衝撃に次ぐ衝撃、真のヒーローは遅れてやってくるんだぜ！！「進撃の巨人」
別冊少年マガジン（以下、別マガ）を読んでる一般人はどれくらいいるんだろうか・・・と思う今日この頃です。特に進撃の巨人がかなり話題になっているようですが、やはり雑誌よりも単行本の方が売れているような気がしてなりません。
そんなこともあってか、別マガの表紙は実績のある漫画家さんの作品か進撃の巨人ばかりな気がします。売れるようにグラビアを使うのと一緒で、手にとってもらいやすくする方法と言えるかもしれません。ただ、その表紙が別マガの本質だとは全くもって思いませんが・・・。
無駄話は雑誌主義！！・・・ということで、単行本派の方には申し訳ありませんが、進撃の巨人のネタバレを壮絶に含みます。気を付けてください。*1あと、昔からの読売巨人軍のファンですが、今年の結果にがっかりしていてCSとかどうでもいいです。気を付けてください（←？
現在、人類が初めて巨人たちに真正面から立ち向かえる・・・かもしれない作戦を実行中です。
「穴の開いた壁を大岩で塞ぐ」
たったそれだけのことをやろうと一生懸命頑張っています。その穴を塞ぐ作業のためにトロスト区内の巨人たちの注意を引き付ける兵士たち。注意をそらすためだけに兵力の２割が消えてしまいました。もし、万が一にも作戦が失敗した場合その２割は完全な無駄死にでしかありません。家族がいるはずの兵士たちからすれば、死んでしまう最低限の理由すら消えてしまうわけです。
そんな人類の命を預かったような状況で全ての鍵を握るエレン。巨人になれる力を持ったエレンのみしか、作戦を完成させることができません。
しかし巨人に意識を支配されてしまい、ミカサを襲ったりするなど自我を保てなくなります。
先にも書きましたが、エレンが大岩を持ち上げて穴を塞がない限りは作戦が完了しません。ましてやその作戦をやるためだけに消えていった２割の兵士たちも死んでも死にきれない状況になるわけで・・・。
先々月号から始まったこのトロスト区奪還作戦で気付かされたのですが、確かにこの世界の謎や伏線ばかりに目が行っていたものの、この進撃の巨人という漫画は人間一人一人の物語が根本なわけです。今までのように死に物狂いで巨人から逃げ惑う状況もあれば、巨人に殺されてしまうという絶望だってあるわけです。しかし、敵うわけがない、敵うわけがないとこれまで戦い続けてきた人類の物語から、一転して小さなことでも巨人に対抗できるかもしれないという物語に変わりつつあります。そこには希望という言葉があるのみです。
もう今月号の話はすごく熱くなりました。計画のために身を捧げる兵士が出てくるんですよ。進撃の巨人で泣くとは・・・とちょっと驚きを持って読んでしまいました。
自我を失ったエレンでしたが、アルミンの必死の言葉により復活します。アルミンはエレンやミカサほどの力はありませんが、最も頭がきれて、優しくて、一番強いです。力の強さではなく、意志の強さがとても頼もしく見える少年です。ミカサやエレンにとっての指針であり、最も頼れる友人です。アルミンなら・・・とここ数回の話で思えるようになってきました。絶対に今後の展開に重要な役目を持つに違いありません。
さて、色んな犠牲を払いつつも穴を塞ぐことに成功する人類とエレンゲリオン初号機。
リコ隊長が涙ながらに、喜んでいるような、何が起きているのか分からないような顔で「皆・・・死んだかいがあったな」とつぶやくシーンが最高によかったです。なんかもう・・・全てがつまってる言葉でした。
改めて、先が読めない作品だからこそ乗り切ったなと思えるシーンはいいですねぇ。その分１ページ１ページをめくるのが怖い部分もありつつ、何かを期待してしまうわけですが・・・。
とか思っていたら、エレン、ミカサ、作戦MVPのアルミンたちが巨人に囲まれてしまいます。あーあー、これだから進撃の巨人はと思ってしまう場面でしがた、そこに颯爽と現れるヒーローが・・・・
リヴァイ兵士長登場！！*2
ここでリヴァイ兵士長かよ・・・と思わず唸ってしまいました。
外の世界を夢見るエレンが言葉通り身体を張った大仕事をやってのけ、それを助けに来たのが外を知る最強・リヴァイ兵士長とか展開が熱すぎます。リヴァイ兵士長が登場した回なんて、エレンたちは羨望の眼差しでしかなかったのに・・・。大仕事の後にヒーローがやって来るとかホント最高です。
いや、この漫画が人気出る理由が分かります。もうね、最強に最高に面白いです。
そんなわけで、次回は表紙を飾ったりロングインタビューがあったりするそうです。３巻も１２月発売だそうで、完全に勢いに乗りまくりですね。あーあ、どこぞの巨人軍にも見習ってほしいもんだぜ。
