戦士は踊る、読者は驚く、アルミン布団で丸くなる「進撃の巨人・第34話」※ネタバレあります

−話題1−別マガ感謝祭の件



表紙を賭けた戦い

8月5日に開催される「別マガ感謝祭」の概要が続々と出てきています。正直なところ、参加者はかなり幸せ気分な内容です。漫画家さんとお話できる可能性もあったり、血肉を争うジャンケン大会あり・・・。俺の中の講談社像とはかけ離れたイベントになっています。特に表紙ジャンケンは楽しみですね。AKBのジャンケン大会並の下克上があり得ます。宮島先生が表紙だってありえる。新人さんでも表紙が可能・・・。表紙とは、選ばれた者のみに許された聖域。
注目は須賀先生と白井先生、瀬尾先生と中川先生あたりが楽しみですね。あくまでも予定らしいので変更は大いにありえるそうです。多分、他の締め切りとかあれば変わるかもしれませんしね〜。気になるのは久米田先生がいないことくらいでしょうか。せっかくなのでいてほしいものです。
・・・なお、トルドさんは私用で参加できません。
それならそれで宣伝なんてしなくてもいいんですけどね。何だろう、この別マガ編集部への一方的な愛は。この気持ち届かないのにね。



−話題2−進撃中にアルレルトが登場



アルミン・アルレルト in 布団

・・・アルミン、ここでも性別不明なんだね。もしかして、まともに本編と合致したキャラいないんじゃないだろうか。
というわけで、まさかの”うまかっちゃんステマ”で始まった今月の「進撃!巨人中学(通称:進撃中)」が面白かったです。アルミン・アルレルトなんて面白い名前をつけたお爺さんが殺されそうになったり、エレンがクソ野郎だったりしてました。そんなこんなで、エレンのチーハン事件並にアホらしい理由で不登校児となっていたアルミンが布団を被りながら登場。”ゆるい玉顔面アウト”という名誉ある名前を貰ってたのにね。
来月はアニたちも登場予定。これで出てきていない104期生っていないよなぁ。再来月は先輩あたりでしょうか。期待している以上のものが読める確率が高い作品だと思います。なお、記事タイトルの「アルミン布団で丸くなる」についてはここで終了です。






・・・というわけで、今月の進撃の巨人です。衝撃展開が多すぎてもうどうすればいいんでしょう。34話タイトル、「戦士は踊る」とのことですが、踊らされているのは読者側なのかもしれません。常に予想の斜め上。伏線以上に新展開を出しすぎて困惑中です。



1.Sleeping Beauty



眠るアニ・レオンハート

去年からず〜っと話題をさらい続けていたアキ子こと女型巨人。結局、アキ子という呼び名が定着したのかしないのかよく分からないまま、アニが正体だったという展開を迎えています。父親と”何か”があったアニ。人類を滅ぼしかねない行動を、か弱い乙女の人生を賭けて行った・・・。そういえばアルミンたちに正体をバラす前、戦士になり損ねたと言っていましたね。大した話ではありませんが、今月号のタイトルも戦士ということでちょびっと意味深だなぁと。
そんなわけでアニが水晶のようなものに入ったまま出てきません。氷爆石のイメージにそっくりなんですが、常温だと気化するはずなので違うものだと思われます。巨人を倒すために作られた刃を通さない硬さをしており、まるでアキ子が見せた硬化能力並となっています。彼女を起こして話を聞くことができれば・・・。やはりあの時、アルミンが叫んだとおり話し合うことが・・・と思いつつも、戦うという選択をしてしまったわけですから引き返せません。今は眠り姫が起きるのをただただ待つ他ないのかもしれません。・・・キスすれば起きるんじゃない?





2.衝撃的事実!壁の中に巨人がいた!?



これ・・・生きてるんだぜ?

先月号の話で超大型巨人がアニを助けに来たのかな??と思ったら勘違いでした。すみません。ただ単に壁の中に巨人が入っていました・・・って、そっちの方が驚きですわ!!!ええええええええええ!?あの大きな壁の中に!超大型巨人が!入っていた!?信じられません。進撃の巨人を読んできて一番驚いたかもしれません。金田一少年の事件簿じゃないんだから、壁の中にいるわけ・・・ええええ。
ミカサがその場で確認していますが、生きているようです。・・・実に面白い。


硬化能力で作った?

