大好きを突き詰める咲香里という生き様を見よ「はじめてだってば!」

講談社の男性向け雑誌っていくつあると思いますか?実は15誌程度(不定期とか含む)あるんですよ!!漫画誌を出版している中でもかなり多いですけど、皆さんはその中の何誌くらい読んでいるでしょうか。もちろんどの雑誌も面白いのですが、あえて2011年のトレンドは月刊ヤングマガジンだと言いたい。何がいいって、新人、中堅、大御所を含めて全力感が漂っているんですよ。読んでもらえば分かると思いますが、読み捨てる部分がないです。きっとはまります。一歩先行く男なら月刊ヤングマガジンで決まりだねっ!


まぁ、そんな月刊ヤングマガジンの中でもイチオシ、というか俺の大好きな漫画家さんが描いている漫画なんですけど「はじめてだってば!」が素晴らしいです。




何でもそうですけど、「はじめて」ってとっても大切です。未知の世界への第一歩、それが人をまた大きく成長させるものだと思います。皆さんの思い出にある「はじめて」は一体何でしょうか。また、今年やってみたい「はじめて」はどういうものでしょうか。思い出すこともこれからのことを考えることも重要ですが、まずはこの作品でも読んで青春のはじめて物語で色々と想像してみてはいかがですかね。


クサレ縁と言ってもいい野球少年の高木と、バド少女の加奈の恋愛はじめて物語です。16歳という多感な時期に高木の告白から2人は付き合い始めます。




高木の方は野球部でも期待される選手で、典型的な「しっかり者」な性格。一方の加奈はちょっと女の子らしくない悪く言えばガサツな、良く言えば「ハツラツ少女」な性格をしています。特に加奈は今時の女子高生(?)のように異性との付き合いに敏感ではなく、むしろ「付き合うって何よ?」というレベル。ちょっと生き方が動物的であり、周囲曰く”レッサーパンダ”だそうです。いやらしいことまでしたい今時のオトコの子な高木からすれば・・・ちょっと物足りない?

















友達の教室エッチを目撃して挙動不審になる加奈

咲先生ェ・・・・・・。
咲香里先生といえば週マガで連載していた「スマッシュ!」が大人気の偉大な漫画家さんですが、その本性はバド好きの可愛い女の子好きです。バドと女の子のことになったら獣に豹変します(おい
スマッシュ!もそうでしたが、前の作品であったやまとの羽根からしてバドへの愛が詰まっていました。特にスマッシュ!という作品に限って言えば、どれだけ咲先生がバドを愛しているかを表現する場となっていました。もちろんそんな咲先生大好きだぜ!!また、バド漫画以前はちょっと(でもないか?)エッチな漫画も描いており、その種の造詣に深いものがあります。


実は咲先生にとってもこの漫画は「はじめて」が多いそうです。1つはデジタルでの漫画がはじてめてということ。もう1つは”普通の恋愛漫画”が初めてだそうです。何を持って普通なのかは意見が分かれるかと思いますが、確かに本当に純粋に恋愛だけを取り上げています。この中には何の柵もない2人の物語が綴られています。



はじめてのちゅう

スマッシュ!は本当に好きでした。今でも続いていてほしかった作品ですが、あえて言わせてもらうと週刊としての弊害があったなぁと思います。元々、週刊連載にヒーヒー言っていた咲先生ですけど、週刊最大のメリットであるテンポのよさはありました。ただ、やまとの羽根時代にあった「間の取り方」が消えていたように思います。無いからといって悪いことではないと思いますが、結構その部分は咲先生の良さだったかなと。
で、月刊という舞台に来てその良さが復活したなぁと思います。*1週刊で描いていたこともあり、週刊連載の実力があると認識されてたまにお話があったりなかったりという話題をどこかで見ました。毎週見れる喜びも感じたいなと思いつつも、咲先生の本気を出し切った作品を見たいと思う自分にとっては嬉しい悲鳴です。咲先生にとっては・・・。


スマッシュ!を描いている時はバド漫画だぜ!という部分で生き生きしていました。はじめてだってば!では漫画をのびのびと描く部分で楽しんでいるように見て取れます。



もう毎号毎号「高木め・・」と思いながら読んでいます。ただ、ちょっとこの青春を羨ましく思う自分もいたり。
リア充滅びろ!!

*1:スマッシュ!はその部分で勝負をしていない。違う良さがあったと思うんだ。