おもむろに君に届けの感想を書きたくなった

君に届け 9 (マーガレットコミックス)

君に届け 9 (マーガレットコミックス)

君に届け。何度見てもいいタイトルです。届けばいいなぁとか、届いて欲しいとかそんなちょっとした望みじゃなく、「届け」という強い願いが詰まっています。


届け、届け、届け。


君に届けと読んでるこっちも叫んでしまいたくなった9巻でした。



しかしですね、これだけ勘違い系が通用し続ける作品もすごいいですよね。それもこれも爽子のこれまで培ってきた(?)ものがでかいです。自分を下げることに慣れすぎていた爽子がいるからこそ、これだけ面白い作品になっているわけで。まぁ、当の本人たちはたまったもんじゃないでしょうが。


特に9巻では、チャラ男であり師匠でもある健人がかなり乱してくれましたね〜。思ったことをすぐ口に出すのはいただけません。ただ、こういった割と本質を突けるタイプの人間って好きです。さすがに風早にしろ爽子にしろ本人たちのことまで深く知っていなかったのが良くなかったですね。健人みたいなタイプって割と上手い方向へ持って行けると思っているんですが、いやはやなかなかこの2人についてはダメな方向にいってまいました。まぁ、また2人の力になれることがあれば頑張って欲しいものです。


9巻はずーっと爽子が泣きっぱなしでした。言ってしまえば、それだけ風早の存在が大きいということなわけで。健人が言っていた風早に対する壁(←健人談)も、足りなくなっている言葉(←龍談)にしろ、逆に爽子の風早に対する気持ちが分かるってもんですよ。そういえばやのちんやちづをはじめ、今回はくるみまで絡んで結構中身の濃い1冊でしたね。

そんなこんなもありましたが、やっぱりラストがすんげーすんげー良かった!!風早が「黒沼爽子だよ」って言ったところから最後までは本当に見モノ。「神様みたいな人だと思った」という爽子の言葉からは1巻のシーンを思い出して泣きました。「もういい」って言ってドキっとしながら次のページをめくった時のよしっ!という気持ちはもう・・・。で、やっぱり届けの3連発が素晴らしすぎる。最初にも書きましたが、「君に届け」というタイトル、「届け」という強い願い、そして読んでるこっちも叫びたくなる言葉であったわけですよ!!



・・・・というか届くに決まってるじゃん。届かなかったら泣くし、届いても泣くでしょうが(俺がね)。