謎の彼女C現る「進撃の巨人・37話」(※ネタバレあります)



宮島雅憲先生は不憫

何の得にもならないけど、巻末漫画を描いている宮島雅憲先生の話。週マガのちょい盛りにも載っていましたが、別マガ表紙権ジャンケンでいいところまでいったそうです。ただ、残念ながら表紙権は取れませんでした。表紙だったら面白かったのに・・・と思いつつ、そもそもジャンケンの権利を与えていたことがスゴイと思います。それなら巻末コメントくらい出してあげれば・・・と毎月思う次第です。
しかし、ちょい盛りでも「どうか宮島くんが負けますように・・・」と言われたり、実は班長が慌てていたり、今月の予告漫画でバラしていたような出来事があったり。宮島先生は不憫ですねぇ・・・。
そうそう、別マガ公式ツイッターがあるんですよ。中の人は別マガ班長。これがまあ〜評判が悪いwwwいや、編集部内の評判がという意味ですが。確かに暴走気味の班長はすごいですね。こちら側としては面白いので、気になる人は是非フォローしてみては。
(宮島先生参考漫画:http://magalabo.kodansha.co.jp/




というわけで今月の進撃の巨人。南西へというタイトル通り、えっと・・・南西へ行ってます。


○ニック司祭は何を思う



仲良しニックとハンジさんの逃避行

壁の中の巨人事件以来、ハンジさんとニック司祭が仲良くなっている・・・わけないんですけど。現在、エレンを含めた調査兵団は突破されたと噂の壁に向かっています。というわけで、重要参考人でもあるニック司祭はハンジさんとリヴァイ兵長に挟まれて馬車に乗っています。アルミンがポロっと言っていましたが、ニック司祭の宗教ってウォール教なんて名前だったんですね。いや〜・・・まんまじゃん。
ニック司祭は同行したいと言ったそうです。世界の秘密を言うつもりはない。ただ、今の世界を見ておきたい。状況を確認したい。そういう気持ちで馬車に乗り込んでいます。“人類滅亡より重要な何か”を言うか決めるために・・・。

まぁ、待っていたのはエルミハ区に集まる人、人、人。ローゼが突破され、絶望感が漂います。教義に則って人々を救済しようと言っていた司祭にはどう映ったでしょう。残念ながらそれでも秘密を言うには至っていませんでしたが・・・。
リヴァイ兵長はニック司祭に「お前らの望みが叶って、壁の中を巨人で満たすことに成功すれば・・・」と説得(脅し?脅迫?)していましたが、ニックたちはそちら側なんでしょうかね??壁を壊す、壊れることを望んでいるのかは謎です。そう見えるといえば見えますが・・・。壁は触るなという教義は何を示すのでしょう。




○壁を修理する方法



皮膚の破片

なんて美味しそうなビーフジャーキーだ・・・と思ったら、女型巨人の破片だそうです。サシャもガッカリですね。ハンジさんが色々と調べた結果、何と壁の構造と同じだそうです!!描写されていた顕微鏡で調べられる程の大きさの結晶があるのかと疑問に思いつつも、ハンジさんが言うんだから間違いありません(←そういう問題?
ところで“何故破片が消えないのか”という点が気になります。通常の巨人、いや、これまで知識があるとされてきた巨人ですら全消滅していたかと思います。それが何故、今回だけは破片が残ったのでしょう。アニが水晶に閉じこもったことと関係があるのでしょうか??そもそも論として、巨人が壁の素材になれるのか、壁の素材になるために巨人がいるのか。どうなんでしょう??

というわけで、巨人で壁はつくれるらしいです。そうなってくると、今回開いた穴に対してエレンが塞げばいいという展開になっていきます。



俺が塞ぎます

エレンは本当に壁となれるのか。壁となったらエレンはどうなるのか。様々な疑問はありますが、彼は今まで何でもやってきたようなやってきてないような不思議な男です。何とかなりそうな気もしつつ、大いに不安です。ただ、成功したときの効果は非常に大きいものがあります。壁の穴を塞ぐことが簡易になれば、準備も減りますからね・・・。まぁ、それでようやく一番最初に戻るだけなんですが。




