感想

アフタヌーン四季賞
漫画感想系ブログの人でもこの四季賞に言及する人って少ないよね。
いい作品多いのに・・・。
というか、この間感想を書いたような気がするのに、また書くのか・・・。

四季大賞です。作者は和田依子先生。
重い作品ですが、誰かのために生きるって大変なんだよな〜と再確認させられます。
とはいえ、実を言うとこれといって中身はない作品なんですよね。
それでも崖を目の前にした三津子さんの表情にゾクッときました。
中身はないけど、実はあるように見えてきて仕方がないです。考えすぎかもしれませんが深い・・・。
とりあえず、三津子さんの元旦那はクソです。

  • 海へ来る理由

こちらも四季大賞。作者は和田依子先生・・・・って、二つ出してたんかい!!
あわせて四季大賞ってことなんですかね?
それにしても同じ人が描いたとは思えないほど違う作品ですね〜。
こちらは、比喩した言葉が現実になったり嘘になったりする少女とそれに振り回される女の子のお話。
ちなみに本当の比喩(氷に対して氷みたいに冷たい)を言うと嘘(熱湯になる)になり、
嘘の比喩(目が正義に燃える)と言うと本当になります。ただし持続時間は短いです。
この力を使って太陽が数分間消えたというのはかなり見所。現実になるとすれば結構面白いですよね。
そんな力を持っているさやかのあほっぷりがどことなく可愛らしい作品でした。
まぁ、この作品も特に何があるというものでもありませんでしたが、ある意味アフタらしい作品。

四季賞です。作者はナカモトユキ先生。
自らの境遇を憎んでいた黒人の少年が白人の少女に出会って、自分の夢を目指すというお話。
かわぐちかいじ先生も選評に書いていましたが、主人公の熱気がすごかったです。
自分の夢を目指そうという力がすごかったです。
あと、テーマの背景が重かったわけですが、それでも明るく見せてたのは好印象。
ただし、俺の嫌いな「可愛い子ほど幸せに」を破綻させていたのが残念。
どんなにいい作品でもこれを破られると、途端に俺のテンションが下がりまくります。勝手な意見で申し訳ない。
かわぐちかいじ先生曰く「ラストも明るくてよい」らしいですが、俺はちょっと・・・。

  • WORKING ROBOTA

続けて四季賞です。作者は野村亮馬先生。
正直言って一番面白かったです。
絵自体はすごく上手いわけではありませんが、ロボ(サンドイッチ消毒係)のディテールがすごくいい。
それと話の中身がとても練られていて楽しめました。4コマを1Pでやったような描き方でテンポも○。
話のつくり自体は江古田ちゃんと肩を並べるくらいでしょうか。
本誌連載希望。

  • 父がカツラを買ってきた

かわぐちかいじ特別賞です。作者は高辺祐太先生。
ハゲの父親がカツラをいつ被ろうかと悩み続ける作品。
挙句の果てにハゲ+カツラ(フサフサ)+カツラ(ハゲ)という状況にして、
実はハゲのカツラだったんだ!とか考えるあたり可愛らしい父親です。
ちなみに、皆の前で二つともとってしまい失敗します。
あと、久保田さんには驚かされました。