必ず幸せになれるとは限らないものです「ハッピープロジェクト・4巻」



むろみさんがアニメ化します

波打際のむろみさんのアニメ化が決定したらしいです。本音を言えば、やっとか・・・といったところ。もう7巻にもなるんですが、もちっと早くアニメ化されててもおかしくなかったと思います。というか、週マガだとアニメ化向きの作品がそれほど多くないと思うので、数少ないアニメ化向きの作品が1つでも映像化されると嬉しいものです。
作者の名島啓二先生もきっと喜んでいるでしょう。まさか釣りじゃないとは思いますが・・・。心配なのは、名島先生のダークなギャグもしっかりやってくれるかどうか。あと、ショート枠なのかどうか。まぁ、作品がいいので何も心配していません。できれば、ピスタチオやフレミィも出してあげ・・・れるかなあ???あ、早くピスタチオも復活してほしいんですが、どうなんでしょう???アニメ化ついでにちきゅう観測隊も単行本化しましょうぜ!!




ハッピープロジェクト最終巻

アニメ化作品が出てくる一方、最終巻が出る作品もあります。「ハッピープロジェクト」もその1つ。1話目を見たとき、これはアニメ化まで・・・?と思っていたんですけどね。賛否両論あるストーリー展開の中で、4巻という短命(あくまでも俺の意見)で終わってしまいました。君のいる町、GEに続く3本柱が完成したと思っていたんですけども・・・。いやはや、なかなか難しいものです。


ハッピープロジェクトとは

・毎年夏、政府主催で行われる結婚推進イベント。
・全国の18歳のうち、未婚の男女が数人ずつに組分けされ1か月の共同生活を送る。
・参加者は同グループ内で1度の告白チャンスを与えられる。
・告白に成功⇒結婚
・告白に失敗⇒他グループへ移動(断った側は残る)。
・20時〜21時以外の告白は無効。

1〜3巻では、主人公の宮野宗太を中心に、国民的女優の神木遥、性悪女の西倉琴音、幼馴染の奥山楓との恋愛模様が描かれました。特にブラック西倉さんとのお話は最高に面白かったですね!!作者の落合ヒロカズ先生からの“やってやったぜ感”がプンプンでたまらなかったです。女はとても怖い生き物ですよ・・・。
ブラック西倉さんとの鬼気迫る頭脳戦を繰り広げ(?)、いつの間にか神木遥とイイ雰囲気になる宗太。しかし、真実の愛を試すかのような裏工作の数々。ついには宗太の幼馴染・楓まで投入され、4巻を迎えます。楓とは1話目から仲良さそうな雰囲気があったこともあり、かーなーり、ぐちゃぐちゃになりました。




宗太の選択は楓・・・

そもそもの話として、楓は宗太を好きだった。遥には婚約者がいたけど宗太に心惹かれてしまった。恋愛漫画としてなかなかの三角関係を築き上げていたと思います。そんな中、宗太が楓を選んだ理由。宗太が遥をあきらめた理由。このあたりはハピプロという作品でも大切な部分だと思いますんで、1〜3巻を読んでもらいたいなぁと思います。その途中、ブラック西倉さんにはきっと驚かされるでしょうw
ハピプロは自分の将来を決める大切な大切なイベントです。宗太は楓を選びましたが、皆さんならどうしたでしょう。苦難が待ち構えるとしても国民的女優を選びましたか?それとも幼馴染??俺は迷わず西倉さんですね(←!?



宮野宗太という主人公が身をもって体験したハッピープロジェクト。国がやるお見合いイベントというのがなかなか面白かったですね。上述していますが、賛否両論ある展開の中、自分としてはとても楽しませて・・・






・・・という話があったのさ

そう、ハピプロ4巻は話が急に切り替わります。主人公の宗太たちの物語の後日談が急に始まります。これがハピプロという作品における最大の問題点。
宗太が楓を選んだのか〜と思って次の週を迎えたら、全く別のハピプロが始まっていた。AAは省略しますが、ありのまま今起こった事を〜を使いたくなる場面でした。信じられますか?ずっと信じていたハピプロという物語が、宗太、楓、遥によって作られていたと思ったら、次の週でいきなり過去の話扱いされているという・・・。


新しい3人の物語へ・・・

桐原大雅、椎名小鳥、龍宮雛芽という3人が新しい三角関係を築き、全く別のハピプロを描きます。貧乏人の大雅は家族を助けるために“お金持ち”と結婚しようと画策します。偶然にも龍宮雛芽のお嬢様がグループ内におり、猛アタックを仕掛けます。そこに貧乏人の椎名小鳥が加わり・・・。


誰を選んだのでしょう??

新シリーズの注目ポイントは“お金”でした。金のある方を選ぶか、金が無くても・・・な方を選ぶか。いつの間にか昼飯が自腹になっていたのには戸惑いましたが、それらを含めてお金編だった・・・かな??*1




宗太のメイン編+大雅のお金編でハッピープロジェクトという物語はは終わり。初めて読んだ時からそうですが、ハッピープロジェクトというテーマがかなり面白かったです。というか、参加させてほしかったww きっとまともな恋愛はしなさそうですけど・・・。しょうがない、俺は普通にお見合いでもしてくるかな(結論




それぞれの幸せを見つけようとする物語でしたが、作品自体が残念ながらハッピーとはいきませんでした。正直言うと、悔しい、もったいない。そんな言葉が先に出てきます。例えばハピプロに失敗した末路が1話目から描かれていました。また、ハピプロが強制であるという事実や、裏で蠢く遥の結婚に関する謀略。伏線と言われるものがこの作品にも少なからずあったんです。
・・・この作品の未来は無限大だと1巻の頃、ずっと信じていました。それだけの魅力があったと思っています。お話がガラリと変わった時、宗太が持っていた全ての伏線を放棄してしまいました。この手の作品で1巻からの伏線が消えるということは武器がなくなるのに等しいわけで。そんなノーガードで挑んだ大雅お金編がどういった展開だったかはあえて言わなくても分かるかと思います。

2chで絵が叩かれていたらしいですが、俺は好きでしたよ(いくつか指摘したい点もありますがw)。むしろ、今はそれよりもお話を磨いてほしいなぁと思っています。撒いた伏線を使う作品なのか、はたまたBOYS BEのように色んなキャラクターのハピプロでも面白かったかもしれません。
何にせよ落合先生には次に挑んでもらいたい!!ハピプロで学んだことを活かしてもらいたい!!そして、その時こそ、みんな笑顔でウルトラハッピー!になれるといいなぁと思います。次回作を楽しみにしてます。

*1:大々的なイベントの割にはケチくさい国になってしまいましたな