ドキッ!伏線だらけの調査兵団編〜ユミルもいるよ〜「進撃の巨人・5巻」

ついに進撃の巨人も5巻を迎えました。創刊当時でギャグ以外もので残っているのは、どうぶつ、悪の花、超人学園、そして進撃の巨人です。どうぶつの国の刊行スピードもさすがですが、超人学園とあわせて5巻まで続けられているだけで立派。なお且つ、ものすんごく売れている進撃の巨人は非常に立派。雑誌には560万部と書いてありましたよ。もしかしてじゃなくても、進撃が休むと雑誌の売り上げ大打撃??


とりあえず5巻収録分のレビューを列記してきます。

特別:
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タイトルを考えるのも大変なんですよ(愚痴)。それにしても、もう少し考えてタイトル付ければいいのに・・・。23話、24話も書いていますが、単行本派の皆さんに配慮して載せてません。まぁ、調べてください。



○グッバイ・マルコ



マルコがいない裏表紙

マルコ・・・きみが死んじゃったら表紙ががらんとしちゃったよ。でも・・・すぐになれると思う。だから・・・心配するなよマルコ。
1巻のラストで死んだと思われていたエレンが2巻の裏表紙でうっすらと消えていました。しかし、今回はうっすらどころか完全にマルコはいません。死ぬと消えてしまうんですね・・・。金田一少年じゃないですけど、どんどん消えていくんだろうなぁ。4巻、5巻なんてキャラへ愛着がようやく湧く頃なのにね。





○ユミルの民って何??



巨人が喋った!!?

週マガの出張版で描かれた「イルゼの手帳」が収録されています。”巨人が喋った”という重要な事実を何故に別マガでやらなかったのか。まぁ、本筋ではないという判断なんでしょうが、切り札に近い内容を別雑誌でやろうとは・・・。正直、週マガを読んで憤りを感じました。
以前書いた方を読んでもらえば分かりますが、巨人が発した「ユミル」というのは神話からのものです。どうもユミルに関する事項を調べると進撃の巨人の世界との類似が多々見られるようです。ちょっと神話には疎いんですが、なかなか深い内容なので調べてみると面白いかもしれません。まぁ、だからこそそんな大切な内容を・・・と思うわけですが。


自傷行為をする巨人

どう見ても奇行種なんですよね。人間が入っている(知能がある)巨人が喋るならまだしも、明らかな奇行種が言葉を発するのはちょっと不可解です。もしかして、他の奇行種も話せるんでしょうか・・・。話せるから奇行種という考えもできますけども。
この話で描かれている自傷行為は、イルゼに平伏しているという人間を敬う行為と人を食べる行為に葛藤したから??と思っているんですがどうでしょう。そして、何を持ってイルゼをユミル関連の平伏へと導いたのかも気になるところ。他の人間との唯一の違いは”紙とペン”程度ですが、これがユミルに関するものだとはとても思えないんですよ。むしろイルゼがキレるあたりから巨人もおかしくなってるなぁ・・・と思いつつ、そんなことより、巨人の声ってどんなだろうという方が興味津々だったり。



・・・大山のぶ代とかでいいんじゃない(おい







○進撃世界の色々



主人公は犯罪者??

主人公のエレンが巨人になれることはいいことだらけではありません。トロスト区奪還戦にてピクシス指令が大英断をする前は殺される一歩手前だっただけに、裁判にかけられるのは当然ですね。外に出るための戦力としてのエレンを認める調査兵団と今すぐ殺した方がいいと言う憲兵団の熱いバトル(?)が繰り広げられました。
少し気になるのは上の絵の各兵団の並びでしょうか。エレンの頭に隠れて見えないのは駐屯兵団になりますが、通常真ん中の方が地位が高いと思われるだけに、調査兵団が大外に描かれるというのはその地位の低さをうかがわせます。さすがに邪推でしょうが・・・。
とりあえず、進撃世界的にもエレンの扱いは難しいようです。100年間怯えてきた相手が目の前にいるという恐怖。そして、何らかの希望として見ることができる可能性。この二つがせめぎあっています。



ニック司祭は今日もがんばる

進撃世界もこの世界と変わらず宗教家がいるようで・・・。壁を神聖視しているというのが面白いですね。”人知の及ばない神の偉業”と発言していますが、誰がいつ作ったのかということに触れていないのがミソ。それほど歴史が古い宗教ではなさそうですね。どうもお金のにおいがプンプンします。ところで神って何よ・・・。


エレンゲリオンの出現により、「壁外不干渉を貫く王政府&権力者&宗教家vsマリア奪還を期待する調査兵団&民衆」という構図ができてきたようです。もし、万が一、調査兵団の行く手を阻むものがいるとすればそれは・・・。







○巨人の謎とエレンゲリオンについて



ハンジ・ゾエだぞえ

巨人は日光がないとダメらしい・・・って植物かよ!!光合成でもしているんでしょうかね。汚れきった大気を巨人の身体が浄化する・・・とか?ついでに環境汚染をする人間を殺す・・・とか?それはそれでな設定ですね。邪推です。
調査兵団でも1・2を争うド変態のハンジ分隊が巨人に対して色々と実験をしているようです。日光を遮ると活動が弱まるところまで確認しています。例えば夜中に調査兵団の活動をしたらどうだろう・・・と思ったのですが、明かりがない状況で進むのは危ないかもしれませんね。エレンゲリオンもやはり夜中だとダメなんでしょうか・・・。この作品、夜の描写が多くないので気になりますが。
せっかく実験をするなら水をかけるという実験をしてほしかったですね。エレンゲリオンで実験・・・というのもちょっと怖いですが、人が操っている場合との違いも見たかったです。


