輝く青春の集大成へ・・・「ベイビーステップ」

「リア充滅びろ！」と１日に１回くらいは心の中で叫んでいます。しかし、いくら心の中で叫んでも世の中のリア充がいなくなることはありません。さらにはバレンタインデーとかいうクソイベントも1ヶ月を切っています。俺の様な喪男さんにはやれやれ・・・といったところですよ。
余談ですが、母親がお菓子作りの先生なんかしているせいで、２月の頭くらいに知らない女子高生とかが家にいたりしました。俺のためのものならいざ知らず・・・。知らない男のためのチョコを知らない女の子が俺の家でチョコを作ってる。これは軽く殺意が湧くレベルですよ。

まぁ、リア充は滅びてしまえ！というのが結論ですが、それでも漫画でキャラクターたちが充実してる分には素晴らしいなと思います。特に高校時代なんて青春の花形じゃないですか。そんな時代に熱中できるものがあって、好きな女の子と両思いになれて・・・って、そんな漫画を読むだけで幸せになります。そんな青春を謳歌している漫画の中でも特にオススメは「ベイビーステップ」です。

主人公エーちゃん＆ヒロインなっちゃん
ナツの視線にようやく気付くエーちゃんと、実はずっとエーちゃんを笑顔で見つめてるナツ。とてもいい顔してるだろ・・・。この２人、最近付き合い始めたんだぜ。
この２人の誰からも邪魔しようがない距離感がすごく好きです。ＧＥなら次のコマでキスしてるレベルです。でも、そんなことはしない。それが２人の距離感だから。

今さらベイビーステップの紹介というのも変な話ですが、ご存知エーちゃんこと丸尾栄一郎が主人公のテニス漫画ですね。勉強をコツコツとしてきた中学時代から一転して、体力づくりのために始めたテニスにハマり、高校３年目にはプロを目指すための登竜門として全国大会優勝を目指しています。それを応援するのはなっちゃん（ナツ）こと鷹崎奈津。もちろんテニスプレーヤーで女子選手の中ではトップクラスの実力を持っています。

ヘタクソだった高校１年。サーブもまともに出来ない状態で大会に出たりもしました。レベルアップのためにアメリカに行ったりもしました。この漫画のタイトルは「ベイビーステップ」です。ベイビーの成長を止めることは出来ません。小さな歩幅から大きな歩幅へ―。今では台風の目となるほどの実力を持つまでになりました。

最新１５巻で対戦する相手は、全国レベルの選手の井出義明。全国優勝を狙うエーちゃんにとっては関東の大会とはいえ倒さなければいけない相手です。

ようこそ井出王国（いでキングダム）へ

井出の特徴は周囲を惹きつける魅力。言い換えれば「主人公性」とでも言いましょうか・・・。応援も井出ばかりで、こいつを応援しなきゃいけないという雰囲気を醸し出します。エーちゃんとの対戦では、交通事故の少年を試合前に救い、試合に間に合うかギリギリの中で走って登場してきたり。井出を知らなくても応援したくなる状況です。

・・・井出サイドで漫画描けるんじゃね？
読んでいると幻聴のように井出への応援の声が聞こえてきます。いーで！いーで！いーで！いーで！ひょーてい！いーで！いーで！ひょーてい！
会場中が敵になろうとも勝たなきゃいけないエーちゃん。例えどんな状況であっても勝たなきゃいけないのです。むしろ、井出に勝つことが今後のエーちゃんにとっても重要なものとなるかと思います。アウェイであっても自分を持って勝ってもらいたいです。

エーちゃんは常に考えることをやめない努力の人です。勝つために成長のためにただただ実直に努力をし続けています。しかし、１つ勘違いをしてはいけないのは、努力が全て勝ちに繋がるわけではないことです。ただ、勝つ人間は少なからず努力していることも事実なんです。この漫画ではそんな成長の過程を１つ１つ見せてくれます。修行とかではない、３年間の努力が結晶となって今のエーちゃんを作っているのだと思います。

・・・そんなところにナツも惹かれたのかなぁ。

このシーンがすっっっっっっっっっっげー好き。残念ながらナツの心情が出てこない漫画なので、どういう気持ちで、どういった勢いの付け方で告白をしたのかが気になります。
文化祭で友達にナツとエーちゃんは付き合ってるみたいだと言われ、「何て言ったらよかった？」とナツがエーちゃんに聞いたこともありました。自分の気持ちを言わずにナツの気持ちだけを聞こうとしたエーちゃんに「ずるい」と怒ったこともありました。「す・・・」まで言ったエーちゃんがタクマに邪魔されたこともありました。

時間はかかりましたが、ようやく２人は恋人同士です。これも１つのベイビーステップなんだろうなぁ・・・。

勉強して勉強していい大学に入るレールに乗っていたエーちゃんが、それらを捨てて乗り込んだプロテニスプレーヤーという道。真剣に取り組んだ時間が全国区プレーヤーとしてのルートを切り開き、そして自分の好きな女の子と両思いにまでなれました。エーちゃんの青春は輝いてます。キラキラ輝きすぎて眩しいくらいです。そんなエーちゃんにとって、いい終わり方になることを期待します。

とりあえず、次こそはベイビーを作るステップを学んでくださいね（酷

勝手な予想ですが、ピンチになったエーちゃんを救うのはナツの応援じゃないかと思う。