きのう何食べたかは覚えてないけど、この漫画の面白さは忘れられない「きのう何食べた?」

最近歳のせいかもの忘れが酷いです。例えば人の名前をど忘れするんですけど、これって社会人にとっては致命的な能力欠陥ですよ。いやー困った困った。
そういえば昔の話ですが、学級委員をやっていた時に席替えをしたわけですよ。クジを引いてて、女子が「○番です」と言うわけですよ。それに対して「あれ、名前何だっけ・・・?」というやり取りをこの27年の人生で3回ほどやっております。その時の周りからのBOOO!には今でも心が痛みます。いや、もちろん俺が悪いんですけどね・・・。


一番まずいなぁ・・と思うのは、「昨日何を食べたか」が思い出せないことでしょうか。これが本当に本当に思い出せないんですよ。
まぁ、会社帰りに寄って帰るスーパーのお惣菜を買って食べる夕飯。いつも行くお店のローテーションのお昼。唯一変わらない朝の食パン。全然特徴がない・・・。


ちょっと余談がすぎましたが、そんな俺にぴったり(?)な漫画がよしながふみ先生のきのう何食べた?です。




料理漫画というジャンルは本当に作品が多いですよね。肉だけを追い求める漫画があれば、料理対決で審査が大げさだったり、タイマンはったり、政治的なメッセージ性の強い漫画もあります。きのう何食べたが連載しているモーニングですら、クッキングパパという大御所がいます。


そんな中でこの作品が持つ独特の色といえば・・・・



We are gay※有○裕子の旦那風に

主人公がゲイです。まぁ、よしながふみ先生なので・・・。
公式HPによれば

これは、都内某所2LDKに男二人暮らしで住む、筧史朗(弁護士)43歳と矢吹賢二(美容師)41歳の「食ライフ」をめぐる物語です。
ちなみに1ヵ月の食費は2万5千円也。

とのこと。40以上なのに俺より若く見える・・・のは気のせいですかね?
話の内容は半分が料理シーンで残りの半分が自分達の生活を描いています。ゲイであるという部分に対しての諸事情や、料理についての人付き合いなど様々ですが、意外と話が進むことが多くて驚きです。さすがはよしなが先生といったところでしょうか。


それにしても二人暮らしで食費が2万5千円ですって。ちょくちょく外食をしている人間からすればちょっと驚きの金額です。それもこれも、主人公の筧による節約手料理が大きいです。共働きで料理をするのって大変ですよね。片方が必ず定時に帰って料理をしなければならないわけですから・・・。筧の職業は弁護士ですけれど、そんな忙しそうな仕事でも、その手料理のためだけに定時で帰っています。すごいです。




この作品でも色々と料理が出てきますが、俺はがっつりな料理よりもちょっと残り物で作ったよって料理が好きです。


中には実際に作中レシピを再現しているサイトさんもあるんですけど、実際の写真で見るとまた一段とおいしそうですねぇ・・・。


この作品は特に料理がメインというわけじゃないんですよね。あくまでオチに使われる程度です。メインは登場キャラたちの日常生活、それもゲイであるという日常生活です。ただ、そのオチでしかない料理がいいアクセントになってるんですよね。俺もこんな料理が毎日出たら、何食べたか忘れないのに・・・。
同居生活をしていると「相手」がいるわけで。その相手がおいしそうに食べる姿がある料理漫画はいい作品です。それが男でも女でも・・・。作ってくれた相手に、今日の料理は美味しいね。昨日の料理も美味しかった。明日の料理はこうなるといいなぁ・・・なんて話し合えたら、その日一日は最高ですよ。


で、結局何が言いたいかというと、誰か俺に料理を作ってください!!できれば女性でお願いします。