巨人は軽いらしい

一番気になったのは巨人の腕などを切り離すと軽いらしいこと。これは本当に謎。かなりの謎ではありますが、そもそも殺された場合に気体として消えていくことを考えると当然かもしれません。ただ、巨人としての活動をしている場合、家を壊したり、ズシンズシンと歩く音があることを考えれば質量があるのは分かります。何かによって物体として繋がれているんだろうというアバウトな考えしかできませんが。巨人が消える気体が本当に水蒸気なのかも気になります。立体機動に使うガスにも似ているようにも見えますし・・・。やはり5巻程度では巨人の謎は解明できませんね。




自傷行為で変身します

仮面ライダーみたいな変身ポーズがあれば進撃世界でもヒーローになれると思うんですがどうでしょう。エレンゲリオンに変身するにはただ単に自傷行為をするだけでいいらしいです。
そもそも、どうしてその変身方法を知っていたのかをエレンは知りません。これはこれで謎の多い出来事ですが、例えば他人から攻撃される(例:リヴァイキック)ことがあっても変身はしません。あくまで自傷行為が必要みたいです。手を噛んでいることを考えると唾液を血液に注入することが必要なのかも・・・?







○104期生に関する不思議な話



ソニーとビーンが殺されてご乱心

ハンジ分隊長が実験をしていたソニーとビーンという巨人が何者かによって殺されます。ソニー・ビーンって人食いで有名なアレなんですが、それを名前につけるって・・・。
で、一体誰が殺したのかが不明のままです。これを受けてエルヴィン団長もエレンに「敵は何だと思う?」と言いました。本当の敵は人??と思わせる描写ですが、ここからエルヴィン団長の不思議が行動が増えていきます・・・。ただ、それはまた別のお話。




立体機動装置を付けていなかった

諫山先生は無駄な描写をしない人だと思っています。何か気になる点があればきっと理由があるはず。そんな気にさせてくれる描写の1つとして、ジャンがマルコの死について語った立体機動装置がなかった」という部分が気になります。立体機動をはずす理由があるとすれば、ガスが無くなったか、故障したかのどちらかでしょう。さらに立体機動装置を番号か何かで管理しているということを考えると消えてしまったとも考えられるわけです。もしかしてソニー&ビーンの犯行に使われた・・・?




その目線の先は・・・

特に無駄描写がないキャラとしてアルミンを推します。彼が進撃世界の謎を解くと信じている派なんですが、少し気になる描写がありました。アニと話している最中に「!」と何かに気づいた描写が表れます。アニの発言にビックリしたのかそれとも・・・。「!」の後にもアニの下を見るような描写があるなど気になります。アルミンはアニに何を見たんでしょう。


アニを見送るベルトルト

21話におけるエルヴィン団長の演説にはかなり不可解なものがありました。何かを探しているようにも見えますが、それ以上にあそこはジャンたちの覚悟を見ることができた名場面の1つでしたね。何で調査兵団なんかに・・・と思いながら残る面々。新人トップ10のほとんどが調査兵団に残るという転換期でもありました。泣きながら調査兵団を選んだという部分に彼らの本気を見させてもらいました。
一方で、なぜか不穏な顔をする人間が一人。そう、ベルトルト・フーバー。影が薄いのはしょうがないとして、何かを見るシーンがあります。その先には・・・アニ!!アニとベルトルトについての描写はこれまで全くなかっただけに気になります。







○長距離索敵陣形



生き残る鍵は長距離索敵陣形やで!

これまでの白兵戦では個々の能力が試されましたが、調査兵団に重要なのは長距離索敵陣形という意思疎通法です。無線がない状況では一人一人の判断と、そして皆がどういった行動をするのかを知ることが重要です。少し余談ですが、下の字が読めますか?



ネス班長の講義の左上に書いてある文字を逆さにしたものです。これ、「チョウキョリサクテキジン」って書いてあるんだぜ!!読めますか??これが読めたら進撃世界の文字は完璧です。まぁ、これを解読していく人間もどうかと思いますが(おい



長距離索敵陣形の基本

長距離索敵陣形は前から列数を数え、中央を0として左から1・2・3・・・と番号が振られていきます。かなり分かりづらいと思うんですが、これが陣形の基本となります。中央は指揮系統や待機・補給がメイン。そこから伝達や索敵班へと広がっていきます。新人のほとんどが伝達班みたいです。

赤色:巨人を見つけた場合に放つ
緑色:陣全体が進む方向を示す
黒色:緊急、奇行種を見つけた場合等

上記の色を使い、皆の意思疎通が可能となります。エルヴィン団長が考えたということで、かない歴史の浅い方法らしいです。それ以前は一体何をしていたんでしょうね。意外とマリアが奪われてからの団長就任かもしれません。そうなるとエルヴィンが連れてきたリヴァイも一緒の時期からかも??
本当の敵が見えない中、マリアへと向かうことになったエレンたち。そういえば、マリアへのルートを確立したという発言が何度か見られるんですけれども、もしかして途中に巨人からの影響を受けない基地的なものがあるんでしょうかね。ちょっと気になります。







女形巨人襲来!!



アキ子さん(仮称)がやってきた

平常運行かと思いきや、実はとんでもない敵が待っていました。女形巨人が索敵陣形右翼から巨人の群れを引き連れてやってきました。しかも、知能持ち・・・つまりは人が操る巨人です。最近はもっぱらこの女形巨人の正体が誰なのかという話題で持ちきりです。5巻ではまだ何も描かれていないので、特に明記しませんが・・・。






5巻になり謎が謎を呼ぶ状況へ突入しだしました。4巻がギャグばかりであったことを考えるとかなりの変化ですね。いやいや、これが普通なんでしょう。こう言っちゃ何ですが、情報量多すぎでした。多分、拾いもれがあるように思いますが、そこはまた別の機会にでも・・・。