭いきなり千春が日本シリーズ特集の学内新聞を作ってるというのが面白い。そんなネタでいいのかよwww もちろん前部長の鮫島先輩も変な人だったというか・・・。実は千春以外の部員にもラブレターめいたものを送っており、実は自作の歌を作るための実験を行なっていたそうな。それを聞いた千春が怒りの蹴りをかましてます。
千春は鮫島先輩が好きだったんですけどね。まぁ、それとこれとは別ということで蹴ってます。乙女心を弄ぶのはいけません。いくら私的な新聞(日本シリーズ特集)を作るような女の子であっても乙女ですから。言うほどラブってない気はしますが、コメってはいました。講談社で近いのが思い浮かばなかったのですが、雰囲気は某町が廻ってる作品に近いでしょうか。とても好きです。こういう読み切りを読むと、田中先生にのびのびと連載されることを祈ってしまいますね。あと、個人的ではありますが・・・メガネっ娘が好きなので、千春がとても素晴らしいと思いました。えへへ。





○うん、そざいのあじがする



そざいのあじがする・・・

そりゃそうだ。パンにハムをはさんだだけだからね。
妻を亡くし、子供のつむぎを一人で育てる父・犬塚公平。もちろん料理はからっきし。それでも、つむぎに美味しいものを食べさせたいという気持ちはしっかりと持っています。先月から始まった甘々と稲妻。ぶきっちょな料理と、美味しいと喜ぶ娘、そして謎の美少女が描かれています。今月で2回目です。
第1話で謎の美少女に“ウチに食べに来なよ”と誘われるわけですが、彼女・飯田小鳥は公平の学校の生徒でした。小鳥の母が料理屋を営んでおり、そのお店へと誘ったわけです。なお、彼女自身はからっきしな模様・・・。公平に包丁・鍋を持たせ、料理を作らせています。


喜んでもらえると嬉しい!!

先々月の予告を見た時点では、公平とつむぎのために小鳥が料理を作るのだとばかり思っていました。しかし、実際には小鳥は場所を提供するのみ。つむぎと一緒に小鳥は食べるのみ。どうやら包丁が持てないことが原因らしいですけどね。
何にせよ、こういった食べ物を描く作品は食べる喜びと作る喜びがとても大切です。ちなみに今月は豚汁。先月を考えると、ちょびっとだけ成長したかもしれません。この作品、料理描写がとてもいいんです。とっても美味しそう!そして、食べる描写(特につむぎ)が素敵すぎ。素晴らしい作品ですよ。作者の雨隠ギド先生の絵が達者すぎてたまらないんですよねぇ。もちろん小鳥も可愛い・・・んだけど、もしかして公平と小鳥で何かラブったりしたらどうしようとか思ってみたり。このままつむぎも懐いてきて・・・なーんて。料理を楽しむ漫画から、教師と生徒のラブ的な作品へ・・・?いやいやいや。



・・・楽しみだなぁ。





○この読み切りが面白い・その2



読み切り「きおくの箱」

2代目四季賞新人王の蘇芳浅海先生が再登場。2012年夏の四季賞特別賞でもお馴染みですよね(多分)。タイトルは「きおくの箱」ということで、自身の記憶を思い出すお話です。
祖母が残した金庫のカギを思い出すため謎の施設へと行く赤目君。本当は100万かかるのに1万円で記憶の取り出しをやってくれるという、ちょっと、いやかなり胡散臭いにおいがしますが、ナビゲートのアリュが可愛いので有耶無耶になってるような・・・。もちろん博士っぽい人は超怪しい。なお、アリュはAIの模様。
自分の記憶のドアを開けつつ、過去へ過去へと遡っていきます。ドア自体は本人が開けることはNGで、アリュが開ける以外は大変なことになってます。まぁ、忠告を聞かず赤目君は大変な目にあってますけどね。話が進み祖母と出会いますが、祖母の笑顔がとても印象に残る作品だったように思います。大きくなると子供の頃の記憶って忘れてしまいますよね。優しかったあの人、この人の顔。俺もちょっと記憶を思い出す装置を使ってみたいかもw
結果、祖母の残した金庫の中身は無いことが分かります。赤目君の父親が盗み出していたらしいです。ただ、それを知っても、祖母が赤目君を大切にしてくれてたという記憶を持ち帰ることができた。それが最大の収穫として描かれています。なんて温かい作品なんだ・・・。とはいえ、やっぱり読み切りだけだと物足りないかなぁ。これで四季賞を含めて3回目の読み切りになるわけですよ。せっかくなので蘇芳先生には連載作品を持って頑張ってもらいたいですよね〜。期待しております。





○マテリアルポルカが面白い!



マテリアルポルカが面白い!

「マテリアルポルカ面白い!と言いつつも、実はそれほどよく分かっていません。作中、何度か語られている“生徒会選挙”が非常に不気味。やっぱり○し合いするんだろうか・・・。いばら姫の力を得たアリスは当然として、現生徒会長も出る?あと、最後の方で名前の出た2年の大月千景という存在も気になります。大月千景については、生徒会に大月千尋がいるので姉妹か何かでしょうねぇ。黒崎琴子もいるし・・・。まだまだ全容が見えるのは先でしょう。うーん待ち遠しい。
さて、今月は風紀委員がワーワーやってました。委員長の中塚薫、副委員長の神崎未来。この二人が戦ってましたが、委員長の薫の方が一枚上手だったようです。しかもこの薫という少女、学内でもなかなか人気のご様子(ファンクラブもある)。主人公のアリスも薫に惹かれた模様。後々争いそうな予感もしますが・・・。あと、アリスに新しい友達の猿渡つづりが出てきてます。ルカのようにならなければいいですけど・・・。
アリスに普通の友達が(涙)となった今月号でした。何と言うか・・・ルールを破ると死んでしまうってとんでもないなあ。親御さんはどう説明してるんだろう。ちょっと気になります。





