あの日見た巨人の恐怖を僕達はまだ忘れられない。「進撃の巨人・21話」※ネタバレ注意



進撃のモンハン・・・?

進撃の巨人と有名ゲーム・モンスターハンターがコラボすると聞いて楽しみにしていました。まぁ、実際のところ、モンハンのスピンアウト作品に巨人コスが登場するといったものでした。これってすごい・・・んだよね???(←ゲームのことはサッパリ
でも、もしもモンハンで巨人を倒すことができたら?と思ったらちょっと楽しみですよね。その場合はモンハンを買うに違いありません。講談社さんはよく分からない展開をしてくるので、何が起きるかは分かりませんが・・・。いまだに巨人フィギュアが誰得だったのか分かりかねます。例えばもう少しキャラが育ったらカードゲームとか面白いと思うんですけどね〜。



さて、進撃の巨人の魅力は?と問われた時に実は結構悩んでしまいます。最近は色んな人からも読んでますよ〜とか言われるようになって嬉しい限りですが、そのキッカケでもある進撃の巨人の魅力を伝えきれていないことは憂慮すべき事態です。もし本当の面白さを知りたいのであれば、ダ・ヴィンチさんあたりを読まれたほうが・・・。




そんなわけで、最近は「進撃の巨人とは?」と問われた時に「10人が100点を付けた漫画ではなく、1万人が60点”以上”をつけた漫画」と答えるようにしています。
この回答に対して皆さんがどう思われるかは分かりませんが、この時代にあって、多くの人が進撃の巨人を読んでそれなりの評価をしたという事実が一番スゴイことだと思います。面白いか面白くないかを判断するためには、まず”読む”ことが重要であり、何の後ろ盾もないまま、その舞台に立った漫画であるということが重要ですよ。






そんな皆大好き進撃の巨人の21話目ですが、ついにエレンたち訓練兵が次のステップへ進むところまでやってきました。



調査兵団に入りたけりゃあ死ぬ覚悟で来いや!

エルヴィン・スミス調査兵団団長による大演説会が開かれ、104期生から調査兵団へ志願する人間を募りました。もちろんエレンについてはリヴァイ様の犬としての仕事があるため調査兵団が確定。そうなると前々から希望していたアルミン、エレンがいないと禁断症状が起きるミカサも確定となります。
1巻から言われていますが、どうやら本来は成績順で行きたい場所を決めることができるそうです。一番人気は安全な憲兵団であり、エレンたちもその資格を十分に持っていたわけです。裏を返せば成績に関わらず調査兵団であれば誰でも入れるわけで・・・。


ミカサ、ライナー、ベルトルト、アニ、エレン、ジャン、マルコ、コニー、芋女、クリスタ姫の10人が104期生のトップです。これにアルミンと、ソバカスを含めた12人が中心人物として描かれていますが、マルコについては既に死亡しています。さらに上述した3人も抜いた8人が不確定状態でした。





結論から言うとアニ以外の全員が残っています。
最初は憲兵団に入りたいと言っていた者も、巨人と遭遇して心が折れてしまった者も・・・。104期生の調査兵団希望者は21人。これが多いか少ないかは分かりません。もっと言えば彼らが勇敢か無謀かすらも分かりません。しかし、ここから後に引けないとエルヴィンの前に立ち上がった21人が死に立ち向かうことなりました。



彼らは今までの訓練兵と違い、”巨人の恐ろしさ”を体験しています。最後まで後悔していたのはジャンです。泣きながら残ったのはサシャです。あきらめ半分なのはコニーです。他にも震えながら残ったメンバーばかりです。


調査兵団は死と直面する部隊です。死ねと言われるに等しい部隊なんです。


進撃の巨人は壁や巨人といった設定が面白いのか?巨人に食べられるかもしれないという恐怖を味わう漫画なのか?この漫画は決してそうではなく、どんな絶望にあっても立ち向かうことを描いた漫画だと強く思います。
巨人を駆逐すると誓った主人公。外を見たいと願った友人。それらに賛同した仲間。どんな困難な状況であっても彼らが立ち向かう姿勢と勇気を描いています。半泣きになりながら、命を賭す覚悟で次の舞台へと進みました。正直・・・ちょっと泣けたよね。






進め!進め!!
強いて言うなら、進撃の巨人”たち”と言ったところでしょうか。ウォール・マリア奪還への次の物語が始まります。来月も楽しみですね!!






以下、少し雑感。




エルヴィンかっこいいね〜・・・って、マークが違う!!?調査兵団は羽根のマークなのに、訓練兵の剣のマークをエルヴィン団長が付けています。初歩的というか何と言うか・・・。諌山先生も忙しくて間違えたに違いありません。
しかし、エルヴィンの大演説については謎が多いですね。例えば「人類のために頑張ろう!」と言えば倍くらいは入ったんじゃないかと思うわけですよ。確かに巨人への恐怖を植えつけられていますが、それでも撤退戦も奪還戦も生き残った兵ばかりです。鍛えればもう少し期待できると思うんですが・・・。
もしくは本当に調査兵団に入りたいと思う人間以外いらない=精鋭部隊で何かをしたい???ということでしょうか。それもこれもエレンという期待が大きいからこそかもしれませんね。人類への恐怖であると同時に、人類の希望になるかもしれない人材を得たことは大きいです。


あと、エレンパパの秘密の地下室を紹介した時の何かを探すような描写も気になるところ。前回の話で言っていた本当の敵と関係があるんでしょうか?情報を少し流して尻尾を掴もうとしたとか・・・。変態しかいない調査兵団にあって、エルヴィン団長は色々と気になりますな。




追加の話で、アニが残るとは思わなかったけど、ライナーといい仲なのかなぁと想像していたので予想はずれでした。というか、憲兵団に入っても超大型巨人が出現する確率がある時点で安全とは思えませんが・・・。調査兵団が戻ってきたら絶望の街と化していないことを祈ります。
あと、マリア奪還に20年くらいはかかるとエルヴィンが言っていたので、次号からいきなり数年後だったりしてね。