ちはやふるの原点は団体戦なんですよ「ちはやふる」

青春っていいですよねぇ。黒歴史満載なこともありますが、取り戻せない輝いた時代なだけに過去を振り返るとどうしても眩しく見えてしまいます。たった今青春を謳歌している皆さんは輝いていますか?燃えていますか?犯罪じゃなければ何をしても間違いじゃないので真っ直ぐ進んでほしいものです。
20代後半を目の前にし、若者たちが輝く漫画を読みまくってます。恋愛やスポーツや勉強だって何だって。そんな漫画を読んでいます。意外とマイナーなものに打ち込んでる漫画を読んでみると、何かに熱中するのは誰だって変わらないのだと思います。色々と多ジャンルが確立されていますが、マイナー(と言ったら失礼なのか・・・?)なものの中での一番のオススメはちはやふるです。



競技かるたはかっこよかった

いや〜読んでみないと分からないことって多いですよね。世の中には知らないことだらけですが、それを漫画で教えてもらうことは多々あります。ちはやふるには競技かるたの奥深さを教えてもらいました。元々、百人一首なんてお遊び程度のものでしかないと思ってたんですが、全然違いました。熱い、熱すぎる。主人公の千早たちがやっているかるたは、高校野球にも高校サッカーにだって負けていません。
そんな中、競技かるたもお遊びのかるたも全て同じだという主人公たちの考え方がとても好きです。もちろん高度化していくほどに苦労も増えていきます。


全国大会の初戦は千葉の外国人チームでした。次の試合で高校生クイズで有名なチームとの対戦。・・・って、まともなチームと対戦してないじゃん!!普通のチームはどこだww
この漫画ではかるたやってる人は変な人が多いという偏見を植え付けられそうです。特に強ければ強いほど変人が多そうに見える・・・。ただ、女子が可愛いのだけは救いですね。ちなみに12巻で出できた中では兵庫代表の逢坂恵夢がオススメ。



焼き払われればいいよ(ニコッ)

炭酸買ってきてと言われて単三電池を買ってくる天然系。そして俺の好みである(←重要)メガネっ娘。そしてそして、このSっぽい発言ですよ!!ああ、この鼻っ柱をへし折りたい・・・。


以前は千早が勝手に倒れて描かれませんでしたが、今回は他チームをじっくりと描いています。色々とキャラやチームが出てきてもこの漫画ではしっかりと描いているのが好印象。
最初の外国人チームはかるたを楽しむことを描き、高校生クイズチームでは青春っていいよねと思わせてくれます。どちらも団体戦という枠の中でこそ活きるテーマです。一方、孤高の天才を貫くクイーンこと若宮詩暢から言わせると・・・



団体戦は(競技)かるたを好きじゃない人間がするもの

ここまで言われると変な説得力があります。結局は1対1の勝負。サッカーやバスケのように誰かと一緒に強くなるのは非効率であり、誰かを気にする時間を自分に使ったほうがいいということでしょうか。
しかし、ちはやふるの、千早の原点は新と太一と一緒にやった”皆でやるかるた”です。皆で強くなりたいという願望が千早を強くします。ここにクイーンとの対比が現れています。果たして団体戦を通してクイーンの域に行けるのか・・・。また、そんな千早だからこそチームの仲間たちも(少なくともかるたに関しては)信頼しています。
逆に言えばクイーンは団体戦をしていません。これも一つの青春ですが、繋がりある青春とどちらに軍配が上がるやら・・・。


あと、千早の関係しないところで、クイーンと新の関係がちょこっと出てきています。クイーンは子供の頃、新を目標にしていた節があり、もし新もかるたをやめていなければ・・・と思ってみたり。余談ですが、クイーンの名前にもなっている「しのぶれど〜」の歌って、恋という言葉が出てくるんですよね。もしかして新に対して・・・??と思ってしまいます。そんな新もトラブルに巻き込まれ、クイーンに救われる一幕もありました。
チーム内でも、試合にも出ずに駒野君が偵察部隊に出ていくことに対して不協和音が聞こえてきました。それは13巻でじっくりと描かれると思いますが、団体戦では青春を、個人戦ではそれぞれの関係を描いているように思います。


かるたの面白さも、恋愛も、青春も。色んなものを混ぜていながら、全然くどくないリズムで読める作品になっています。果たしてこの漫画でどの程度かるた人口が増えたのかが気になりますが、漫画として名作なのは変わりません。新との邂逅、団体戦の行方、個人戦の行方、そして恋愛の行方・・・。まだまだ目が離せません。