血の繋がっていない妹がこんなに可愛いわけがない・・・とか言ってみる「いもうとデイズ」

アフタヌーンで現在連載しているげんしけん 二代目」ですが、どうやら限定解除(期間を縛らない)になったようです。確かに今のアフタにとってもメインコンテンツになっており、いい流れだと思います。10巻・・・つまり二代目の1巻が5月に発売決定という朗報もあるだけにまだまだ楽しみな作品です。
初代のげんしけんからずっと好きなんですよ。オタク分野がそこそこ一般に広まってきた頃だったと思いますが、そんな自分がリアルタイムで読んできた作品を、今の子はどう読むのか。今の子にとって初代げんしけんはどう映るんだろうか。どう見えるんだろうか。それがちょっと気になってます。二代目って初代とはちょっと違う方に特化しているように見えるので・・・。





・・・というわけで、メインヒロイン(?)の斑目さんが初代に残した名言を持ってきてみました。




血の繋がっている妹なんて要るわけない







・・・せっかくなので準備しました。




血の繋がっていない妹ができたら?というお話がアフタヌーンで連載していたんですよ。タイトルはいもうとデイズ。最近終了して今月最終巻が出ています。これが非常に素晴らしい作品でした。
貧乏ホストとして生活していた主人公の悠太のところに、いきなりフィリピン人の女の子・ディアナがやってきます。自分の父親が子持ちのフィリピン人と結婚し、生活が大変になるからと父親から押し付けられ、そこから奇妙な生活がスタートしていきます。



悠太とディアナ・・・2人は仲良し!

最初の頃の2人はそれはそれはもう大変でした。そもそもディアナに日本の常識がないこと、さらには日本語もあまり上手ではないことが大きかったように思います。最終巻でもディアナの言葉はカタカナだったりするくらいですから・・・。
2人の共同生活や学校での生活。ディアナにとっても悠太にとってもかなりのストレスが溜まる環境です・・・。いや、1巻から言えば”だった”んですよ。



妹に何してくれとんねん

ディアナが暴漢(靴下を集めるのが趣味)に襲われそうになった時、真っ先に助けに行き、怪我をしつつもディアナを救出しました。一人っ子だった自分としてはどれだけ妹や弟が大切になるのか分かりませんが、血が繋がっていないとしてもこれだけ心配できれば家族であると言っていいんじゃないでしょうか。こればっかりは1巻から読み続けていくと、その成長の過程が分かります。


そして最終話に向けて、この2人の関係も変わってくることに・・・。



兄と妹のキス・・・?

結局は未遂だったんですがね、家族的な愛情から徐々に恋愛的な愛情へと変化していきました。この時、悠太とディアナの年齢差は18歳。ホストが小学生に本気で恋をした。そんな展開になっていきます。もちろんそれはディアナも同じであり・・・将来的にお嫁さんになりたいと願うようになります。
悠太という人間はホストをやっている身でありながら非常に優しい性格をしています。お客さんには本気で相談にのり、お金を搾り取れない人間なんです。ディアナもバカなことをやりつつも、全ては悠太のため・・・ということが多いです。この二人なら血のつながりがあっても、こういう結果になったんじゃないかなぁと思ってみたり。




しかし、ディアナの母親がフィリピンへと戻ることを決意=離婚を決意します。そうなるとビザの関係上、日本に滞在することができないため悠太とディアナの生活も終了することに。そんな事実を受けてディアナもショックを受けます。こういった場合、子供に選ぶ権利もなく・・・。



帰るのは嫌です

でまぁ、ここからの展開が素敵でした。ここまで言ってしまうと、そこそこ予想できるとは思いますが・・・。最初のとんでもない物語から、家族の大切さ、そして妹との禁断の恋へと変わっていく作品となっています。
悠太とディアナだけの生活でかなりの貧乏暮らしではありますが、それでも幸せだと思える何かがありました。血のつながりを超えた、もっと大切なもの・・・お互いを大切にできる気持ちがこの作品にはあります。相手が親でも兄弟でもいいと思います。いもうとデイズを読むと、自分の家族をちょっと大切にしたくなるかもしれません。





兄と妹ものを最近よく見かけるようになりましたが、やはりそこは兄妹としての関係性を乗り越えなければいけないという難しさが作品を面白くしているのかなと思います。いもうとデイズは、そこに外国人であることや急にできた妹であること、さらには18歳差という壁が出てきます。悠太自身も家族という関係性に憧れ(小さい頃から祖母のお世話になっていた)、そこにディアナという存在によって自分が求めていたものを見つけます。


斑目さんにも妹ができたらきっと・・・と思いつつ、そんな展開なら俺に起こってくれないかなぁと夢見ています。血のつながりなんて関係ありません。妹であるという事実だけが全てなんです。そんなわけで妹募集しておきますね。いつでも言ってくれればお兄ちゃんになるからね!!




同じ作者さんの神社のススメもオススメです。次回作に期待!!