もっとおお振りが好きになる!「おおきく振りかぶって・20巻」



新たな出会いが・・・!!

ついにおおきく振りかぶっても大台の20巻に突入しました。20巻ですよ、20巻。途中で長期の休載があったりしましたからね〜。20巻までいったというのは色々と感慨深いものがあります。とはいえ、野球漫画は漫画ジャンルの中でも長期になることが多いですから!!まだまだ突き進むはずですよ。・・・というか、絶対にもっっとやるで。
さて、そんなおお振りの20巻ですが、これがめちゃめちゃ面白い!!!野球描写もさることながら、野球を通した青春、主人公・三橋の成長、チーム内の絆、新しい友情。全てが素晴らしかった。ぐうの音も出ないとはまさにこのこと。すんません・・・最近、おお振りのこと舐めてました。






皆で「うまそう!」

現在、西浦高校は甲子園を見学しに行ったついでに関西の高校と練習を行うことになっています。本当は西浦を含めて4校いるんですが、主に一緒に練習&試合をしてくれた桃李高校(兵庫)波里高校(愛媛)、そして西浦が20巻では描かれています。最後の日には恒例の「うまそう!」で一緒にお肉を食べるほどに仲良くなっています(シガポの洗脳を受けた模様)。
強豪・・・とはいかないまでも、それなりの高校同士であれば他県であっても交流はあるんですねぇ。そういえば、自分の高校の同級生も当時、県外の高校と試合した〜とか言っていましたなあ。よくあることなんでしょうね。


練習ではポジション毎に分かれてグループを形成しています。阿部ちゃんも捕手グループで色んな話を聞けたり、その他の選手たちも、有益な話を聞けたようで。上級生がいない西浦にとっては大きな財産になりそうです。特に三橋の所属していた投手グループは色々とあったようで・・・。





三橋(西浦)、上代祥真(桃李)、永宮悠吾(波里)

ごめん、俺・・・三橋って西浦(+桐青)以外に友達できると思ってなかったよ(酷
特に桃李の祥真とは“投げたい捕手”という点で通じ合ったようです。また、投手グループの代表となった悠吾にもよくしてもらい(自分の名前のいい間違いを正してもらった)、彼ら3人でいる場面が何度も描かれます。あ、表紙にもなってますね。3人がエース番号である“1”を指しています。これ、20巻を読んだ後に見ると、ニヤけてしまいます。3人が甲子園で投げあう姿を見たい!と強く思わされます。


三橋も成長している・・・?

また、練習試合では三橋をリードする捕手の姿が丁寧に描かれます。もちろん阿部は試合に出れないので、1試合目は田島、2試合目を花井が担当。県内との練習試合でもないので、それぞれのリードを試す機会になっています。他県の高校とはいえ、阿部は必殺のストレートを見せたがりませんでしたけどw(←そういや1年後、2年後の県大会は苦労しないんだろうか?
田島については問題なし。花井はちょっと素直すぎるかな?という評価でした。特に田島については、三橋という最高の素材を得て、“捕手の楽しみ”に少し目覚めようとしています。どんだけ天才っ子やねん。いやまぁ、「三橋=コントロール最強」なので、それが打たれるということは“捕手のリードが悪い”ということになるわけで。ある意味、やりがいのある場面だったりします。
そんな中、阿部が感心したのは“三橋のリード”。当初は阿部の言われるがままだった人間が、自らリードを考えるようになりました。逆に言いなりになりすぎていたというのがおかしいんですけどね〜。ちょとずつちょっとずつではありますが、三橋という人間を考えると・・・大きな成長です。



阿部、怪我すんなよ・・・

悠吾のおかげで投手グループと仲良くなれた三橋。祥真のおかげで“誰に投げるか”を強く認識させられることになった三橋。そんなこんなで阿部に怪我してほしくない旨を伝えています。人数の少ない彼らにとって、怪我は誰かに迷惑をかけることになるわけで・・・。自分のやりたいポジションで頑張りたいという人に迷惑をかけることは避けなければいけません。誰だって思い通りに成長したいですもんね。
田島が改めて三橋の才能に気付いてくれたものの、田島に投げることは三橋にとって最高ではないわけで。ちょっと田島には申し訳ないですけど、三橋の理想は阿部。これは変わりません。いや、逆に今回の練習試合で改めて感じた・・・というのがミソでしょう。




チームの成長が大前提の作品ではあるものの、初期の頃の“三橋の物語”を思い出させる素敵な20巻目でした。改めて「おおきく振りかぶって」という作品が好きになります。大好きになります。それだけ面白かった!と言える内容でした。
本当はもっと個人個人の気持ちの部分とか、細かい部分、例えば阿部がマネジに彼氏はいないという話題を他チームに話していたり〜といった部分も面白かったんですよねぇ。どんな飯を食った〜とか、練習試合の流れとかもかなりの見もの。あ、監督同士の会話も見どころです。有名チームはそれなりに大変なんだなぁ・・・。
区切りのいい巻数でとても気合の入った素敵なものを読ませてもらいました。あぁ、彼らの将来が楽しみだ・・・。






あ、そうそう・・・









クソレがクソサーに進化したよ!

西広の三振に喜ぶ君の姿がとても惨めでした。・・・もちっと水谷にいい成長の場面が来るといいんだけどね。もっと熱くなれよ!!!