おもむろにちはやふるの感想を書きたくなった

ちはやふる(6) (BE LOVE KC)

ちはやふる(6) (BE LOVE KC)

もうね、面白すぎるんよ。雑誌で毎号読んでいるのに単行本でも面白いとか。毎回言っていますが、ちはやふるを読ませてくれて漫画の神様ありがとう。


ずっと前から気づいていたんですが、千早ってアホなんですよね。5巻でクイーンと戦った時や、時おり見せる神がかった閃きや動きには確かに目を見張るものがあります。そういう時は驚きと共に鳥肌が立ってしまいます。しかしですね、やはり千早はアホです。少年誌にいる熱血主人公並にアホです。
自分の性格上、他人を巻き込んでまで突き進むのが嫌なんですよ。そういう意味では、迷惑をかける熱血系主人公って好きではありません。例えそれが偶然良い方に転がったとしてもです。千早にはそのニオイを感じます。6巻で言えば机くんを放っておいてまで、自分の欲望のままに勉強を放棄しました。机くんだって仲間を応援したいであろうはずなのにです。それって、本当はゴメン程度じゃすまないはずです。他には自分のことばかりで手一杯になり、周りが見えなくなったりするのもそうですね。まぁ言ってしまえば、肉まんくんが決勝後に太一に語ったことが全てです。


ちょっとマイナスな話ばかりをしてしまったちはやふるですが、やはり面白いことには変わりません。何より千早の周りが素敵すぎる。千早は才能に恵まれていると思いますが、それ以上に人に恵まれています。出会った一人一人が千早の糧になり、アホだと知りつつも、千早のかるたへの情熱を目の当たりにして支えてあげようとしています。

A級デビュー戦で戦った金井のお姉さん(?)なんてすごく良かったです。千早に足りないものを真っ先に教えてくれた人です。速いだけでじゃなく、戦い方を知らなければいけない。またそれだけじゃなく、クイーンをまだ目指しているという言葉には色々なものが詰まってましたね。かるたが好きだって人がたくさんたくさんいるんだってこと、かるたについて知らなきゃいけないこと・・・。まだまだ途中です。


あと、周りに恵まれていることを強く感じたのは瑞沢高校のメンバーによる決勝戦です。その中でも特にかなちゃんの話が好きです。かなちゃん可愛いよ、かなちゃん。背筋が伸びてるかなちゃんとかすげーいいよ。かなちゃんの歌についての知識はやはり特筆すべきものがありますよね。机くんも言っていましたが、やはりかるたは音の勝負なわけで。それでも歌について想いを込める特異性がいい。
机くんにしても、相手を含めたかるたに対して頭の良さを出しているし、太一にしてもかるたそのものに対して学んでいるなぁと思います。肉まんくんは・・・・汗の拭き方かな。というのは冗談で、誰かに対しての負けない気持ちがすごく際立ちます。


色んな人が周りにいることが千早にとっての財産だと思います。ただ、それをしっかりと吸収していけるのも千早最大の魅力かと。これから新もどんどん出てきそうな感じですし、まだまだ楽しめますよこの漫画は。クイーンまでの道のりもまだまだこれからですね〜。あーーーー続きが気になる。