100万人漫画のこれまでとこれから・・・。正直、謎は深まるばかりだよ。「進撃の巨人・4巻」

進撃の巨人が4巻累計で400万部を突破しました。4で割ると100万部・・・。これは100万人が読んでいると言っても過言ではありません。2010年の話題を全て持っていった最強漫画『進撃の巨人』。2011年も進撃が止まることはありません。この作品は漫画の歴史を変えてしまったかもしれません。


最新4巻ではエレンゲリオンを使用したトロスト区奪還戦を描いた14話、過去話を詰め込んだ15〜17話、エレンの今後を占う新たなスタートとなる18話が収録されています。4巻のレビューを・・・と思ったのですが、内容が濃すぎて正直無理です。なので、話の内容については毎月のレビューに全て委ねることにします。

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もうね・・・、過去話は「シリアスな笑い」に特化していたと言うかね。諌山先生が狙って読者を笑わせようとしていました。もしかすると、1巻〜3巻までの巨人に対する恐怖を前面に押し出した漫画ではなくて、こちらのシリアスな笑いが得意だったのかもしれませんね。




○これまでの話題
1巻〜3巻を再度読み直していて気づいたことなどを少し。まず、せっかくなので表紙裏の全文を再掲載しておこうかと思います。超絶ネタバレを含むので読み飛ばし推奨です。裏表紙って何のこと??って人はググってください。

↓↓↓見たい人は反転で↓↓↓



巨人の圧倒的な戦力になすすべもなく人類は新天地への航海を余儀なくされた。
このとき人類のほとんどが死滅したがその大半は人同士の手によるのであった。
巨人の出現により住処を失い逃げ惑う人々。
船に乗れたのはごく少数の権力者たちだけであった。
航海は難航を極め、約半数が目的地に到達することなく消息を絶った。
新天地にはもともと長大な壁が用意された。
新大陸・・・ここを我々は神聖なるものとして崇める。
この壁の中には人類の理想がある。
この壁の中に永久に争いのない世界をつくろう。



↑↑↑見たい人は反転で↑↑↑

で、そういえば不思議だなぁと思ったことがありまして、1巻の第1話「二千年後の君へ」というタイトルについてです。たいした話ではありませんが、『二』という数字にだけルビがないんですよね。漢数字の2だと思いますが、まさか違った意味だったら・・・と深読み中。


以上が1巻から3巻までのお話で、以下では4巻で気になった点などをいくつか書きたいと思います。




○裏表紙の謎
裏表紙についてです。裏表紙にはエレンたちを含めた10人の訓練生が描かれており、2巻では何故かエレンが黒く塗りつぶされる(=死んだという意味?)という絵が描きこまれていました。ちなみに4巻では誰も消えていません。




1巻でエレンが巨人に食べられる⇒2巻で黒くなったことを考えると、4巻中で死んでしまったマルコは5巻で反映されるのかもしれませんね。表紙だけで結果を判断させないよ・・・という意向があると思われます。
しかし、マルコが最初にいなくなるとは思えませんでしたねぇ。あれだけマルコのいい話が出てきたと思った次のページで命を落としていた。次のページをめくるのが怖い、ドキドキしてしまう。何度読んでも進撃の巨人はそこを忘れさせません。




○訓練兵システム




エレンたちも言っていますが、訓練で強くなった人間が内地に行けるシステムになっています。これは落ちこぼれが駐屯兵団や調査兵団へ行くという意味です。どこかの国と一緒でシステムを変えることが難しいのかもしれません。利権絡みかな??
そんな中で対人訓練があるというのは面白いですよね。巨人ではなくてノーマルの人間と戦って点数を稼ぐ。裏を返せば対人に強い人間が内地に行くとも言えます。最終的に人を押さえつける技術に長けた人間を内地に置いておく=内乱を抑える??とまで言うのは暴論ですかね。
ただ、王政府が壁の外までの全てを統括しきれていないのは予想がつきます。その最たる例が憲兵団だと思いますが、割と外側の人たちからは嫌われている描写が多いですね。




