capeta次号で最終回・他「月刊少年マガジン・3月号」

○表紙は鉄拳チンミ



表紙は鉄拳チンミ

表紙を飾った鉄拳チンミLegends」ですが、30周年らしいですよ。実質は無印、新鉄拳、Legendsと名前は多少変わっているんですけどね。それでも長く長く続けて、今年で30周年を迎える。すごいと思います。何気に同い年であることが自分としては驚きです。さらに言うと、チンミが最古参かと思いきや、実は孫六の方がさらに2年早いという・・・。なんつー雑誌だ・・・。
さて、珍しくチンミについて書こうかなと思います。最近はまさかのチンミを狙うという流れ。今までは成り行きを含め、誰かを守るための戦いばかりであったのに対し、Legendsではチンミ自身を守ることが最重要事項となっています。自分だけを守るのであればそれほど難しくないんでしょうけど、地味〜に周囲にも影響が出ているご様子。
こう言ってはなんですけど、“国家功労賞を受けた拳法師範を殺す”なんてとんでもない話ですやん。なかなか面白いシリーズですよ。






○人殺しの夜ト神!?



夜トの正体

巻頭カラーはノラガミでした。冒頭では夜トが貰ったお社から神さまたちの世界、高天原へと行ってます。ついでに半ば無理矢理ながらも土地を貰ったりしています。この時の夜トの嬉しそうな顔といったら・・・。新しいオモチャを与えられた子供のような顔をしています。高天原側からすれば疫病神めいてますけどね。
一方、雪音は高天原に行くことができるようになってから、カズマに道標としての修行を付けてもらうことに。こちらはこちらで夜トのために〜というのがハッキリと見えてます。やっぱり夜トにはもったいないかも??
その裏で恵比寿が悪巧みしてたり、夜トが野良と人殺しをしていたり・・・。特に後者はヤバすぎですわ。極刑になって然るべき人間であったとはいえ、まさかあの夜トが人を手にかけてたとか衝撃的です。死にたがりの人間を救い、困った人を見捨てない男が夜ト。そんな夜トだからひより、雪音は付いて来ました。そんな彼らを裏切るかのように、というか読者も裏切ってる気もしますが、人を殺す仕事を請け負っていたという事実。どう受け止めればいいんだ・・・。今月号はギャップが激しい。






capeta次号で最終回



オッサンがカッコいい

・・・と、いうわけでcapetaも残すところ今月を含めてあと2回。月マガも息の長い雑誌ですけど、確実に名作、傑作として名を残した作品だと思います。それだけスゴイ作品でしたよ。
それにしても、ここ終盤でのオッサンの言葉がいちいち重いですね。日本でのレースでもそうでしたけど、カペタのことをオッサンが褒めるという流れが完璧に定着しています。本当はノブの仕事の一つだと思ってたんですけどね。やはりプロ中のプロがカペタのレースを褒めるという方が重みがあっていいかもしれません。・・・というか、ノブは最終回で何かあるんだろうか??


優勝!カペタ・タイラ

最終的にマカオを制したのはカペタでした。レース中に成長し、どんな運転をしたいのか、したかったのかを考えながら1秒毎に1つ上のカペタになっていってます。さて、ここを途中と見るか、ラストランと見るか・・・。途中だと見るのであれば喜び以外の感情はありませんね。ラストランと見た場合、これまでの思い出が全部混ざって号泣してしまいます。
なお、負けた源は大号泣でした。意図的なクラッシュを起こすことでトップに立った源。逆に、思い付いたけど実行しなかったカペタ。源が事故引き起こさなければ、上位に行くことはなかったでしょう。ただ、事故があったからこそカペタは源を抜くことができたのかも。このあたりは時の運かもしれませんな。何にせよこれぞ好敵手といったレース展開でした。
ただただ、大号泣なレースでした。成長する天才のカペタ。あの源が神頼みまでして、大の大人たちがカペタという少年に夢を見て・・・。ついに来月号で最終回か。なんと最終話は90ページだそうな。全部全部詰め込んでほしいです。マカオ直後を描くのか、数年後なのか、F1なのか。色々と想像は尽きませんが、あと、待ち遠しいような来てほしくないような。あぁっ!!ソワソワする〜。






○龍幸伸帰還



新連載「FIRE BALL!」

龍幸伸帰還。
そんな言葉を使いたくなる。龍先生は月マガにとってそういう漫画家さんだと思っています。「正義の禄号」以来、2年ぶりですかね。待ち遠しかったですよ。新連載は月マガ+で読み切り版が描かれた同名作品FIRE BALL!」。読み切り版については公式HPで読めますんで、よければどうぞ→http://comic.bitway.ne.jp/kc/comic_tameshiyomi.html?isbn=978406KA01772&lc=no