○深夜手当ては出ますか?
そんなわけで、エレンを軸とした壁補修作戦が実行されます。穴の位置は南西。そういう意味で、南西へというタイトルになっているのでしょう。そんな中、アルミンが画期的な作戦を提案します。それは「夜間に行動」すること。
前々から夜間作業についてはアイデアとしてあり得たと思います。しかし、それが不可能だったのは策敵陣形のように周囲と意思疎通ができなかったことにあります。大人数を前提に行動して、お互いの考えていることを理解して動く。だから調査兵団は生き残れました。それが暗闇だと動ききれません。それが“エレンが壁に行くだけ”ということなら話は別です。少数精鋭で動ければいい。少数で最速行動ができればいい。成功確率は上がるはず・・・。もちろんエレンが壁を塞ぐこと前提ですがね。
例えばリヴァイ一人が外で活動すればいいじゃないと思う人もいるかもしれません。刃はどうしますか?兵糧はどうしますか?長時間の活動を少ない人数で、しかも平地を行くというのは危険なんです。しっかりとした準備を持っていかないとね!

あと、リヴァイが珍しく声かけをしていたのが印象に残りました。
アルミンにはハンジと一緒に知恵を絞れ。ミカサには自分を抑制しろとの言葉。アルミンに対してはこれまでの成果を見て、かなり信頼していることが窺えます。一方のミカサには戦力としての期待はしているが・・・といった感じでしょうか。今更ながらリヴァイの洞察力はすごいですね。怖いけど良い上司かもしれません。こう言ってはなんですが、リヴァイにも作戦参加してほしかった・・・。




○謎の彼女C現る??



壁の秘密を知り公に話すことを選べる権利がある

今月号はかなりのターニングポイントとなるかもしれません。それだけ重要な話が出てきました。いや、毎月のように驚かされているんですが、驚愕が続くというスピード感が進撃の巨人の良さなのかもしれません。
というわけで件のニック司祭が語り始めます。自分は隠している話を言えないが、言う権利を持つ人間はいる・・・というもの。それは・・・




神様クリスタ・レンズ

いやまさか、ここでクリスタが出てくるとは思ってもいませんでした。ニックさん曰く、5年前に血族の争いに巻き込まれて偽名を使って身を隠しているとのこと。それがクリスタ。




・・・・・・・・・・・クリスタ・レンズって偽名か。




変な名前だと思ってたら偽名だったそうです。こうなると本名も気になりますな。可愛い名前だといいですね!・・・コンタクト・レンズだったらどうしよう。
ちなみに5年前というと超大型巨人登場した年ですね。仮に壁を壊す派と壊さない派がいて、その血族間で争いがあったというのなら面白いかも。逆に言うと、クリスタ自体は血族間の争いを事実として知っていたことになります(名前まで変えさせられているので当然の事実)。誰にも言ってなかったのは気になりますが。
となると、世界の謎を知る権利がある、血族間で争いなんてものがありえる・・・ってことを考慮すると、行き着く先は「王政府」でしょうか。王族並みの高貴さは確かにありますしね。ニック司祭ですら知りえない情報を知る権利もある。宗教家の皆さんが壁の秘密を託してきた血族。謎めいてきました。これにアニの家族まで絡んでくると面白いのですが・・・(背の小さな金髪ちゃんつながりとかどう?)。
そうそう、クリスタはどうやって秘密を知ることになるんでしょうか???ニック司祭が直接話すとしても、それ以上の情報を知り得るとまで言っているので、ニック司祭の口以外の方法があるということ。どこかに行く必要があるんでしょうかね??


しかしまぁ・・・壁の謎って何なのでしょうか。全く見えません。人類滅亡より重要な理由とは。滅亡やむなしというほどの理由とは。元々壁があったという話に関係するでしょうか。謎は深まるばかり・・・。




○ユミルさんは何者なの??



クリスタとユミルの会話

場面は変わってクリスタとユミルが会話しています。訓練兵団でトップ10に入れたことに懐疑的だったクリスタですが、やはりどこかユミルに助けられていたことを感じ取っていたようです。何度か言っていますが、改めて2話目を確認すると10位に選ばれたクリスタが驚いています。そして、世界の謎を託されるクリスタに2話目から伏線張っていたことにこちらも驚きです。
どうやら予想通りにユミルが何かしらの策略でクリスタを10位に引き上げていたようで。しかも、クリスタの家の事情まで知っているご様子。二人の関係というと15話まで遡ります。サシャを含めた「いいこと」話の時です。クリスタはそこから終始徹底して「いいこと」をしているように見えます。そのあたりの理由も知りたいところですが、それ以上に最初はそれほど仲が良かったわけでもない二人から、べったりになったのかが知りたい!ついでに言うと、どのあたりでサシャが離れていった(訓練兵時代くらいでしかサシャがペコペコしてる描写がない)のかも気になるんですよ。もう少しヒントがほしい・・・。




ユミル!!

