皆でhigh high ハイテンション!「BQ cooking!」



YAKISOBA
ホールド・ミー・タイト!
Oh!アヴェ・マリーア
本能(はだか)の自分、今(ナウ)、BORN!!
注1:今回の漫画は基本的にこのテンションです。
注2:料理漫画です。

料理漫画は数あれど、月刊ライバルで連載している「BQ cooking!」ほどぶっ飛んでる作品はないはず。何だろう、この”アニメ版ミスター味っ子の審査員が言葉選びの巧みな狩野英孝だった感”は・・・。良い悪いは別にして、何故か笑ってしまう。理由は分からない、分からないんですけど・・・笑ってしまうんです。読んでしまうと、本能の自分が今BORN!なんですよ。




BQ食堂開店!!

まぁ、それもそのはず。作者はライバル誌でも名作に数えられる「ギャル男 THE 爆誕!」の中邑天先生。とにかく痛いセリフだらけ。公式からも「コミック界を震撼させ、あきれさせた空前絶後の痛快ギャル男コミック」とまで言われる始末。決して悪い意味ではありません。独特の言葉選びが強烈過ぎて・・・逆に楽しい。そんな作品を描く中邑先生の新作です。
作品はとあるセレブ高校を舞台にしたS級とB級のMINIKUI争いです。学年のクラスがS組、A組、B組とランク分けされており、B級はとにかくもう家畜扱いレベル。S級が無料で高級料理の昼食を食べれば、B級は窓から捨てられるS級の残飯が食事。B級がS級に近付こうとするだけでNG。そんな”ありえない”学校生活の中で、主人公はB級料理を駆使してS級の面々をトリコにしていきます。




ナ・マ・ス・テ ガンジス!

途中まではわりと普通なんですよ。ちょっと突飛だなって思う設定も多々あるんですけどね・・・。とにかく時折見せる食事描写がとんでもないです。さすがにカレーを食べてガンジス川に身をゆだねるとか。主人公の作るB級グルメに何か入っているんじゃないかとさえ思うほどです。
主人公が作るのは基本的にB級グルメのみです。少しボリューミーで、日常的に食されるような庶民的食べ物がそのほとんどかと思いますが、B−1グランプリなんてものがある程度に侮れません。主人公はB級グルメを極めるために全国を旅していたそうです。・・・あれ、入学前まで一体何をしていたんでしょう。まぁいいや。


場合によっては食べると空を飛んでいきます。とても不思議な漫画です。






high high ハイテンション

読んだら皆がハイテンション!!!それほどオススメするわけではありませんが、一読の価値はあると思います。いや、そう信じたい。きっと笑う。絶対に笑う。いい・・・作品ですよ。
ギャル男 THE 爆誕!でよく分かりましたが、このちょっと大げさ感がやはり中邑先生の持ち味なんだと思うわけで。料理に対するリアクション=料理のレベルと捉えるのであれば、これほど贅沢な作品はありません。中邑先生だから表現できる・・・って、ギャル男が読まれているのかが不明なので力説しても空振りなのかもしれませんけどね。*1



1巻ではやきそば、カレー、アイスといったものを披露しています。B級グルメというとまだまだたくさんあるので、その都度、とんでもないリアクションが楽しめます。料理漫画の楽しみ方として正解なのかは非常に悩むところですが、読めば皆がhigh high ハイテンション!なのでOKだよね(←何が?




BQ cooking!という奇跡が読者の心を狂おしくシェイキン
フライミー トゥ ザ ヘヴン わたし今なら飛・べ・る・か・も(はぁと)

*1:検索してみるときっと面白いですよ