残酷な世界を生き残るために「進撃の巨人・第32話」※ネタバレあります



ミカサ兄さん「皆もミカサズブートキャンプで進撃世界を生き残ろう」

いや、ミカサさん・・・腹筋すご過ぎるだろ。これはさすがに挌闘家も真っ青。隣のさんかれあ部分との対比で、男にすら見えてしまいそうな表紙でした。辛うじて胸があるなぁと思いつつ、俺の中のミカサはもっと巨乳だったんだけどなぁと改めて思ってみたり。エレンの家族になりたいなら、あの・・・その・・・女の子らしさってのも大切だと思うよ?
表紙にも書いてありますが、7巻発売にあわせて色々と進撃の巨人情報が出ているようです。
1.7巻発売してるし、続きが2話も読めるって
2.スピンオフ作品、進撃!巨人中学校が開始
3.兵団ステッカーが付いてる
4.携帯ゲームでクリスタのレアカードが出るイベントあり
5.ユニクロでシャツ売ってます
まぁ、こんなところでしょうかね。7巻については後日言及するとして、スピンオフ作品について少し。読んだ感想としてはとても面白かったです。設定が好きでしたし、久しぶりに別マガで笑った作品でした。あとは話数を重ねていってどういう作品になるかだけが楽しみです。あとは”公式スピンオフ”という言葉がちょっと気になったくらいですかね。非公式スピンオフがまるであるような書きぶりでしたが・・・。



さて、そんなわけで今月の「進撃の巨人」です。サブタイトルは”慈悲”。こんなにも無慈悲なのに・・・。

○犯人はアニ



アニが襲われてる〜

というわけで前号で明らかになった「アニ=女型巨人(アキ子)」という衝撃的事実。まぁ、うすうす感ずいていたわけですけども、あの惨劇を生み出したのは、エレンたちと同じ104期生のアニ・レオンハートという少女が起こしたものでした。リヴァイ班というエレンの大切な仲間を殺したのはアニ。調査兵団を壊滅の危機にまで追い詰めたのはアニ。何度も言いますが、アニ・レオンハートなのでした。

・・・信じられますか?

アニが女型巨人だというのは今月号の話でも語られているように、色々とネタが上がっていました。実はそれ以外にも”アニ”という存在を強く認識させられる出来事がありました。それはアニとエレンの訓練話。
よくよく読み返すと、104期生で単独話なんてほとんどないんですよね。週刊ならいざ知らず、月刊という場で1話丸々”アニ”の話をしたことがあるんですよ。4巻第17話になりますが、アニが格闘術を父親から習ったこと、エレンのことを見直したということ。そういった話が収録されています。最初は大した話でもないのかなぁと思っていましたが、今思うと大きな伏線だったのかもしれません。気になる方は読み返してみると面白いと思われます。



アニの指輪・・・?

先月号で謎の1つだった”アニの指輪”。何のことはない自傷行為用だったようです。口は塞がれることを想定し、単純に変身できる方法を取りました。アルミンが話に来た時からはめていることを考えると、明らかに変身する事態が起きることを予期していたということですね。なかなか準備万端だなぁ。
そうえいば、人間が人間を襲うという場面は進撃の巨人でも滅多にない展開でしたね。エレンに砲弾をぶっ放して以来でしょうか。昔は人の争いが絶えなかったそうですが、いやまぁ”ぎりぎり人間”に人間が襲い掛かったという程度の話ですけど、今の進撃物語の中では新鮮な話題でしたね。(そういえばエレンとジャンの喧嘩も似たようなものなのかな?)


ところで、アニが指輪の切っ先で傷をつけた程度で変身できた・・・ってことは、エレンもいちいち噛まなくてもいいんじゃないかなぁと思ってしまいました。噛むほうが痛いだろうし。あ、エレンがアニに「足蹴られんの痛いし」と言ったのに似てますねw




○心優しき少年と鬼のような少女



アニは本気やで

・・・戦隊ヒーローもの終盤にある巨大化した敵を下から眺めているようだ。もしくはウルトラマンとか怪獣見ているよう。巨大だ。
アニにとって街中で変身するのは最後の手段だったのかなぁと思います。後が無いですし。そう考えると、もしエレンを奪ったとしてもその後どこに行くんでしょうねぇ。壁の外?それとも壁内の仲間のところ?そのあたりは気になりますな。もう少し余裕があれば、内通者、アニを手助けしている人間をあぶり出せそうかなと思いますが。ギリギリのところなので難しいでしょう。
しかしまぁ、街の人たちからすれば初の巨人なわけで、戦々恐々とする・・・はず。もちろん憲兵団にとってもね。ん?そうか、憲兵団にとっては初めての巨人遭遇になるのか。昔は精鋭だった面々がビビる姿が見える。来月号あたりで腰を抜かしている憲兵団が見える。


