誰かのために戦い守る物語「超人学園」





1〜6巻までがという順番で出ています。もちろん色の話です。何かももいろクローバーじゃね?・・・と、何でもかんでもももクロに結び付けてしまう悪い癖が出てしまうトルドです。*1

昨年の別マガ作品ベスト5で1位をつけたのが超人学園でした。進撃のナントカって作品が21世紀の王道作品として扱われるのであれば、超人学園は昔ながらの20世紀から続く胸熱くさせる少年漫画の王道だと思います。皆が泣いて、皆が笑う。そんな作品に子供ながらに熱くなったじゃないですか。超人学園という作品が載っていること。別マガにとって実に素晴らしい出来事だと思います。


超主人公体質の主人公・アダムを中心とし、人から外れてしまった者たちのための学園を設立しようとした初期話。現在では人類・妖怪・悪魔(・幽霊)たちの物語へと変化していきました。さらにさらに今では魔皇・ルシフルが人類側に攻めてきててんやわんやな状態へ・・・。魔界へと遊びに行ってるアダム。魔皇が攻めてきて学園を守ろうとする超人学園の仲間たち。物語が少しずつ核心へと進む中、色々と伏線が張り巡らされているように思います。
そういえば、幽霊って全然出てきませんね。魔皇、妖皇は出てきていますけど、幽皇(霊皇?)はまだ見ていません。魔皇、妖皇が世界ナンバー1、2となっているだけに、ナンバー3が幽霊さんなのかもしれません。ただ、幽霊ってぶっちゃけ死なないと出ないじゃないですか。現状では悪魔と妖怪が跋扈している状況ですが、今後の展開として「死後」だったり、今まで倒された多くのキャラが幽霊側で登場したり〜ってこともありえますよ。
「皇」ということで言えば、明皇も謎が多いですよね。魔皇に傷を付けた(最強の回復技・慈愛があるのに古傷が疼くというのがよく分かりませんでしたが)という存在であり、ボクノートの師匠であることから、カウンターパンチャーであることが伺えます。隠居中の身であること、また、妖皇曰く「アダムに託した」とのこと。一度くらい出てきてほしいんですが・・・。

あれ、天使っていないのかな・・・。





闇を見つけたアダム

既に7巻まで出ている超人学園。7巻は特に親と子のお話が中心だったかと思います。魔皇ルシフルとその娘のオスカ。妖皇ぬらりひょんのすけとその仲間(家族)。超人学園という作品は、もちろん謎がまだまだ多く残る作品ではありますけども、それ以上に「誰かのために」という強い思いを持った作品になっています。家族のために戦ったひょんのすけ。最後の最後で父を憎みきれずにルシフルを助けてしまったオスカ。ああ、これが超人学園なんだなぁ。
また、主人公・アダムがこれまで一緒にいてくれた「闇」という存在に気付くという大切な話を向かえます。超主人公という不思議な体質のアダムに降りかかる多くの出来事。それをギリギリで助けてたのが「闇」。アダムにとってもっとも大切な友達?仲間?家族?なのかもしれません。ただ、闇ってひょんのすけ戦で大暴れしてしまった原因ですよねぇ。その時もあくまでアダムが皆を守りたいという衝動からだったかと思います。そういう意味では、”アダムのため”に頑張ってくれる存在なんでしょう。色々問題あるけど。

そんな闇を見つけたお話のタイトルが「知恵の実と蛇」。アダムがいてイヴがいて、そしてこのタイトル。まんま創世記だなぁと思いつつ、蛇って何のことだろうと思ってたんですが、ニュルニュル動く闇を見て、蛇=闇かなぁと勝手に思っています。このお話の中で、始まりの木の実を闇がアダムに与えていましたが、それを食べてから闇に気付いたりしていますしね。



やっぱりあーだこーだと考えながら読むべき漫画じゃないですねぇ。アダムとその仲間がどんな気持ちで動くのか。誰が何のために戦おうとするのか。読めば読むほど好きになる。そんな作品です。オススメ。




以下、余談。
そういやアダム抜きの表紙って初めてですね。とてもいい作品なんですが、いかんせん別マガというのが辛いなぁ・・・と。特に子供に読んでほしいとか思ってたりしますが、子供が別マガ読むかね・・・、進撃以外で読むのかねと思ってたり。アニメ化すれば別ですが、同じ新人レースに乗っかってる進撃を差し置いてやろうというのは難しいかも??とはいえ、別マガ以外の講談社雑誌に載っているところも想像できないという・・・。難しいものです。ただ、俺は超人学園大好きです。

*1:ももクロメンバーの色とピッタリなんです