広之っていい奴だったんだね「少女ファイト」



少女ファイト特装版は封筒に入ってます

イブニングに連載中の「少女ファイト」の特装版が今回も良かった!!色んな作家さんが少女ファイトを描いてくれた同人誌とかがありましたけど、今回は作中キャラの小田切明が描いた原稿が付いてきます。原稿自体は8巻で明が描いているものらしいです。本当はルミ子が元気を出す力となった原稿(明が鉄男の知るところとなった原稿)を読んでみたかったところですが、なかなかどうして今回の特典原稿も素晴らしかったです。
惜しむらくは、少女ファイトの元世界が小学館で描かれているため、明と関わりのある編集部が”高学館”という名前だということでしょうか。せっかくだから・・・四季賞に出そうよ?とかいってみる。でも、よくよく考えたら明が出す=日本橋ヨヲコ先生だから四季大賞獲っちゃうね、あはは。



さて、最新8巻も色々ありましたが、何よりも広之&明がものすごく目立っていました。



いじめは嫌いなんよ(`・ω・´)

どの口が言ってんだ・・・。兄の智之のさわやかな性格とは違い、裏で暗躍するのが大好きな広之。三國家的にはバランスが取れているようにも見えますが、それに困らされる方の身にもなってほしいものです。まぁ、ほとんどの策略は全て失敗に終わってますけどね。年長者をナメちゃいけないよ。
で、まぁ自称いじめ嫌いの広之のこの一言が原因で、明の脱引きこもり計画が実行されます。いじめっ子じゃないなら引きこもりを更正させろ。・・・実に正論ですね。これがクリアできたら延友がお付き合いを考えてくれるとのことで、広之もやる気満々です。





引きこもりナメんじゃねーぞ(`・ω・´)オラオラッ
気弱なのに頑固な奴が一番やっかい。まさにその通り。ルミ子が小田切家登場以降は相当やわらかくなっていますが、ミチルがやってきた時から筋金入りでしたもんね。昔は親に怪我をさせる程でしたし、そんな簡単に家から出てくるほどこのミッションは楽ではありません。


まぁ、当然のように最後には明の脱引きこもりに成功するんですが、その過程での広之の言葉が好きです。



君のやる気を守るのは君しかいない

評価してもらうって大切です。大切ではあるんですが、見てもらう相手も重要なわけで。もちろん鉄男のように専門的な人間に見てもらうのもアリですが、完全に第三者な広之が冷静に「いいものだ」と評価している点も見逃せません。
毎日のように顔をあわせるために、隣の家を買って窓を開けたら顔が見れる状態にしました。腐女子歓喜・・・なのかどうかは分かりませんが、確実にお互いにいい影響を与えているように思います。明の漫画を読んで明を本気で外に出そうと思った広之。そしてその広之の言葉に動かされた明。
少女ファイトの本流ではありませんが、非常に男子部の話も良いですね〜。外に出た時の明が本当に”動いた”って感じが出ています。どうやって出したかは・・・まぁ読んでください。初めて広之という人間を見直した場面です。






だまってみとれや!!

怖っ(´;ω;`)
もちろん女子部も頑張っています。これまで黒曜谷、白雲山くらいだなぁと思っていたら、朱雀高校が対抗馬として登場しています。実は練の姉でもある真理が出られなかった春高決勝の相手だそうです。しかも監督はサラのお父さん!!
少女ファイトを整理すると、練と学の成長、唯の存在、明の漫画家への道、そしてキャプテンの鏡子とサラについての話が解決してませんね。特にチームの要でもある鏡子たちの話は、大会に勝つという点でも重要です。その問題の根幹となっているサラ父問題がついに出てきました。サラが鏡子を支える理由、鏡子がサラに気を使っている理由。色々出てきていますが、もしかするとサラ父はラスボスになるかも??(唯たちも捨てがたいけど)
特に昔の春高決勝で戦ったというのは大きいですよね。サラ父は人情を重んじるというよりは、完全な職業監督っぽいです。バレーに重要なバランスの良いチーム、練に言わせると個性のないチームらしい強豪。サラ父にいたっては黒曜谷のダメなところをぜーんぶ分かっていたり。鏡子もちょっと意地になって勝ちたいと言ってはいるものの、一筋縄ではいかない相手なのは確かです。


だまって見てろ!とキレたのはサラのためだったんですけど、黒曜谷も本当に誰かが誰かのために頑張れるチームにはなってますよね。



カギは・・・学?

2年の実力はよく分かっています。ただ、話的にやっぱり学がどうなるかってチームにとっても重要でしょう。もちろん話的にも・・・。
バレーの実力という点では全然まだまだですけど、才能も未知数ですし、何より練のやる気を出させる能力は特筆すべきものがありますよ。また、チームの中でも中心になりつつある気がします。頑張ってほしいものです。


いやいや、なかなか核心に近づきそうで近づいているのかどうなのか・・・。トラウマってわけじゃないですけど、過去話もほとんど出てきましたね〜。まだまともに話が作られてないのって、ユカだけじゃない?あるのかどうかも分かりませんけど。
何だかんだ皆頑張ってます。不器用なくらい真っ直ぐなキャラたちが頑張っているのを見ていると、逆に嬉しくなってきます。次回の話も楽しみですが、それと同じくらい特装版も楽しみだったりします。次は・・・なんでしょうね?期待してます。




あ、あと話とまったく関係ないですが、朱雀キャプテンの寺沼さんの清楚感がどストライクでした。