別冊少年無駄話 第3回「嵐の伝説」:佐藤将

別冊少年マガジン(通称:別マガ)の新人さん紹介の第3回。3回目は佐藤将先生の「嵐の伝説」です。別マガの新人さんは6人いますが、3つはギャグ漫画です。ちなみにこの作品はギャグ漫画です。




人類の指導者 嵐分吾

絵柄や煽りがギャグ漫画なのかと思わされますが、確実にギャグ漫画です。他の2作品が萌え系に近いギャグ作品なだけあってかなり目立ちます。それでもこれはギャグ漫画です。


煽りの中には「救世主伝説の幕開け」と書かれていますが、この作品はその救世主伝説のかなり前の時代、いわゆる現代です。そしてその現代で主人公である嵐分吾が片鱗を見せ付ける物語・・・・ですが、本当に見せ付けているかは甚だ謎です。

Gを素手で叩く→後の世界で異形たちに一歩も引かず戦う奴だ→Gくらい素手で倒す気迫がある→片鱗
食事中にウ○コの話→後の世界では食事にすら強靭な精神が要求される→後の世界にも適応性がある→片鱗


いくつかその片鱗を挙げてみましたが、先の絵柄と合わせて見るとかなりシュール。モノローグ的に語られる言葉を妹が突っ込みを入れると急に現実に引き戻されますが、それがまたシュール。読んでみるとなかなか侮れません。



嵐分吾は滅亡した世界で英雄になるため生まれてきた・・・・とか言われても、作中では結局一度も詳細な部分が話されないまま終わりました。もしか・・・しなくても、きっとこのまま行くような気がします。このネタでどこまで引っ張るのかが逆に楽しみになってきました。
ギャグ漫画って本当に難しいと思います。というのは全員にウケる作品というのは作れないからです。感動であれば似たようなポイントってありますが、笑いに関しては人それぞれでツボが違います。俺としてはこの作品の笑いは好きですよ?ただ、できればこれ以外の作品も見てみたいですよね。どれだけ幅の広さを見せるか・・・。もしくはこの作風で突っ走るのもありかもしれませんね。短期集中ギャグ漫画ってジャンルもありかも??まぁ、まずは2話目、そして3話目あたりで見極めたいですね。