グフタの鉄風がゴイスーすぎる件について




裏蛇破山 朔光!裏蛇破山 朔光!(素振りをしながら)
あ、すいません。ついクセでやっちゃうんですよ(←?
いいですよね、修羅の門・・・。もちろん歴史大作としての修羅の刻も大好きでしたが、主人公の陸奥九十九が様々な格闘技を相手に圓明流を駆使して、燃え尽きるまで戦う姿に当時めちゃくちゃハマってました。一つ一つに技名が付いてるってのがいいですよねぇ。

今では総合格闘技が主流になっていますが、空手家やプロレスラー、ボクサー、その他様々なスタイルの格闘技が闘いあう姿は子供ながらに熱くなりました。それこそバキのトーナメント編に勝るとも劣らないレベルです。ちなみに片山右京と飛田さんが好きだったりします。
そんな修羅の門が10年以上のお休みから復活ですよ。まさに胸熱。九十九が負けたかもしれないという初っ端からの展開に驚いていますが、これからまた修羅の門が読めると思うと楽しみで仕方ありません。海皇紀が終わった月マガですが、修羅門も絶対に面白いので今から雑誌で読みましょう。


男たちの戦いもいいですが、少女が闘う姿を見るのもまた一興です。




頑張って あの子の 笑顔を 潰してあげよう

まぁ、こんな主人公の漫画ですが・・・。
good!アフタヌーン(以下、グフタ)で連載中の鉄風が面白いです。普通、格闘技を含めたバトル作品の主人公って熱血じゃないですか。むしろこの漫画ではその熱血キャラを倒そうとする超超ダーク且つひねくれてる女の子が主人公です。
天才肌な主人公の夏央がブラジル帰りのゆず子に少しなめられるところから始まり、今ではプロの格闘家と共に自らを磨き始めるところまで来ました。ゆず子と同じ舞台に立ち、ゆず子を叩きのめす、今は敵わないゆず子に努力して努力して勝って自らを満足させる―それが主人公・石堂夏央の目標です。


充実してる人間を許さない
第1話からこんなことを言うヒロインてどうよ・・・。これで本格派の格闘技漫画だから恐れ入ります。
むしろ熱血キャラに憧れてるんじゃないか、熱血キャラを演じる自分になってみたいんじゃないかという描写が多々あるんですよね。だからこそ、自分を熱くさせる人間に対して嫉妬にも似た憎悪の炎を燃やし続けます。それでも、なまじ天才なだけに本当に強くなりそうで楽しみです。



頑張ったら凄いんだから

普通はここまで自信満々に言われたら、ちょっと引くんですけど夏央なら・・・夏央なら・・・と思わせてくれます。努力して悟空に勝てそうなベジータが主人公だと思ってください。


もう読んでて何度ニヤリとさせられたことか・・。もう本当に本当に夏央の笑顔は反則です。お前そんなとこで笑顔になるなよwwと思わずつっこみたくなるんですが、楽しいとかの感情よりも嬉しい感情が先に来てしまうんです。期待を込めたくなるんです。
しかし、そんな夏央から笑顔を奪う最大の敵・・・・・。それは弱者です。
夏央、いや夏央サマの期待を削ぐ相手じゃダメなんですよ。もっと喜ばせてあげてください。ましてや「期待はずれ」とか言わせてはいけません。そんな弱者の急先鋒といえば負けてばっかりの我如古さんです。



頑張れ我如古さん

僕っ子なんですが結構お気に入りです。夏央の道場破りで負ける。校舎裏へ来いよと夏央を呼び出したのに負ける。2連敗中の彼女が最近は愛おしくなってきました。「プライドを・・心を折る!!」とか言っといて自分の心が折られたとか、可哀想を通り越して素で泣けてしまいます。どんな漫画にも必ずいるタイプですが、そろそろ許してあげてください。


作者の太田モアレ先生といえば四季賞出身の超超優良株です。四季大賞を取った魔女が飛んだり飛ばなかったりは四季賞の俺的ランキングでもかなり上位です。
四季賞を取ってからは絵の勉強のためにすぐには連載を持たず、じっくりと努力をしてきたそうです。ぶっちゃけ1巻でもまだそれほどではないのですが*1、3巻まで来てかなり絵も安定してきました。連載は人を育てるな・・・と思いました。
一癖も二癖もある女性を描かせたら相当いいです。夏央と闘うであろう女の子たちが3巻まで来てかなり揃ってきましたが、全員が全員グッドです。(ただし我如古さんは除く)
読んでてぬぬぬぬ*2っとなる漫画であり、グフタの将来はもちろんアフタの将来までも期待したくなる太田先生の作品です。修羅の刻とあわせて今のうちから読んでて損はありませんよ。




*1:それでもかなり上手くなってて驚きましたが・・・

*2:モアレ擬音と呼んでます