おもむろに数学ガールの感想が書きたくなった
- 作者: 日坂水柯,結城浩
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/07/23
- メディア: コミック
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で、数式という一番目に付くものが前面に立っていますが、実はそれだけではないと思います。例えば下巻の最初の方でも言われていますが、導出は難しいけど、出してみると意外に単純なものが出てくるわけです。答を導くために掛けたり引いたりすればいいんですよ。ミルカさんもそうだと思いませんか?
自分が導いてほしいかのように数式の導出にヒントを与えるミルカ。アホメガネにもそうしてもらいたいんじゃないかと疑ってしまいます。
テトラにしてもフィボナッチを計算して答えを出しました。数学にとって最も単純明快な答えの出し方は実際に計算をすることです。テストでそんなやり方をしたら笑われる可能性はありますが、実際は笑うところが全くない純粋な解法なわけです。フィボナッチを自分で計算してきた=純粋だと導けます。「数学は時を越える」というのも、数学を通せば先輩も後輩も関係なくなるという含みがあるような気がして面白いです。
上巻から再度じっくりと読み直すと色んなものが見えてきそうな気がします。例えば、どうしてその話の時にその数式を持ってきたのか・・・というのを突き詰めると色んなものが見えてくる・・かな?