○さやちゃんが愛おしい



さやちゃんは知っていた

最近、本気で主人公の環くんが憎くなってきた。特に今月号なんか、ものすごくラブかったし・・・。「つるつるとザラザラの間」は、俺にとって嫉妬漫画となってきている。
・・・と、冗談は半分にしといてですね。やっぱりさやちゃんは環くんの爬虫類嫌いを知っていたんですね。しかもそれを隠していた。そんな隠し事を聞かれてしまうわけですが、その時の慌てっぷりが可愛かった。隠し事をお互いに明かし、来月からは本当のお付き合いが始まると見ていいでしょうなぁ。逆に言いたいんだけど、さやちゃんは爬虫類苦手な環君のどこがいいんだろうか。分かったような分からなかったような?
あと、前編で出てきたのって、さやちゃんのお父さんじゃないか?と思ってるんですが・・・。どうなんでしょう。





○胸が当たってますよ



当ててるんですか?

アウトブレイク・カンパニーでは主人公の慎一がイイ目を見てます。ぐぬぬぬ。可愛い女の子二人に囲まれ、あまつさえ胸が当たっているという・・・。元ニートが萌えをこじらせすぎて職業にしたらこんなことに・・・うらやまけしからんですわ。
さて、舞台となっている神聖エルダント帝国では差別がまかり通っています。むしろ階級というか階層というか・・・。慎一のお付きであるミュセルは完全の下々となっています。あれ、よくよく考えると慎一って帝国の姫とメイドで両手に華状態だったのか。今月の話では慎一とくっつきすぎたミュセルを姫が叱りつけていました。ただ、慎一はそんな姫に平等を説いていました。日本の考え方は伝わるんでしょうかねぇ。あと、萌えも・・・。
萌えをファンタジー世界に売り込もうというのが本当に面白いです。現状は萌えの種まき状態ですが、慎一がもっと信用されたらどうなるのか〜・・・って、これ講談社ラノベ原作でしたね。原作はどの程度進んでいるのかがちょっと気になります。そもそも萌えが通用するのかなぁ。本当に面白いよ、この作品。





サヤビトが最終回でした(pд`q。)



サヤビトが終わってしまう・・・

今月でサヤビトが最終回を迎えています。今回がグフタ29号なわけですけど、3号から始まっているんですよね。今思うと結構な古株作品でした。圧倒的な画力でこれまでグフタを支え続けていました。冒頭いきなりですが・・・本当にお疲れ様でした。
で、最終話の話ですが。いやー、何と言うか・・・よく分かりませんでした。あはははは。多分、今までのサヤビトの展開から大どんでん返しが発生したのが理由だと思います。特にクイファが観測者だったとか、サヤビトという存在そのものが宇宙からやって来たとか・・・ね。えーっと、クイファはサヤビトの上位種みたいなものと考えていいんですかねぇ。いや、そもそも観測者って何ぞ?って部分から発生するわけですけども。多分、一から全部読み切ったら分かるかもしれない。というわけで、最終巻を楽しみにしています。


サヤビトそれぞれの意識

とはいえ、色々と分かってること等々を書いておきますかね。クイファのところには死んだサヤビトの情報が集まってくるそうです。リヴィアが無理矢理別のサヤビト情報をぶっこまれていたのと同じようなものです。ただ、クイファはそれを自然と行なっていました。そもそもクイファのお仕事はサヤビトを使って今いる星の情報をかき集めることだったわけで。だからこそ人間に似せた姿形を自身にも持たせ、情報を集めるファンネル=サヤビトにも人間と同じ容姿を与えています。
人と同じようにしか見えないのに人ではない存在、それがサヤビト。この基本があるからこそ、この作品は狂おしいほどに愛おしい作品になっています。まさかそのルールをクイファが作っていたとはねぇ・・・。驚きです。前号でクイファは消えてしまいますが、クイファが集めたサヤビトの思念が暴走を始めた今月号。いくつかのサヤビトが素直に消えていく(リヴィアたちとの出会いもあったおかげ?)中、やはり多くのサヤビトは強い恨みに近いものを抱えたまま残ろうとします。そして、それを取り込むリヴィア。つまりはまぁ・・・消えたクイファの代わりをやろうとします。
その後どうなったかは読んでのお楽しみ〜ということで。クイファ(=観測者)が消えた、サヤビトが暴走していない。この2つが与えたものが何だったのか。それが最後へとつながっていきます。


こう言ってはなんですけど、純粋なファンタジーにSFめいたものが混ざってきて本当に驚きました。伊咲先生のことなので、ある程度考えていた流れなんでしょうけどね。でも正直ラス2の展開は驚愕でした。ぶっちゃけ目ン玉が飛び出そうになったwww
最後のページを見て、ある程度はハッピーエンドだったのかなぁと思いました。、まぁ、個人的には、このルートに来るならいくつか話の肉を削ぎ落としても良かったのでは?という気もしましたが・・・。ただ、そういう部分を含めても、とてもいい作品だったように思います。本当に繊細な絵を用いて力強いストーリーを紡いだなぁと感心しきりです。今の伊咲先生なら引く手あまたでしょう。でも・・・個人的にはグフタ、アフタ、場合によってはシリウスなんてのも。とにかく講談社に残ってもらいたいなぁと思うわけでして。もちろんどうなるかは分かりませんけどね〜。何にせよ・・・お疲れさまでした。次回作も期待しています。