サッカー魂についてもう一度考えてごらん「コラソン〜サッカー魂〜」

他誌の作品ですが瀬口たかひろ先生の「ゆりキャン」という作品が好きです。面白いです。多分、原作をやっている原田重光先生の力が大きいように思います。ダメな主人公(♀)がとりあえず金の工面を兼ねて色んな女性をコマします。ネジが数本抜けた感じがたまりません。オススメです。
原作の原田先生といえば「ユリア100式」が有名ですが、その時のコンビでもある荻尾ノブト先生が単独でやっている「マスカラ」もオススメです。週刊ヤングマガジンで短期集中連載とのことですが、今月はその1巻が発売されています。



おっぱい揉ませてほしいんだ

主人公がキャバ嬢にハマるんですが、実はその女の子の正体は同じ工場で働いている事務の子。事務の女の子⇒主人公⇒キャバ嬢という三角関係のような、実はそうじゃない関係が生まれています。最もアホだなぁと思うのが、「キャバ嬢の女の子に相応しい男になるために、色んなことを事務の女の子で済ませよう」という展開です。基本的には寸止めで終わるので、どこかユリアを思い出してしまいますね。はたしてエッチができるのか、できるとしたらどっちの姿とヤるのか・・・。



とりあえず女性の化粧って怖いわ。






さて、同じヤンマガで連載中の「コラソン〜サッカー魂〜」が熱いです。マスカラと同列で紹介していいのか、おっぱい揉ませろと同じ場所で紹介していいのか、ちょっと悩みました。ただ、サッカー魂もおっぱい魂も似たようなものなので(?)、これでいーんです(川平さん風)。



前の試合でPKを外してしまいました・・・

現実のドイツW杯での苦渋を思い出させた、作中のW杯予選でのオーストラリア戦。主人公の戌井がPKを外してしまい、引き分け、そしてグループ3位へと転落しています。いつもは堂々としている戌井がPKを外した・・・?PKを任せた中神も驚いた出来事でしたが、試合前に戌井に教えた日本代表の魂がちょっと影響したようです。日本代表の魂は力になる反面、実は重荷にもなることを戌井が覚えた瞬間でした。


日本がどうなろうが知ったこっちゃねえ!!

自分のせいで引き分けた試合ということもあったんでしょうが、ちょっとメディアの前で不用意なことを言ってしまいました。もちろん本人は当たり前のことを、当たり前のように言っているので、不用意だとは全然思ってもいませんが・・・。
まぁ、本当は自分が見ているFWとしての景色について語っているだけで、それがメディアに面白おかしく取り上げられただけなんですよ。しかし、チームに多少の亀裂を与えるのには十分な要素でした。この作品内のメディアはかなり悪めに描かれているように思います。一致団結させないように・・・なんておかしなメディアですよね。ただ、全く嘘じゃないなぁと思ってしまうのが残念ですが・・・。
多少なりともFWはエゴイストであるべきだと思います。FWの仕事は点を取ることだけ。前線からの守備も大切だと思いますが、一番大切なことは1つだけですから。




汗かいてつないだ球を・・・

そもそもチーム内でもめるのなんて普通です。例えば、塀内先生の作品だったと思いますが、GKが失点を防ぐ大変さとFWが得点を取る大変さは一緒だと言っていましたっけ。残念ながらずーっとGKしかやってこなかった自分としては、FWの気持ちも、ボールを運ぶ方の気持ちも完全には分かりません。それでも、それぞれのポジションで色々と思うところはあるんですよねぇ。実際に現役時代はゴールを外すFWを見てはキレていたように思います。まぁ、同じチーム内でも守備と攻撃で色々とあるんですよ・・・。




THE・魂

当たり前の話ですが、絶対に負けられない戦い・・・なんて無いんですよ。絶対に負けられない〜なんて傲慢でしかないです。アルゼンチンが日本に負けることだってあるんですよ?サッカーはそういう競技なんです。ただ、勝つか負けるか分からない。そんな試合になるからこそ、代表の選手は「魂」を込めています。
そのあたりは本当に作者の塀内先生がうまく描いていますよね。作中の選手たちの想いもあるでしょうし、何よりドイツまでの悔しさを知っている読者を煽っています。その上で、選手たちに偽りの無い「魂」を持たせています。


しかし、点を取るFWが傲慢で困ってます〜なんて羨ましい話ですな。こんな軋轢が日本代表で起きるんだろうか。パラレルワールドではありますが、こうなる未来を見たいような見たくないような・・・。本物の日本代表について言わせてもらうと、やはり強みは中盤力なんですけど、これはやはり某キャプテン翼的な作品の影響が大きいように思います。コラソンを通して、戌井みたいなFWが出てきてくれると面白いんですけどね。
どんな競技でも代表となれば全て一緒です。日本代表を目指す少年・少女たちに是非読んでもらいたい作品ですね。もちろん性格は真似してほしくないですがw