拝啓、社畜さま「雑草女」

こんにちは、社畜です。夜遅く帰ってきて、大好きな漫画も読めない毎日。朝早く起きて会社に行き、夜遅く寝るためだけに帰ってくる毎日。土日も働く連勤術師状態です。家族のためにならまだしも、独身で何のために働いているのかもよく分からないまま残業・残業・サービス残業社畜の皆さん・・・それでいいんですか?


まぁ・・・それでも働いてしまう。それが社畜道。ふふふっ、社畜さん素敵やわぁ。





雑草女

社蓄の話をすると悲しくなってくるのでほどほどにしますが、辛い仕事&安い給料、それでも元気に頑張るADガールの実録的お話「雑草女」が面白いです。何が面白いって、主人公の雑草女・坂道久恵の生き方が大雑把すぎて面白い。自身を”久しく””恵まれない”と言い、不眠不休のTV関係の仕事でも、「生きてるし大丈夫」だと言う女性・・・。強い、彼女は強すぎる。

作品は原作として別にあるんですが、それをサイコメトラーEIJIをやっている(やっていた)朝基まさし師匠が漫画化しています。朝基先生の描く無鉄砲な勢いあるキャラの描き方と、この雑草女の大雑把な生き方が絶妙にマッチしています。基本的には1話完結。その中で突拍子もないことをやらかす雑草女に人間として理性のない生き方を見せ付けられつつ、そんな原始的な生き方も今の世の中なら必要だなと確認する漫画です。



悩みがちな人って暇なんですよ

彼女の生き方は普通の人にはできないように思います。少なくとも上司から怒られても平身低頭な人には無理だと思います。「これが自分の生き方だから」という割り切りをしている坂道さんだからこそできるものなんです。


「期待にこたえるから面倒なことを頼まれる」


理論は分かってはいるんですが、だからと言って、面倒なことをやりたくないから期待にこたえないようにわざとするって難しいです・・・よね?多少なりとも出世みたいなものもあるわけですし、自ら社会のレールの外へとはずれていくのもなぁ・・・と。少なくとも俺には無理です。ただ、坂道さんはやってしまいます。窓際族に追いやられるようなことをしても、それでも暴れまくる坂道さんに惚れてしまいそうです。






坂道さんの格言

1巻で終わっている作品なんですが、基本的には1話完結ものです。色んなテーマ、色んな坂道さんのぶっ飛んだ仕事っぷりが描かれており、その時々での格言を見ることができます。
好きな格言をちょっと紹介しますが、「人は勝手に育ってく」「ダメ出しが怖ければ自画自賛」というのがお気に入り。特に人は勝手に育っていくというのはとても納得。育つ奴は勝手に育ちます。自分の後輩を見ていてそう思います。育てようという労力が・・・ってまぁ、賛否両論あるとは思いますけどね〜。



仕事が辛い、もう辞めたい。そう思うことも多々ありますが、そんな時でも雑草女を読めば気が晴れる???こんな人でも働けるんだ(実在の人がいるのに酷いことを言ってしまった・・・)と元気になれる気がします。今の社会に必要なのは、むしろ雑草女・坂道さんのような大雑把力かもしれません。
内容もちょっと大げさだと信じたい、漫画のために大げさに描かれているんだと信じたい。まぁ、本当に同じ仕事場だったら堪らんけどね。