これは恋愛漫画じゃない「ハッピープロジェクト」



どちらを選ぶ?

今年のトレンドは恋愛漫画なんじゃないかと思うんですよ。某ジャンプでも何か恋愛漫画がたくさんあってスゴイらしいじゃないですか。もちろん週刊少年マガジンも負けていません。別に好きな女性ができて簡単に今カノと分かれる君のいる町。彼女を次々に変えては新しい恋を始める「GE」。そして「ハッピープロジェクト」・・・週マガは恋愛三国志状態です。
特にハッピープロジェクト、通称ハピプロは編集部も期待している作品です。とにかく設定が面白い。18歳になった男女は必ず国策お見合いプロジェクトに参加させられます。もちろんそのプロジェクトの名前がハッピープロジェクト。そのお見合いで結婚相手を見つけることが彼ら彼女らの至上命題。見つからなかったら・・・廃人コース。ただ、このハピプロがもたらす経済効果、少子化対策は完璧なのです(キリィッ


笑うから楽しいんですよ

基本的には3対3の共同生活を過ごす事で最適な相手を探していきます。結婚を申し込んでOKをもらえれば即結婚。ダメなら違うグループへと飛ばされます。これを繰り返していくのがハッピープロジェクト。まぁ、現実世界にはない設定ですが、皆さんはこの恋愛サバイバルに生き残ることができるでしょうか???
そんな中、主人公の宮野宗太が出会ってグループには、トップ女優、ドジっ子、ギャルの3人の女性がいました。トップ女優に皆が告白しにいくかと思いきや・・・男性3人が選んだのはドジっ子。優しい言葉、男の子を誘惑する言葉、守ってあげたくなるような言葉。そんな言葉に男性人はメロメロだったわけです・・・。



・・・そう、騙されていたとも知らずに




めんどくせぇ男

西倉琴音、通称西倉さんは自分のグループの男性陣が気に食わないからと、全員からの告白を断るつもりだったのです。もう、黒黒真っ黒の黒。あのまっくろくろすけもビックリです。まっくろくろすけに出てこなくていいよって言いたくなるレベル。


Hなことしたかったんだろ〜

しかし、そんな西倉さんの策略に宗太は騙されませんでした。ちょっとしたラッキーもあったんですけど、宗太の恋心を弄んだ罪は大きいです。
そんなこんなで、補充メンバーも加えた新しいグループでは宗太の周囲への説得もあり・・・西倉さんが孤立していきます。まぁしょうがないです。自業自得ですからね。ただ、Hなことができるならしたかったんじゃないだろうか。ほら、若い子とかおせっくす好きだからね〜。





トップアイドルの涙・・・

一方で宗太と仲が良くなっていく女優の神木遥。宗太に惹かれ、宗太自身も遥に惹かれていきます。しかし、彼女は宗太と一緒になれないと泣きながら言います。それもこれもあの男が来なければ・・・・。
ハピプロは政略に用いられていた。遥の恋心に関係なく・・・ハピプロで遥は無理矢理・・・。宗太は遥を守ることができるのか。幸せにしてあげることができるのか。今後の展開に注目です。なお、現行連載分の展開ではとんでもないことになっている模様。



さて、ハピプロ2巻についてざっと書いてみました。ふと気付くのは、ほとんど恋愛していませんね。恋愛漫画ってある種の過程があって付き合う〜という流れなんですけど、色々と吹っ飛ばして結婚しているようにも見えます。逆にそれが面白くて好きなんですけど・・・。
君町は男性目線、GEは女性目線の恋愛漫画だと知り合いから言われました。その時はなるほどなぁと思ったんですけど、じゃあハピプロは?とふと思ったわけで。仮に君町とGEキャラにハピプロに参加させたらとんでもない事になると思います。多分、8グループくらいは潰れるでしょうww。しかし、宗太という主人公を中心としたこのハピプロは恋を扱った作品ではあるものの、ジグザグな恋を描いたものではないわけです。まっすぐな恋愛というわけでもありません。




ここで1つの結論としてですが、この作品は若い男女の”幸せ”を願う作品だと思うんです。恋が一番であれば恋を、自分の将来を見つけられなければ、その何かを見つける。宗太は西倉さんですら救おうとしました。不幸になりそうな遥を助けると誓いました。これは恋愛的なもの以上に、宗太という存在が不幸せな誰かの人生をハッピーにしようとした結果です。また、ハピプロというシステム上、誰かと結婚する必要があります。それは宗太の幸せを追求した結果に違いありません。この作品は恋愛漫画ではない。ハッピー漫画なんですよ。