アルミンが面白い予想をしていました。壁自体を硬化能力で作成したのではないかという予想です。さすがに万能すぎやしないかと思いつつ、アルミンは間違ったこと言わないので信憑性高いです。なるほどねぇ。以前から壁は人類が作ったものではないことを表紙裏などで伝えていましたしね。ついでなので表紙裏全文を載せておきます。


巨人の圧倒的な戦力になすすべもなく
人類は新天地への航海を余儀なくされた。
このとき人類のほとんどが死滅したが
その大半は人同士の手によるのであった。
巨人の出現により住処を失い逃げ惑う人々。
船に乗れたのはごく少数の権力者たちだけであった。
航海は難航を極め、約半数が目的地に到達することなく消息を絶った。
新天地にはもともと長大な壁が用意された。
新大陸・・・ここを我々は神聖なるものとして崇める。
この壁の中には人類の理想がある。
この壁の中に永久に争いのない世界をつくろう。

人類によるものではない、ましてや超大型巨人が入っているとなると・・・一大事やね。アルミンの「巨人によって守られていた」という一言も何と重いことか。
○気になる点1
これまでの話からすると超大型=知能持ちであるという点が気になります。つまりあの中に人が100年も入っているんだと考えられることです。さすがに自意識が消えている可能性もありますが、知能持ちじゃないと壁として留まらないですからね。誰かが先導して?彼らの共通意識として?壁を巨人たちで作ったのかもしれません。先導したのだとしたら”ユミル”というのも気になってきますね。
○気になる点2
ハンジさんが壁全体に?と最悪の予想をしていましたけど、例えば南側にしかいないという予想はどうでしょうか。巨人は南からやってくるという設定があったかと思います。アキ子に普通の巨人たちが群がったイベントなんかを想像すると、南側にいる超大型巨人に群がっている・・・なんてのは考えすぎですかね。まぁ、あれだけの規模の壁が造られていることを考えると素直に壁全体にいるというのが正解かもしれません。





3.宗教家が怪しすぎる件



光を遮るものを・・・

壁から出てきた巨人の対処を指示したのは何とニック司祭。日光を当ててはいけないと大慌てでしたけど、日光=巨人の活動源として考えらているため、動き出すことを恐れたのかもしれません。というか、中に巨人がいたことを知っていたのか。それ、重罪やで。彼らは常日頃から壁を神聖視し、壁に触ることをご法度としてきました。各兵団が壁に手を出さなかったのは宗教家の言葉が強く反映されていたから。そして、その宗教家に壁への口出しOKとしていたのが・・・王政府。うん、黒黒真っ黒だな、この世界。
とはいえ、ニック司祭があの場にいなかったらどうなってたかも分かりませんからね。怪獣大決戦みたいなことにならなくて良かったとも考えられます。


マジギレのハンジさん

しかし、それで収まらないのがハンジさん。リヴァイ、エルヴィンのいない調査兵団を取りまとめるハンジさんにとって、予想の付かない展開に、というかニック司祭たちの隠し事にブチ切れ状態。ニック司祭を壁から突き落としそうな勢いでした。
変態としてのハンジさんしか知らないこちらとしてはかなり驚かされましたね。そういえば、昔は「憎しみを頼りにして巨人と戦っていた」と言っていましたっけ。こちらが本性なのかもしれません。何にせよハンジさんが男前すぎ。まぁ、気持ちは良く分かりますけどね。信頼していた仲間が次々と死んでいったのは人類の希望として働いていたからです。それなのに、巨人が身近にいただなんて想像できやしませんよ。世界自体が実はかなりおかしいと気付いてしまったハンジさんの胸中やいかに・・・。

「怖いなぁ・・・」

ハンジさんの言葉が胸に突き刺さります。

○気になる点



お祈りしてます

先月号の描写ですが、どこか円形になって壁を作っているように見えますね。今月号を読むと、巨人が壁の中に入っているようなことを示唆している気がして・・・ナンダカキモチワルイね。
その時にニック司祭が「神の手より生まれし3つの壁」と言っていましたね。神=巨人と捉えていいのでしょうか。しかし、壁のことを「巨人から我々を守る術」だとも言っています。通常の巨人と、壁内の巨人は違う??もしくは信者を信じ込ませるための、ただの言葉のあやか。彼らを本気で問い詰めたいところですが、口を割りそうにないですねぇ・・・。





4.104期生は無実??