二人の少年の物語

投手片桐、捕手田中。助っ人を頼まれた草野球チームで出会った二人。最初は負けていたチームも、片桐の速球、田中の打棒のおかげで逆転勝利を迎えます。しかし、一つだけ決着の付かないものがありました。それは、矛(片桐)と盾(田中)のどちらが優れているか・・・。なかなか興味深い結果でしたね(読んで確認してください)。あぁ、そうそう。田中の方は月マガ+版の主人公をやっています。月マガ版は・・・片桐が主人公でいいんですかね〜。
最初は二人共同じ高校に入る予定でしたが、片桐の方が違う高校を選びなおしています。理由はもちろん田中と勝負したいから。そういう意味では第1話の位置づけはプロローグといったところですかね。しのぎを削るであろう投打のライバル。野球漫画として王道的な作品を出してきましたね!そもそも龍先生は王道が上手い漫画家さんですから当然といえば当然でしょう(←正義の禄号だけで判断した結果)。そういえば、月マガには孫六と天プラという二大巨頭がいましたね。この2つの牙城を崩せるかどうか。そのあたりも楽しみです。






○特別読み切り!!



特別読み切り「ダブルミックス

月マガ増刊の月マガ+では毎回新人レースを行なっています。人気投票を行い、上位の作家さんには月マガでの掲載権が与えられています。今月号ではいなずまたかし先生がその権利を勝ち取り、読み切り「ダブルミックスを掲載しています。中身はバドミントン漫画。おおっ、バド漫画ですか!!俺はバド漫画には口うるさいですよ、ふふふ。(←スマッシュ!で全てを理解したつもりの男
バドといえば、最近だと五輪を思い出しますね。女子ダブルスのフジカキペア。あれには熱くさせられました。地味〜にマイナー競技と捉えられがちがバドですが、実はかなり熱いことを五輪の度に思い知らされます。というわけで、この作品でも例に洩れずバドの熱さ、楽しさを描いたものとなっています。特に冒頭の「超人競技バドミントン」という言い方がいいなぁと思いました。
主人公の逆巻雄太郎、ヒロインの大倉真弓によるミックスダブルな作品。そして恋愛作品であり、巨乳ものでもあります。雄太郎の方は人を騙すのが上手で、真弓の方はどちらかと言えば実直なタイプ。この二人が組んで大会を優勝するまでを描いています。雄太郎は嘘つきだけど、真弓のことを大切にしているというのが、暗に分かる作品でもあり、二人の信頼感にとても好感を持てる作品でした。
月マガ+の時はマフィアのお話。今回はバドミントン。でも、軸・作風としては同じ雰囲気を感じました。テーマを変えても自分の作品を描けてるってのは、きっと大切な力なんだと思います。是非是非連載を読んでみたいものです。なお、曽田塾出身だそうですよ。






○飛田さん復活



飛田さん復活

修羅の門 第弐門」も2試合目が終了しました。新格闘王復活です!!!痛めた膝を狙われもしましたが、何とか勝利をもぎ取りました。ただし、その代償は大きいようですが・・・。歩くのも辛そうな雰囲気もありますが、誰の肩も借りず、花道を歩く姿にはこみ上げるものがありますね。飛田さんかっこいい・・・。
なお、今月号では続けて九十九の試合も始まっています。相手はTSF最強のファン・デル・ボルト。九十九の浮嶽をかわし、ボディへの攻撃も回避。最初は打撃戦になってます。虎砲あたりなら一発で沈むんじゃないかな〜と思ってたんですけど、かなりの強敵っぽいです。九十九の噛ませではなかったか・・・。
このトーナメント編ですけど、意外と九十九が負けるんじゃないかと心配しているんです。勝負に勝って試合に負けるタイプ。九十九は壊れていると作中で川原先生は描いていますけど、実は川原先生も壊れてて(←ちょっと言い方悪いかな?)、何を引き起こすか分からない状態なんじゃないかと心配しています。飛田さんだって復活の予定はなかったそうですしね。そういう意味では先が見えなくて面白い状況になってます。まぁ、ボルトには勝と思いますけどね〜(楽観)。






