感想

○コミック

金魚屋古書店 5 (IKKI COMICS)

金魚屋古書店 5 (IKKI COMICS)

漫画バカのための漫画バカのお話も、もう5巻です。前作あわせれば7巻分ですか・・・。
色んな漫画バカがいて、それぞれの物語があって本当に面白い。
めったにやらないですが、各話感想でどうぞ。

車販売の営業をやっている藤城と後輩の川畑のお話。
調子のいい川畑にあまり良い印象を持っていなかった藤城が「あしたのジョー」で意気投合します。
川畑がジョーの話題を振った後の藤城の活き活きとした顔がすごく良かった!
自分もそうなんですが、好きな漫画の話になると急に心が躍ってしまいます。
それまでの藤城の仏頂面からは想像もつきませんでした。
でも、結構こういう人って多いと思いますよ。

同じ漫画が好きでもそれぞれの読み方があるわけで。
色んな人の考えが出てくるから漫画も面白くなるんだろうなぁと改めて思いました。


それにしても営業は辛そうだ・・・。俺には向いていない気がする。

  • 漫画好き

漫画好き(で売っている)なアイドルの濱レイカが、改めて自分は漫画好きだったんだと再確認するお話。

漫画好きの定義ってホント難しいですよね。
これまで自分は漫画好きだと思っていたけど、本当にそうなのかを考えさせられました。
それでも、斯波さんの一言一言が何となく答えを教えてくれたような気がします。
たくさんの漫画を持っていても、たった一冊の本を大切にしていても漫画好きなんでしょう。
「どれだけ漫画に気持ちを寄せているか」の一言につきます。


星のカービィに再び出会えたレイカの様に、
歳をとってからまた出会えて良かったと思える漫画に出合いたいものです。

結局のところ、自分は漫画好き・・・だと思いたい。

  • 漫画のない国・2

金魚屋の居候・斯波さん。金魚屋店長の孫娘・菜月をいただく為に一日就職するお話。
菜月父の会社に入るんですが、前々から読んでる人は知っている通り菜月父って漫画が嫌いなんですよね。
そのため、会社は漫画禁止という状況。
そんなところに超漫画バカの斯波さんが生きていけるわけがないんですよ。

まぁ、実際は斯波さん以外の社員さんも我慢できるわけがありません。
隠れ個室で皆さん漫画を読んでいたわけです。
やっぱり漫画がないと生きていけないと思いますよ、人間は。
というわけで、ウチの研究室も大々的に漫画OKにして・・・もらいたいなぁ。

  • ほうれん草

身体の弱い拓也(ほうれん草が嫌い)と母親のお話。
「漫画にいったいなんの力があるのか」「漫画を読んだら(病気の)あの子が元気になるのか」
とお母さんは言っていました。
実際に身体がよくなることはないかもしれません。
それでも、色んな人を笑顔にするくらいの力はあると思います。

拓也が出合った漫画はポパイでした。
ほうれん草が嫌いな男の子が選ぶ漫画じゃないような・・・とか思ってみたり。
まぁ、ポパイを読んで最終的にほうれん草が食べらるようになったのは良かったことかもしれませんね。
とらえず、拓也はいい出合いをしたと思います。
きっと将来的には生粋の漫画バカに・・・。

  • I'm here

漫画好きな代議士とその運転手のお話。
漫画が好きな代議士と言えば、あの人を思い出してしまいますがあまり関係はなさそうです。

この話は結構、最近の漫画が出てきました。
ビジネスジャンプやバカ姉妹、特によつばとが出てきたのはちょっと驚きました。


漫画って本当に自分の人生を写してくれているような気がします。
漫画を読んでこれまでを振り返ることもあれば、今後に希望を持つこともあると思います。
それ以外にも、今回のように自分の気持ちを肩代わりしてくれることもあるんでしょうね。

感想少な目ですが、好きな話でした。

  • 笹山's エンジェルズ

笹山さんがかっこよくて、金魚屋の女性メンバーが大活躍(?)するお話。
出てくる漫画はカバヤマンガブック・・・って知らない・・・。


金魚屋古書店ってこういう昔の漫画が出てきますよね。
全然知らない漫画ではあるんですが、それでも手にとってみたくなるのは不思議です。
やっぱりその漫画に対してのキャラたちの愛情を感じ取れるからなのかもしれませんね。


それにしても最後の男は酷かった・・・。






全部読んでの感想なんですが、毎回毎回感想で書いている通り漫画が読みたくなるよね。
いい漫画だよ。