ついでに、イルゼの手帳を知るリヴァイとハンジが「ユミル」の存在に気付きました。このシーン、2重に驚く(クリスタの正体、ユミルの存在)場面なんですよね。クリスタに会う=ユミルにも会うということです。リヴァイたちがどういった対応をするやら・・・。まぁ、ハンジさんたちが名前を知らないのは当然として、エルヴィンあたりは気付いてなかったの??と思うんですが、どうでしょう。たいした話ではないですけどね〜。
ユミルはクリスタを憲兵団に入れたかった。この事実がどういうことなのか。まだまだ予断は許せません。ユミルの行動はすべてユミルのため。ユミル自身のため。信じられないけど。




○時系列の整理
ちょっと時間的なものの整理をしておきます。


0時間:壁破壊される

1時間以内:ミケ死亡。

3時間:サシャが村に到着。
3時間:クリスタとユミルが会話。西班から離れたいという提案の却下。

5時間:エルミハ区、トロスト区に伝令到達。
5時間:コニーが自分の村に到着。

20時間:馬車内会議。夜間行動によるエレンの壁塞ぎ作戦決定。

5時間〜20時間の間にどの程度の被害が出ているのか怖い。みんな生きているだろうか・・・。




○気になったことなど・その1
ところで、35話に出てきたキャプテンこと猿型巨人。ふと思ったんですが、彼って壁の中にいたんじゃないですか?もちろん例えばの話ですけど。超大型巨人ですら門を壊してきたわけじゃないですか。いきなり壁を壊すって相当なことですよ。知能を使って壁を壊した〜というのも確かにありえますが、実は壁から出てきたとか??もちろん妄想の域を出ませんけどね。超大型だけが壁にいるなんて限りません。17m級がいてもおかしくないと思います。もちろん出てくる予兆があってのことだと思いますが・・・。

そもそも穴が開いてること自体が、誰も確認してないんですよね。上の話も相当眉唾ものですが、まずはそこを疑ってみるのも面白いかも。




○気になったことなど・その1¥2



謎の巨人

実はコニーが出てきてました。コニーもサシャと同じく自分の故郷に戻ってきています。残念ながら誰もコニーの声に反応してくれません。逃げていることを祈るばかりです。なお、ベルトルトも見当たりませんが、一緒にいるのでしょうか??(←それっぽいのはいた)
さて、最後の最後に出てきた巨人ですが、自分の体重を支えることができないような体躯をしていました。家を押しつぶすような体制で仰向けに倒れています。あきらかに奇行種っぽい。そして、問題はそこまで歩いてこれないだろうということ。考えられることはいくつかあります。1つはもっと大きめの巨人にポイーされる方法。もう1つは・・・室内から。
というかですね、家の壊れ方が微妙なんですよ。まるで中から屋根、壁を突き破ったようにも見えます。外向きに壁や屋根が壊れているように見えます。ただ、その場合・・・中の人が巨人化したってことになりますが。さすがに絵空事ですが、それはそれで大変なことです。


というか、壁が壊れてからのキャプテンが引き連れている巨人たちも奇行種ばかりなんですが・・・。何か理由があるんでしょうか。怖い。本当に怖い。
ついでに言及。仮にポイーされる場合、壁の外からという方法もアリかも?とか思ってたんですが(壁が壊れてない前提&キャプテンが壁をよじ登ってきた)、50m落下で巨人が着地できるとは思えないので却下。キャプテンあたりが掴んで投げ捨てたとかがポイー案なら現実的かな?それだと全然面白くないけど。







今月号は非常に重要回となるかもしれません。話題が豊富すぎて頭が混乱してきました。何が事実で、どん未来が待つのか。色々と勢力図も見えかけている状態なので、何かきっかけが掴めればと思いますが・・・。ダメだ、全然分からない。謎は深まるばかりです。