講談社漫画賞受賞!!新・王道漫画の進撃は止まらない「進撃の巨人・22話」※ネタバレ注意



講談社漫画賞受賞・少年部門とったどー!!

めでたい。非常にめでたいです。由緒ある漫画賞の1つでもある講談社漫画賞(少年漫画部門)に進撃の巨人が選ばれました。他の漫画も強敵ばかりでしたが、それを抑えての受賞。このマンガがすごい!の1位にも選ばれ、別マガが生んだ新機軸の王道少年漫画は、去年から今年にかけてKING OF 少年漫画としての地位を築いていきました。
きっと作者の諌山先生本人が驚いているのではないかという気がします。ただ、選評を読む限り、”まだ序章ではないか”、”設定が斬新”、”勢いがある”、”インパクト・衝撃がある”といった言葉が多かったわけで。漫画として面白いという文章が無かったのも事実。もちろんそれが前提なんでしょうけど、「乗るしかない、このビッグウェーブに」といった面が大きかったかもしれません。
しかし、選評通りまだまだ序章です。この勢いがさらに続くようであれば、面白い漫画として歴史に名を残すはずです。批判も見受けられる作品ですが、期待しています。





次は誰の番?

ページをめくったら死んでいた。そしてテレビゲームのように生き返ることが無い。そんな絶望だけが支配する世界が進撃の巨人という作品です。まー何度驚かされたかは分かりません。忘れた頃に巨人が大暴れしていますからね。
作品の中核を担う104期生が先月号のお話で配属先が決定しました。死んでしまったマルコ、憲兵団へ行ったアニ以外の全員が調査兵団に入団しています。巨人を倒すことに長けた新人が調査兵団に入る。こんな当たり前のシステムがようやく活用されています。そんな流れにしたのはジャンという存在が大きかったように思います。
訓練兵の時代から自分の身が守れればいいと憲兵団を志していたジャン。そんなジャンが巨人という恐怖に立ち向かおうと決めたからこそ、104期生のトップ10の多くが残ったわけです。彼が信じるべきは、異能のエレンか、超人ミカサか・・・。主人公級を信じつつ、巨人を呪いつつ、最も等身大の男が鍵を握る日は近い・・・?





長距離索敵陣形

調査兵団の切り札、それは22話のタイトルにもなっている「長距離索敵陣形」にあります。隊をひし形に展開し、一番外側の索敵判が巨人を見つけて・・・報告する。戦うのではなく報告するだけ。この主目的は巨人から逃げることにあり、極力戦闘を避けるからこそ生存確率が上がります。今更ですが、ここに”調査兵団”という名前の一端が見られますね。そういや駆逐兵団って名前じゃないし・・・。
報告方法が狼煙という原始的なものながら確実に生存確率が上がったというのも事実らしいです。そういえば、エレンゲリオンの使用による奪還戦の時にも作戦の成否報告で狼煙を使っていましたっけ。この世界では結構ポピュラーなもののようです。電子機器がない時代には必ず発達する伝達方なのかもしれません。


なお、陣形を開発したのはエルヴィン隊長だそうです。第1話で調査兵団がボロボロになって帰ってきたのを考えてみると、あの時代はまだ採用されていなかった可能性があります。ガムシャラにやっても生き残れないという知恵が生み出した最強陣形です。






ボスッ

まぁ、ダメな時はダメなものですが・・・。
戦わない陣形であるものの、奇行種が相手の場合などでは戦わなければダメな時もあります。馬の性能がどの程度かは分かりませんが、自転車くらいのスピードと仮定して、それに巨人は容易く追いついてきます。巨人からすれば、人間にとってGがカサカサするのを叩き潰す程度の感覚かもしれないですよね。あぁ、怖い怖い。


しかし、調査兵団もかなりの猛者揃い。何回もの遠征で生き残っている精鋭です。通常種、あるいは奇行種に対してもそれなりの戦果を出せる人間なわけです。しかし、それを上回る巨人が登場したら??というのが今月号のお話でした。




女型の巨人が・・・

女性の巨人ということですが、前の画像の巨人がそれです。
どうも知能もあるようで・・・鎧の巨人、超大型巨人と同等のようです。しかも女性型。表紙にも女性型っぽいのがいるなぁと思ったら、作品でも言及されはじめました。パッと見で女性だなと分かる風貌が特徴です。
そんな女性型の巨人が、自ら巨人の大群を引き連れて索敵陣形の右側を潰しに来ました。陣形は基本的に狼煙による意思疎通が第1条件。狼煙が無ければ敵の有無・種類が分からないわけです。もしかすると陣形右翼どころか調査兵団そのものが大変なことになりかねません。まずい、非常にまずい。





よりにもよってアルミン・・・

何でまぁそんな場所に最弱アルミンがいるのかと・・・。勝手な予想ではありますが、アルミンは長重要なキャラだと思うわけです。エレンをミカサを救える唯一のキャラだと思います。そんなアルミンが簡単にやられるわけがない・・・と信じたいんですが、この漫画の場合はどうなるか分からないので。
誰かが助けに来てくれることを理想として、できれば知能持ちの女性巨人という事実をエルヴィンにまで伝えてほしいものです。こういう時に携帯電話があればとか思ってみたり。



しかし、巨人がバラバラで動くだけではなく、今回のように引き連れられて軍勢となることもあるというのは驚きです。もちろん指揮するほどではないにしろ、広大な場所で一塊の巨人と遭遇というのはちょっと恐ろしいですね。多分、壁が壊される前でもなかったのでは???全ては超大型が登場してから・・・か。
何にせよ知能持ち巨人対エレンゲリオンが見れるかもしれない・・・というのはちょっと楽しみです。巨人の大群に対抗できるのは巨人しかいない。頑張れエレンゲリオン。人類の未来を守れるのは君だけだ!!



え、リヴァイ兵士長・・・?








オルオ(変人)





ミカサ(変人)


変なのに絡まれてるからちょっと・・・
オルオが服装と髪型をリヴァイ兵長のマネをしている事実に気づいたとき、あまりのキモさに驚愕しました。かわいそうな兵長・・・。



仲間を信じることを描き、そして生きるための術を身に付ける人類と、それを上回るイレギュラー性が描かれた今月のお話。なかなか楽しめました!!話題性の高さで評価され続けてましたが、まだまだ勢いは止まらない・・・と信じています。まだやれる、まだやれるさ。次はどの賞に選ばれるんだろうね。




あと、来月には5巻が出るとのことらしいですよ。amazonには見つからなかったけど本当なのか・・・?



※追記
ちょっと教えていただいた考察が面白かったので紹介。



マルコは立体起動をつけていなかった

よくよく考えてみると、マルコが死んだ場面て誰も見ていないわけで。さらに奪還戦という重要な戦いの中で立体起動を付けていなかったというのが非常に不自然です。
ハンジが荒れ狂った巨人殺しの犯人の立体起動が不明である点を踏まえると、マルコの立体起動装置が使われたという考えは非常に面白いですね。その場合、巨人というよりはヒトによる犯行になりますが・・・。おお、怖い怖い。