帰ってきた氏家ト全先生
- 作者: 氏家ト全
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/12
- メディア: コミック
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「アイドルのあかほん」を連載していた氏家先生が週刊少年マガジンに帰ってきました。
ただし、この作品自体はマガジンSPECIALからの移籍となっています。
そのため1巻の内容も全てマガスペ時代のものであり、本格的な週マガ復帰としては2巻以降からになります。
なお、マガスペ時代と週マガでは設定を変更(学年的なもの)しています。
氏家先生といえばハーレム状態なのに基本下ネタに定評のある漫画家。
女性に囲まれて羨ましいと思いつつも、それに囲まれた男が下ネタに対して一人でツッコムのが基本スタンス。
しかし、「アイドルのあかほん」ではネタが尽きたという衝撃的理由で連載終了したこともあり、何らかの手を打ってきたはずです。人とは成長する生き物ですからね・・・。
で、簡単にこの漫画について説明すると、「桜才学園に入学してきた津田タカトシがひょんなことから生徒会に入ることになり、生徒会長や書記の下ネタにツッコミを入れつつ、年下好きの顧問からのセクハラ攻撃をかわしつつな日常を送る作品」です。
・・・・・。
iイ彡 _=三三三f ヽ !イ 彡彡´_ -_=={ 二三三ニニニニヽ fイ 彡彡ィ 彡イ/ ィ_‐- 、  ̄ ̄ ヽ し ま f彡イ彡彡ィ/ f _ ̄ ヾユ fヱ‐ォ て る f/ミヽ======<|-'いシ lr=〈fラ/ !フ い で イイレ、´彡f ヽ 二 _rソ 弋_ { .リ な 成 fノ /) 彡! ィ ノ ̄l .い 長 トヾ__ら 'イf u /_ヽ,,テtt,仏 ! : |l|ヽ ー '/ rfイf〃イ川トリ / .: r!lト、{'ー‐ ヽ ´ ヾミ、 / : / \ゞ ヽ ヽ ヽ / ./ \ \ ヽ / /〈 \ ノ -‐ ´ ヽ ヽ \\ \ 人
まぁ、予想はしていました。
とはいえ、これまでの作品に比べてはわりとライトな下ネタしか出てきません。
さらに、ほぼ下ネタしかやっていなかった妹〜時代とは違い、普通のネタが多めな本作。
下ネタに引いていた方でも楽しめるかもしれません。・・・・多分。
キャラはメインが4人。
まず生徒会長の天草シノ。
2年生ながら生徒会長をやっています。元設定は3年生でした。
ちなみに、どういう意図があって学年を下げたのかは分かりません。長期を予定しているのでしょうか・・・?
なお、1巻では明言されていませんが、メロンパンが好きです。
この容姿でメロンパンが好きとなると・・・・某ラノベを思い出させますが、
単に氏家先生のマイブームだと思います。
次に副会長の津田タカトシ。
入学式にシノたちに邪魔をされて遅刻をし、そのお詫びとして副会長に任命された幸せ者。
前述のシノと後述する書記のエロネタに毎回ツッコミを入れています。
氏家先生は野球選手(巨人以外)の名前をつけるのが好きだったんですが、
タカトシというのはやはり某芸人からなんでしょう。まぁ、単に氏家先生のマイブームだと思います。
で、書記に七条アリア。
シノよりも重い下ネタを持ってくる天然ボケで金持ちな巨乳。
枝毛を見つけたという話のオチが「陰毛」というネタにはさすがに愕然としました。
天然であるということを考えると、
氏家作品の系譜を受け継いでいると思われますが、マイブームには勝てなかったようです。
最後に会計の萩村スズ。
IQ180の帰国子女。ただし身長が小さいため実年齢以上に子供に見えます。
そのコンプレックスのためか、必要以上に偉そうにしています。
エロネタは出さないものの、基本的にエロをスルーしているという氏家作品の異端児。
タカトシと同じ1年生なのに先に生徒会に入っていたり、タカトシとのクラス的な関係がないのは設定のせいです。
ちなみに、小さすぎて基本的にスズはコマ枠の外にいます。
まぁ、単に氏家先生が描くのをめんどくさがっているんだと思います。
それ以外にも男女比28:524というのをいいことに、男子生徒を食い物にしている生徒会顧問なんかもいます。
また、タカトシの妹やスズの母親なんかもエロネタを量産中です。
年上キャラが変態だったり、親類がエロキャラなのは氏家先生の良心だと思います。(下ネタ的な意味で)
女性キャラに卑猥なネタをさせるなら、氏家先生が講談社ナンバー1だと思います。
日本一ではない理由は・・・・、まぁ、秋田書店がずば抜けてるからですけどね。ヤツラは強すぎる。
ちなみに、男性キャラに下ネタをさせるなら加瀬あつし先生だと思っています。
とりあえず、ハーレム漫画でありながら下ネタ漫画である本作。
読んでいて羨ましくなってきます。
シノが腕枕をされに来るんですよ?
身体を伸ばしたらアリアのブラが外れるんですよ?
小さい子(スズ)が頑張って偉そうな態度をとっているんですよ?肩車をさせてくれるんですよ?
羨ましいに決まっているじゃないか!!!
つーか、そんな彼女たちと一緒に海に行くとかどんなハッピーライフだよ。
普通のハーレム漫画でも理由も無く色んなイベントがありますが、
この漫画では生徒会の役員であるというれっきとした建て前があります。
ありえなさそうで、ありえそうなギリギリの話だからこそ羨ましさも倍増ってもんですよ。
他誌のハーレム漫画?あんなものありえるわけねー。
え、瀬尾作品・・・・・?あれは違う!!むしろ異世界作品ですよ、あれは。
で、まぁ前述しましたが、これまでの氏家作品に比べてもライトな感じがより好感が持てます。
あと、スズという普通のキャラを入れてきたのがいいかもしれません。
エロネタにされない女性の常識人がこんな新鮮味を持たせるなんて、どんな作品を描いてたんだよ・・・。
まぁ、スズの自虐的な子供ネタとか結構好きですよ。
天才的なつり目キャラの出すオーラを、低身長という設定によって全て可愛いに変換されています。
・・・・スズがわりとお気に入りですが何か?別にいいじゃないか。可愛いは正義なんだぜ?
シノやアリアのブラネタについていけないスズに想像を絶するほどの可愛さを感じた。(108ページ目)
あと、相変わらず氏家先生のツッコミキャラの冷静な言葉選びがいいですね。
別にツッコミ役がタカトシという名前だからというわけじゃありませんよ?
明確なわけ方をしているため、4コマに必要な「結」の部分をしっかりと印象付けています。
男であるタカトシが女性からのセクハラをツッコミを入れているためか、
むしろ「絶」と言った方がしっくりくるかも。
これまでの自分の作品から得てきた技術を使ってどこまで描けるかとても楽しみにしています。
とはいえ、最大の課題はネタ切れだと思います。
学年をわざわざ移籍時に下げてきたことを考えると、学年が上がった時のテコ入れに期待しています。
他にも新聞部の畑がいい味を出しているので、上手く使ってもらいたいですね。
とりあえず、スズがこれ以上成長しませんよーに。