○○系女子の最終系!?「住職系女子」



BE LOVEで連載してます

○○系男子や女子という言葉が流行っている昨今、なかなか面白いジャンルが入ってきました。それは「住職系女子」。そんなタイトルでBE LOVEが漫画を連載しています。住職なのに女子という、ちょっとしたギャップがいいですね。ちなみに自分は草食系男子です(わりとどうでもいい


主人公・麻生美鶴(25)

住職というとあまり女性の方がいないように思いますが、作者の竹内七生先生はご実家がお寺さんだそうです。「住職系女子」はそんな竹内先生がお寺の内情(?)をマルッと描いた作品。どうやら以前からやりたかったテーマだそうです(←取材が楽だから)。寺の娘さんが漫画を描く技術を持っていた。尚且つ描くだけの気持ちを持っていた。そんな偶然?が重なって生まれています。
しかし、お寺というと身近に見えて縁遠いものです。特に自分を含めた若い世代にとってはチンプンカンプンかもしれません。いや、俺が分かってないだけかもしれませんが・・・。もちろん実家ではお寺にお世話になっていたりしますが、地方を転々として定住していない、よそ者である、集合住宅に住んでいたりといった理由を考えるとしょうがないですよ!!ただ、死んだ方々を供養するという心は子供の頃から培ったものです。そういった気持ちは大切に持ち続けたいものです。面倒な事柄に見えて、実は人として大切なものが置いてあるのがお寺業!!・・・と、この作品を読んで改めて感じた次第であります。


女性で住職だから・・・

主人公が女性というのも、ただの職業漫画としての色を強くしていない遠因かもしれません。とても読みやすいです。
で、何故主人公の美鶴が住職をやっているかというと、彼女の父親が行方不明だからです。しかも、美鶴の母親とは別の女性と子供まで作ってました。現在、彼女のいるお寺では、祖父で住職の元徳じいさん、先の美鶴とは腹違いの弟・律が一緒に暮らしています。話だけ聞くと大変なお話ですね・・・。美鶴の父親はクソだと思います。クソだと思う・・・んですが、実は色々とある人のようで。作中で語られていますが、俺には納得しかねる部分はあります。女性と男性で感じ方は違うかもしれませんけどね〜。


水子供養

印象に残ったのは水子供養のお話。女子高生が水子供養にやってくるお話。これを3話目にぶっこんでくるあたりスゴイですわ。
こんなとこであまり突っ込んで書く内容ではないので詳細は割愛ですが、この話のタイトルが「縁」ということを考えると色々と予想がつくかもしれません。まぁ、無計画なのはダメですよってことで。ちなみにですが、そういった事例(中絶数)は年に数十万人に上るそうです。色々と考えさせられますよね。
水子供養は縁を切るのではなく、家族としての縁を結びなおすこと(作中説法より)。せめてそういう考えを持って、何が良くて何が悪くて、どうすればよかったかを十分に考えるってのも大切ですな。まぁ、この考え方を弟の律に語っているんですが、小学生に分かるのかどうか・・・。


基本的にはお寺のお話です

二拝二拍手一拝。わりとスタンダードな形ですね。
竹内先生がお寺の娘さんということで、お寺ネタには事欠かない・・・はず。最近の若い人は〜って俺もなんですが、お寺は何をするところなのかを知らない人も多いですからね。漫画で知るというのはいい機会かもしれません。住職系女子ではそういう部分も見逃してはいけませんな。



ひぐちアサ先生の元アシだそうで。巻末のスペシャルサンクスにもお名前がありました。他にも藤沢とおる先生、久保ミツロウ先生、ダイナミック太郎先生なんかもいます。色々とアシスタントに行っていたようですね〜。ちょっと見慣れない名前、やなせななさんという方もスペサンに入っていたんですが・・・尼さんシンガーソングライターだそうで・・・。交友広いですなwww
あと、最初は住職系女子じゃなく男子だったそうです。男性ばかりの世界だからこそ、女性の主人公による視点が面白い作品だと思います。女性主人公ってのは正解でしたね〜。お寺好きもそうでない人も。オススメです。