素敵な相方がいればどんな人生でも素晴らしくなる「ヨメキン」

こういったブログをやっているからか、もしくは絵が全く描けないからか分かりませんが、一番尊敬してしまうのは漫画家さんという職業です。売れている売れていないに関係なく、漫画家であるということが既に俺にとって1ランク上の存在です。漫画が好きな人にとっては、漫画という存在が人生の糧であり、少なからず自分の人格や人生を作ってくれているものと推察します。
最近ではtwitterをやる漫画家さんが増えて、どんなことを考えているのか、どういう人物なのかを知ることができます。さらにはtwitter上で会話なんてことまで可能になっています。とても便利な世の中になったものです。自分の好きな作品を描いている漫画家さんのことを知ることができるなんて素晴らしいですよね。

最近では漫画家漫画な作品も増えてきました。漫画という表に出てくる作品の裏側は一体どうなっているのか?という好奇心を満たしてくれます。さらに一歩進んで、架空の漫画家ではなく、自身を描いた漫画という分野もありますね。講談社ではありませんが、魔神ぐり子先生の「楽屋裏」とか超好きです。講談社でも色々とありますが、最近ではイブニングに連載中の「ヨメキン」が面白いです。




ヨメキン、正式?には「ヨメとド近眼」という名前であり、作者の葛西りいちさんと旦那さんのド近眼さんの普段の生活から馴れ初めなどまで包み隠さず描いた作品です。葛西りいち先生はご自身のHPでアシ時代や現在の漫画家活動の報告を行っています。小学館さんや竹書房さんで漫画を出されていますが、ヨメキンはその延長線上?のお話です。




講談社に葛西先生を引っ張ってきたM中さん

半ば無理矢理な日程で連載化をごり押しされたそうですが、それでGOを出そうと思う編集者さんと何とかしてしまった葛西先生すげーなと思いました。それまでやっていた葛西先生の日常だけでなく、その作品に出てくる旦那さんとの夫婦ものをという発想もなかなか・・・。要約するとイブニングすげーなです(←?


読んでみると、面白いというか・・・何かホッとしてしまう作品になっています。ヨメキン前の作品でも仲はいいなぁと思っていましたが、結構ラブラブな馴れ初めだったり、現在の生活もおしどり夫婦感がプンプンしています。要約するとそんな部分まで描かせるイブニングこえーなです(←?
もしかして編集さん(M中さんとリストカッターY山さん)は葛西先生の内情を知り尽くしきっていたりしてw 身を削るというのはまさにこのことでしょうか・・・。


でも、どんなカップルであったり夫婦であっても、それぞれの付き合い方にはドラマがあるもんだなぁとも思います。例えそれが漫画に関わる人であっても何ら変わりないものだなぁ・・と。




17話は特に珠玉の名作でした。先が分からない職業をしている夫婦の何かいい場面を見てしまいました。作中ではダメな夫のように描かれていますが、いきなり良話が入ってきてそのギャップに萌えます。もちろんド近眼さんにだよ。
自分より収入の多い漫画家のヨメさんに、何かあったら自分がバイトでも何でもするから頑張れって応援してあげる姿が猛烈にかっこよかったです。2人には愛があります。多分、お互いにこの人で良かったと思っているのかなぁと思います。例えド近眼さんのフィギュアが葛西先生の収入によるものであったとしても・・・。エロいものも葛西先生の収入によるところが大きかったとしても・・・。



余談ですが、ファミ村さんが好きです。



ファミ村さん

この笑顔の下にどんな感情が渦巻いているのかを考えるだけでグッと来ます。ファンシー&ファミコンのファミ村さん。何があっても笑顔を絶やさないファミ村さん。本当に存在するのか一度見てみたいものです。というか、住んでいるファンシー部屋がどんなレベルなのか気になります。そしてファミ村さんと一緒に餃子の王将に行きたいです。オタクが嫌いだそうですが、俺はオタクじゃないので大丈夫だよね。
あと、気になるといえば作中に出てくるS先生って誰なんでしょうね・・・。


笑えて感動できて、さらにはアシスタントとしての壮絶さ?も見れて面白い作品になっています。もう1つ驚きを覚えたのは、葛西先生が俺と同い年ということでしょうか。こんな歳になったからか・・・同い年とか年下の漫画家さんがいることに改めて驚愕してしまうという。俺より年上の人たちも同じ気持ちになったりしたんだろうか・・・。
何か年齢が近いというだけでちょっと親近感を覚えつつ、俺が最近覚えた麻雀を一緒にして、あまつさえ勝ってみたいとか思うのでした(←調子乗りすぎ