○出会った二人



ついに出会ってしまった

ハロルド作品ということで期待が大きすぎる部分もありますが、そもそもじっくりと描いて、いつの間にかとんでもないエネルギーを生み出す漫画家さんだよなぁと思い出しつつ、「RIN」を読んでいます。急な展開は特に望んでいませんしね〜。
と、言うわけで今月号では漫画賞を取った伏見と、謎のアイドル凛が邂逅しています。凛は伏見の漫画に何かを感じ取ったご様子?逆に大賞受賞者にはあまりご執心ではないのかな〜と感じました。周囲は伏見の評価はそれほどといた感じですけど、まずはヒロインが主人公の能力を見出す。半ばお約束の展開・・・になるんだよね、来月号は??
まぁそれはそれとして、漫画賞の裏側とか、新人の漫画家と編集さんのやり取りとか面白いな〜と思って読んでいました。漫画家さんじゃないと分からない世界なので、どんどん見せてもらえたらな〜と思います。バク・・・マ・・・ン??うっ、頭が・・・。






○一言くらい言っておこう
DEAR BOYS ACT III:哀川負傷。ちょっと怪しい落ち方をしてますなぁ。最後の試合だから無理しそうな気も・・・。あと、榎本ナイス。
レッケン!:あの看板には笑ったw 確かにいかがわしい行為禁止よりも盗撮注意〜とかの方が効力ありそう。
パンプキン・シザーズジャスティーーーーース!!!!
ましろのおと:確かに今までの雪の演奏は自分のやりたいように〜というものだったかも。唄い手の個性を殺すなという一言は重い。これも雪にとっての良い経験になればいいなぁ。あと、あの双子は誰か懲らしめてあげてください。
ボールルームへようこそ:すっげー楽しそうにダンスしているのが印象的やった。兵藤にしろ、仙石さんにしろ、もちろん踊っているガジュも含めてタタラもダンスしたくてたまんねーをやってた。多分これがボールルームで一番いいところだと思う。読んでるこっちがわくわくさんになる。






○いや、そのりくつはおかしい



宮園かをりがどれ程の演奏家

ヒロイン不在。
四月は君の嘘では緊急事態に陥っています。かをりちゃん出場(+公生)のガラコンで、主役であるはずのかをりちゃんが不在の状況に・・・。電話しても通じない。連絡の使用が無い。誰がヴァイオリンを弾くんだ・・・。もちろん事前連絡があったわけでもないため、順番を変えてもらうこともできず。
きっと何かあったことだけは分かります。前のコンクールで倒れたり、実は大量の薬を服用していたり。ただ、誰もかをりちゃんの体が良くないことを知っている人間はいません。他の参加者から見れば、何と不誠実な人間だろうかとみられるレベル。だって、すっぽかしですからね。そんなの一般常識を考えれば許されるわけがないんです。
ただ、公生は信じてピアノの前まで・・・って、伴奏者のみで行っちゃったよ!!!えええええええ!!!結構無茶するなぁ。牛丼を頼んでご飯だけ出てきたレベルの行為ですよ。


もっとすげーから!!

公生が凄い演奏をする
    ↓
そんな公生を従える(はずだった)宮園かをりはもっとすごい

       \ 
 お そ .い ヽ 
 か の や  | 
 し  り  `  ,. -──- 、 
 い .く   /   /⌒ i'⌒iヽ、 
    つ /   ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ 
    は i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ    
      l -‐i''''~ニ-‐,....!....、ー`ナ 
 ̄ \ヽー' !. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` 
    ヾ、 ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒;    
       i`''''y--- (,iテ‐,'i~´,ゝ
       .|  !、,............, i }
     ●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、    
        (  `ーイ  ゙i  丿   
        `ー--' --'` ̄       

普通に考えたら、そこまでやるかね?と思ってしまいますが、それだけ公生という少年はかをりちゃんを信じているという想いが伝わってきてグッときます。好きすぎだろ・・・。まぁ、やってみるだけの価値はある・・・はず。音が聞こえない不完全なピアノ演奏者が、ヴァイオリンメインのコンクールで何ができるか。来月号も痺れさせてくれそうだロッテ。
しかしこの作品は・・・読んでいると何か不思議な感情がこみ上げてきますね。クサイことを言えば、感情を作品に引っ張られる感じ。外部から刺激をもらうというより引っ張られてる感じ。立ち読みしてたら声をあげたくなることが何度あったことか*1。まぁ、四月に限らず、月マガの場合はそういう作品が多いような気がしますけど。ホンマ、すごい雑誌やで・・・。

*1:当然ながら買いますが・・・。昼休みの時間が勿体ないのでまずは立ち読みしてから買ってます。あしからず。