フィクション以外の彼女なんてこの世に存在しない「この彼女はフィクションです。」
リアルの友人に「彼女つくらないの?」と言われたら「脳内彼女で十分だわー。俺、脳内彼女で精一杯だわー。」と返答していました。
・・・黒歴史だよ!!
という冗談は半分にしておいてですね(血涙)、自分が想像した理想像が目の前に現れたらどうしますか?それもまるで漫画やアニメの世界から飛び出してきたような美女として。嬉しいですか?それとも・・・???
週刊少年マガジンで連載中の「この彼女はフィクションです。(以下、このカノ)」ではそんな具現化少女が大活躍?大迷惑?を引き起こしています。
講談社で女の子が具現化した作品といえば「A・Iが止まらない!」を思い出しますよね。主人公のひとしとサーティのラヴい物語・・・だったような気がします。お約束に近い、二人に対する”邪魔”が話を盛り上げていました。AI止まは少し違う気もしますが、ラヴい話は障害があればあるほど盛り上がるというもんです。
ちなみに、このカノでは具現化してきた少女が”邪魔”をしにやってきます。ですとろーい。
○黒髪ロング少女・爆誕!!
ミチルノート
主人公のユーリが5歳の頃から書き続けたノート、その名も「ミチルノート」。ミチルとはユーリ自身が10年間想い続けた理想の少女。ユーリはもちろんミチルが好きです。そしてミチルはユーリが好き・・・という設定をノートに書き込みます。髪型(黒髪ロング)や身長、性格まで事細かくノートに書き続けました。
しかし、ユーリは10年間の呪縛(?)を破って、一人の女性(三次元)に恋をします。その少女は学校の先輩でもあるフーコ。フーコは学校中の高嶺の花でありユーリ自身も手が届かないことを自覚しています。そんなフーコに対しユーリはなんと奇跡的に告白を・・・。
・・・そして、それを阻止すべくミチルが降臨してきます。
ミチル爆誕!!
好きだった女の子が目の前に現れたら皆さんならどうでしょうか。もちろん今のユーリと同じく、別に好きな女性ができた時の話です。
昔は本当に本当に好きだったけど、時代が変わって違う女の子を好きになっていた。やっぱり昔に戻るか、今を取るか。昔の女性が自分を好いていてくれたなら尚更困りますよね。ましてや、自分の想像力が凄すぎて創造までしたとあっては・・・。
○理想少女は命がいくつあっても足りない?
デストロイ・ミチル
ミチルはユーリの作成したミチルノートが”何らかの力”で具現化したものです。まぁ、具現化してきたのはいいんですが、何かおかしいです。変です。ユーリがフーコに恋心を抱いていることはバレませんでしたが、とりあえず見つけたら殺す宣言しています。これが新機軸のヒロイン・・・なのかな?
ミチルは怪力で木を持ち上げます。さらには目からビームだって出します。全てはユーリの設定通りです。
残念ながらミチルノートは全部で99冊。そして、その膨大な設定資料集のどれかがミチルとなります。つまり子供の頃のユーリが怪力ミチルや目からビームを出すミチルを書いたのです。多感な時期を全てミチルに注ぎました。エッチな設定もミチルに与えています。
○選ぶのは主人公の役目
結局どっちがいいか・・・ということです。全身全霊を賭けて愛したミチル。そんなミチルを放ってでも選ぼうとした先輩。どちらがいいですか???
ミチルは元カノ
最後に選ぶのは主人公の役目です。正直、もうミチルでいいじゃない・・・と思うときもあります。しかし、「ミチルは元カノ」だと言い切ったユーリの将来性に期待したいです。
ただ、ノートまで作った女の子を”元カノ”と言い切るユーリの精神状況が気になります。一度は”コイツ・・・元カノなんだぜ”なんて言ってみたいですが、まさか妄想していた女の子を元カノ扱いするとは。
三角関係?
羨ましい・・・とは言いませんが、どんな恋物語になっていくのかは非常に楽しみです。まずは死人が出ないことを祈ります。
とりあえず、この先の展開も気になりますが、久しぶりにぶっ飛んだトンデモラブコメにワクワクしてます。いや確かに君町やGEもぶっ飛んでいますが、それとは違う”現実にありえない設定”というのが素敵です。こういうのを待ってたんですよ。
最初はマガスペみたいだなぁと思ってました。今では週マガにも馴染んで、なくてはならない作品になったと思います。また、数少ない黒髪ロングヒロインとして頑張ってほしいですね。俺は先輩推しですが・・・。