104期調査兵団に巨人はいない

そうか、そういえばアニは憲兵団でしたね。アニと繋がっている人間を洗いだそうとしていたエルヴィンたち。担当はミケ。アニが追い詰められていると知れば、誰かが動き出すかと待っていたようで。しかし、突如として襲ってきた巨人の群れから「いない」という判断になっています。
ただ、数人怪しいのがいますけどね。とはいえ今はウォール・ローゼ突破という現実の方が重要です。一体誰が壁を壊したのでしょう。アニの仲間?むしろアニ側の親玉とか??来月号が気になります。
そんな中でアホを使って抜け出そうとしていた人もいたのでとても気になりますが・・・。あ、そうそう。エレン、ミカサ、アルミン以外でジャンが無実側にいるというのが・・・ね。何かちょっと嬉しいわ。アルミンは誰を疑っていたんだろう。





−余談−敵は誰なのか



敵を追い詰めよう

少しずつ見えてきましたが、どうも『世界の謎を握る集団vs調査兵団』ではないような気がしてきました。というか、「アニたち壁壊し集団=世界の謎を握る集団」というわけではないのかもしれません。

・世界の謎を握る集団
王政府、宗教家たち。壁に巨人がいることを知っている。世界の外を教えないようにしている。壁を触らせない。頑なに世界の謎を隠そうとしている。まだ王政府は出てきていない。王様がいるのかも謎。調査兵団が目障りなはずなのに潰さないので一枚岩ではないかもしれない。


・壁壊し集団
超大型巨人、鎧巨人、女型巨人。とにかく壁を壊して人類を滅ぼそうとしている。目的は謎。ただ、世界の謎を握る集団とは仲間ではなさそう。

もしかして本当は『壁壊し集団vs世界の謎を握る集団』が本筋なのに、調査兵団がしゃしゃり出てきている可能性もありますね。何にせよエレンを殺せと主張した側と、エレンを生け捕りにしようとした側で別々なものなのかもしれません。本当はアニたちが宗教にのめり込んでいたということも考えていたのですが・・・。
そうなってくると、エレン父という存在が気になります。彼はどっち派なんだろう。エレンゲリオンという異質な存在を残して消えてしまいましたが、エレンが変身能力を有していたおかげでアニという存在を止めることができたわけです。宗教家も知らなかった存在であり、アニたちが壁を壊すことを止めた原因でもあるわけで。最終的にはエレンが鍵を握るのかも。あわせてですが、その壁壊し集団というものがあったとして、何故ソニーとビーンを殺したのかという謎も残ったまま。



・・・・この世界は謎が多すぎる。



最近触っていない謎としては、ミカサの右手首の包帯も気になりますよね。ちょうど先月からミカサの腕が見えていますが、律儀にも包帯を巻いたままだったりします。誰も見たことがないんでしょうかね〜。さすがにミカサは見たことあるんでしょうけど。エレンにすら見せたことないのかな???あ、そういえばミカサ母の死体を片付けるときに誰か見たりしていないんだろうか??例えばグリシャ・イエーガーとか・・・。




ここ最近は毎号毎号驚かされているような気がします。来月号も絶対に驚愕の事実が出てくるんでしょう。楽しみだなぁと思いつつも、読むほうも大変になってきたなぁと思ってみたり。・・・まぁ、また1ヶ月待ちますか。




どうも諌山先生がももクロにハマっているようです。ももクロ歴という観点ではきっと負けていないと思いますんで、いつかももクロ談義ができればなぁとか夢物語を想像してみたり。あぁ・・・そういう意味でも感謝祭に行きたかった。年末あたりにもう一度やってくれればなぁと思います。悔しい!悔しい悔しい!!行きたかったです。