父親の謎




無駄話へのコメントを見ると大多数がグリシャ=超大型巨人と思っているようです。展開として面白いのですが、メリットがないという意見にも非常に納得しています。よほど内部への反乱意識があったと思えば・・・?グリシャの研究室に行ければ謎が解明できるかもということですが、そこまでの道のりの方が大変そうですよねぇ。





また、訓練所でエレンたちを教えていた教官がグリシャを知っているというのが謎を深めます。グリシャとはどこで知り合ったのか、さらにエレンに対してどういったことを思っているのかが気になります。それと、エレンのベルト金具破損が偶然か必然かも今後見極めていく必要があるかなぁと今は思っています。変な思惑がなければいいですが・・・。
あと、どうでもいい話ですが、教官が恫喝するシーンでそこを横切るメガネのおじさん?がいますけど、この人は1巻でエレンに巨人の倒し方を教えている人です。





○巨人について




巨人化しすぎると一体化するようです。他の巨人たちも最初は人間で一体化してしまった・・・???





○クリスタ可愛いよ、クリスタ




20話近くなった今でも訓練兵の中での一番の謎はクリスタだったりします。それほど強そうには見えないのに10傑に入ったこと。さらにはソバカス女との関係性。全く出てこない活躍等々。非常に不思議な女性です。1巻で10傑に選ばれた後、驚いた顔をしていたことからソバカス女によって10傑入りになったのでは?という予想が立ちます・・・が、メリットなんてあるんでしょうか。
また、過去編で出てきていますが、サシャを救っています。そこからサシャが奴隷化するのかと思いきや、過去編の終盤ではサシャは別グループに属しています。というか、1巻からほとんど絡みもないです。いつのまにハブられたのか・・・。





○雑感




ここからは個人的な感想ですが、4巻の特に冒頭は進撃の巨人というタイトルをようやく反映した内容だったと思います。巨人がやってくるではなく、巨人となったエレンが逆に”進撃していく”という作品になりました。いつも言っていますが、この作品は巨人に恐怖する人々を描いた漫画ではなく、絶望に立ち向かう精神力を正直に描いた漫画だと思っています。だからこそ、この漫画は輝いていると思っています。決して設定がすごいとかでも、マイナー漫画の中でも突飛だからでもありません。


4巻からは巨人対人間という話題から逸れて、訓練兵たちを描き始めました。本流とは関係ない話が多いですが、それぞれの事情と思いが見て取れて、俺はとても好きな内容でした。今のうちに描いておかないと後々薄くなる可能性もありますからね。10傑がどれだけ生き残るのか、10傑がどういった活躍をするのか。楽しみな内容の1つです。


最後にはなりましたが、いくつか進撃世界の設定について触れたいと思います。
そもそも電気はありません。明かりもガスによるものではないかと思われます。鉄はそこそこにあること。火薬はあること。さらに、メガネを作るだけの技術はあること。不思議な世界だなぁと思います。以前、知り合いと「進撃世界にブラはあるか?」という話題で盛り上がったのですが、そこそこの生活をしていることからあるという判断をしています。あと、無駄話のコメ欄で空を飛べば・・・なんていう意見もありましたが、そもそもそんな機器はありませんよ。




しかし、これほど話題になる作品が別マガから生まれるとは誰が思うでしょうか。ここからどこまで成長するのか・・・キャラも作品も。





サシャはどうしようもないけどねw






個人的な連絡です。
1.進撃考察の同人誌出ています。COMIC ZINさん(http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=7820)にて委託していますが、そろそろ販売も終わるころかと思います。もし欲しいという方がいれば是非よろしくお願いします。無駄話でも書いていない内容、さらには進撃の伏線もほとんど回収しています。
2.知り合いの絵師さんがpixiv内でというのを行っています。作品の内容を語るというのもいいですが、こうやって絵で色々と表現していくというのも面白いですよね。興味がある方は是非どうぞ。