一方で誘拐犯たるアニに狙われるエレンも自衛として変身しようと試みます。



躊躇するエレン

同じ釜の飯を食った仲間が実はリヴァイ班を壊滅させた犯人だった。そのちょっとした躊躇がエレンを変身させてくれませんでした。エレン、ミカサ、アルミンという3人の中でも特に熱い信念を持つのがエレンでした。そのエレンが躊躇してしまうほどの出来事。それがアニが女型巨人であったという事実―。


やっぱりアニ=アキ子さん

今回の作戦を考えたのはアルミン。「死に急ぎ野郎」について、無くなったマルコの立体機動装置について。これらから疑問を持ったアルミンがアニが犯人であると仮定しています。ミカサの「顔が似ている」については何ともまぁ、微妙な気持ちになりましたけども。もちろんエレンにとっても、「アニの格闘術」に見覚えがあったわけで。それでも信じきれないエレンですが、変身を止めるのは彼なりの優しさめいたものなのでしょうか・・・。
作戦にGOを出したエルヴィン、人類最強リヴァイ、そして仲良しトリオの5人で決めた作戦になりますが、今後もこの5人が中心になるのかなぁと思います。特に今月号の話の中でも瞬時に作戦を思いつくあたり、アルミンには才能を感じます。





ミカサからは恐怖を感じるけど・・・
ミカサ怖すぎだろ。アニに対して恋愛感情に似たものをエレンが持っているんじゃないかと勘違いしている雰囲気が出てて、なおさら怖い。怖すぎる。ミカサはエレンの女性関係に関して厳しそうだ。エレンに彼女ができたら殺しそうで怖い。結婚とかまですることになったら、新婦の純白ドレスが・・・いや、何でもないです。




○3度目の正直!!vsアニ



エレンvsアニ

対人格闘訓練で1度、巨大樹での死闘で1度、そして今回で3度目になります。前回・前々回と敗れているので、そろそろ勝ってほしいところですね。
エレン変身時にアニが手で首筋を押さえているところもしっかりしているなぁと思いますよ、ほんと。うなじだけ硬くし、両腕で暴れまわれば最強なんでしょうけどね。どうもそれはできなさそうなので、しっかりとガードしています。こういったところも女型巨人の、いやアニの強さなのかなと思います。指輪にしても、うなじを晒さないのも、アニの性格なのかもしれませんね。

それはそうと、前から気にしてたエレンが変身できなかったことについて、井戸実験では”暗闇”や”狭いところ”だとダメなのかなぁと思ってたんですが、今月号で変身できているので残念ながら違うようです。やはり気持ちが一番大切だということです。




○ちょっと余談
アニが巨人だという事実から、いくつかの疑問がさらに浮かんできます。それらについてちょっと書いておきたいなと思います。
まず、アニはどうやって変身することができるようになったのか。エレンは父グリシャの注射によって変身が可能になっています。グリシャから〜という可能性も否定できませんが、現時点では接点が見当たりませんからね。不思議です。また、グリシャが当初示していた”巨人の扱い方は彼らの記憶が教えてくれる”という部分もアニは何か関係しているのでしょうか。アニも彼らから教えてもらったのか、もしくはアニも彼らに該当するのか・・・。
上述していますが、アニの協力者も気になります。逃げるところまで考えていたとは思えませんが、少なくとも単独犯でここまでの出来事を引き起こすことはできません。鎧の巨人や超大型巨人までいるわけですから。面白いことに、例えばアニと仲の良かったライナーとベルトルトが1巻からずっと3人行動していたことが、何故か目に付きます。

・ライナーについて
アニに対して「ケガをしなくてよかったな」という過剰なまでの反応。
エレンゲリオン初登場時、コニーに対し「あの巨人についてどこまで知ってる?」という反応。
鎧さんに似ている・・・かも?
アキ子が何故か進路を正しい方向へと変える際に一番近くにいたのはライナー。
立体機動装置適正試験にてエレンのベルトの金具が壊れている場面の前に「ベルトの調整から見直せ」というピンポイントアドバイス

・ベルトルトについて
とにかくアニを見すぎ。
トロスト区で超大型巨人が発生したのに、横のジャンを尻目に余裕の(?)表情。
とにかく無口。
超大型さんに似ている・・・かも?

・・・気にしすぎかもしれませんけどね。あと、女型巨人の巨大樹での涙も気になりますね。あれは何だったのか・・・。
※決してベルトルト=超大型だという意味ではありませんのであしからず。最初の超大型巨人が登場したときなんて子供だったはずですからね。何とも言えません。せいぜい、ソニー&ビーン事件に何らかの関係があってもおかしくないかなぁとは思いますが。その場合、立体機動装置をどうしたのかは不明ですけどね〜。









○ちょっと余談part2



リヴァイさんはおしゃべりクソ野郎です

ホントかよ!?







来月号はアニとエレンの戦いになるのか・・・と思うと、来月号は楽できそうだなと期待しています。「アッ子さんすげー!」という勝○さんみたいな感想しか出ませんので。とはいえ、どちらが勝つのかは非常に楽しみだったりします。楽しみだなぁ。