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- 作者: 芳崎せいむ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/12
- メディア: コミック
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空腹は最高のスパイスですが、金魚屋は漫画読みの起爆剤です。
- 臨時休業
漫画に埋もれて死ねるなら本望です。
しかし、金魚屋の本たちが落ちてくるって考えると少し怖いですよね。
まぁ、斯波さんならきっと喜びそうですが・・・。
そういえば実際の本屋さんも地震の時はどうしたんでしょうね。というかどれくらい本って落ちるんだろう?
この話はこれまでの金魚屋の話の中でもかなり好きでした。
トメさんが「人間の力を超えている」と言っていたのがとても印象的。
漫画は色々な人をつないだり、誰かを喜ばせたり感動させたり、また頑張らせたりする力を持っています。
過去を振り返れば膨大な漫画があり、未来を見れば無限大な漫画があります。
それを考えれば漫画の力がどれだけ凄いのかが分かりますね。
あと、菜月さんが最初の方で自分の力量不足を嘆いていましたけど、
被災した本に対して「本達かわいそう」と本気で言えるだけで資格十分です。金魚屋って本当にいい店です。
まぁ、少し文句を言うなら、地震というのは1回の地震でタテもヨコ揺れは発生してます。
ちなみに建物にとって危ないのは横揺れです。
- 1/24秒の記憶
自分の人生を決めるような漫画に出会えた人って幸せだと思います。
漫画自体に後押しされた人もいれば、漫画の内容を読んで将来を決めた人もいるはず。
まぁ、俺は何もありませんでしたが・・・・。
そんなわけで、ちょっと羨ましいお話でしたね。
そういえば映画って24コマ/秒なんですよね。サブタイの理由に納得です。
- 乙女の謎&嗚呼男意気
続きモノの話でした。
女性の理想と男の美学が対極的に描かれていましたね〜。
女性の方のBLはよく分かりませんが、男としては男塾はカッコイイと思います。
ネタ漫画として見られがちですが、「何があってもくじけず立ち上がれ」という美学が実は描かれています。
そして、死んだと思われても実は生きていたという男塾特有の流れを金魚屋の中でも再現してて面白かったです。
- 本が好き
なんて直球なタイトルなんだろう・・・と思ったら、金魚屋から離れてキンコが書店で働くお話でした。
実は1/24秒の記憶の時にキンコがそれらしいことをほのめかしてしました。
意外とこの漫画の伏線回収って上手ですよね。
引き抜きにきていた村上さんが斯波さんにちょっと言及してたのもやはり伏線かも?ちょっと期待。
で、まぁこの話が本当に面白かったわけですよ。
たった2話しかなかったんですが、かなり多くの情報がありました。
特に「古書店が海で新刊書店が川」という言葉が印象に残りましたね。
かなり的確な言葉すぎてビックリです。
さしずめ漫画好きは魚ってところでしょうか?淡水魚は新刊メインだし、海水魚は古本メインで。
あと、町の小さな書店は湖とかね。
それと、書店員の楽しみと苦しみがキレイに描かれてました。
書店員側からのそういった感情って漫画読みの立場からは分からないものなんですが、
そういった点で非常に興味深かったです。
キンコには是非とも金魚屋とは離れた場所で本を極めてもらいたいですね。
あと、古書店との違いや現状といった点について、巻末コラムにまとめて書いてあるので読んでみると面白いかも。
ちなみに俺もブログでこの話を取り上げてみようかな〜と思っています。
最後にキンコの一言を
書店に行ってお店の中を歩きながら本を眺めていると、
ふっ・・・と、ある本になんとなく引きつけられる事ってありませんか?
それまで見た事も聞いた事もない本なのに、なぜだかすいよせられるように手にとってしまう。
−中略−
書店でしか出会えない、あの不思議な瞬間がたまらなく好きなんです。
漫画読みにとってこれほど共感できる言葉はないと思います。分かるわぁ〜。
書店員さんでも本当に本が好きなの?と思える人がいます。
夏目さんみたいな書店員ばかり、斯波さん達のような漫画好きがたくさんの世の中いれば
きっと漫画にとっては素敵な世界になるんでしょうね。
しかし、色んな人が色んな漫画を読むからこそ漫画の力って発揮されるような気がします。
そういうわけで、これからも漫画の普及のために書店員さんには頑張ってもらいたいです。
こっちもマナーを守りますんで。